【ライブレポート】Da-iCE、日向坂46、ベリグ、金爆、EXILE SHOKICHI 豪華アーティストに歓声が沸いた『MBS音祭2019』
今年で6回目を迎えた『MBS音祭2019』。
開演に先駆けて登場したのは大阪生まれ、大阪育ちの6人組ダンス&ボーカルグループ、大阪☆春夏秋冬。白地に花びらを散らしたような衣装に身を包んだ6人が、バキバキのロックナンバーを乗りこなすように歌って踊る姿は文句なしにパワフル。歌詞に「イケてへんな」「ヤバない?」と耳慣れた関西弁が飛び交う『New Me』は、クールな中にも親しみやすさが。結成から8年になる彼女たちを目当てにやってきたお客さんも多く、「大阪城ホールは自分たちにとっても特別な場所。この場所で特別な時間を一緒に過ごせてうれしい」とのMCには会場から「こちらこそー!」と大きな声がかかる。アイドル的な華やかさも持ち合わせながら、自分達を信じ夢に向かって進むまっすぐさにあふれたステージは、一瞬の嵐のようにしっかりと爪痕を残して駆け抜けた。
スクリーンに「Da-iCE」の名前が浮かび上がると大きな歓声が広がる。オープニングの『FAKE ME FAKE ME OUT』は、R&Bやファンク、ヒップホップのグッとくるところを絶妙に抽出したポップナンバーで会場の温度を一気に上げる。「お祭りごとで歌う曲ではないな」と笑いながらも「大切な人を思いながら聴いて下さい」とバラードの『恋ごころ』をしっとりとエネルギッシュに歌い上げ、続く『エビバディ』ではサビを一緒に歌えるように客席に歌唱指導を。曲中、全力でタオルを振り回しながらも客席に向かって身を乗り出し、「温かい皆さんで良かった。ありがとう!」と語りかけた『パラダイブ』。最後の『TIME COASTER』まで、ボーカルの花村想太、大野雄大はもちろんひたすらストイックに楽曲の世界をダンスで構築していたパフォーマーの表情がスクリーンに映るたびに、大きな拍手と歓声が上がっていた。
フラッグとDJのターンテーブルが用意されたステージに現れたのは、「物心つく前からMBSを見て育った」というベリーグッドマン。「大阪好きなら右手を挙げて、音楽好きなら左手を挙げて」と歌う『まずはそこから』では一人残らず両手を挙手。『森のくまさん』から始まり、モーニング娘。の『恋愛レボリューション21』などバラエティに富んだ曲を一節ずつ歌いつなぐ即興リミックスから、お客さんとのコール&レスポンス、そしてMCと続く流れには会場からも大きな歌声がステージに向かって飛ぶ。が、「今日初めてベリーグッドマンを見る人は?」との問いにメンバーも驚くほど多くの手が上がった。初めて彼らを知る人をも惹きつけ、大いに沸かせるステージをやってのけるパフォーマンス力はさすが。「どんな時でもこの歌を歌って、もっと成長していきたい」と紹介した『ライオン(2018 New Ver.)』。そして「音楽の力でみんなを励ましたい。そう思って作った曲です」と語った『大丈夫』はしんしんと心にしみるナンバー。メンバーの呼びかけに客席のみんながスマートフォンの光を頭上にかざした最後の『Supernova(KSUKE Remix)』は、キラキラ輝く光がいっそう感動を湧き立たせていた。
オープニングアクトの大阪☆春夏秋冬からベリーグッドマンまで、各アーティストがまるでテーマパークのアトラクションのように、それぞれに違ったステージで楽しませてくれた。そして次に登場したのは、「気づけば、今日の出演者の中で最年長!まだまだデビュー1年目ぐらいの気持ちで、次のシングルは『こんなに好きなっちゃっていいの?』です」と最初のMCから笑わせてくれたゴールデンボンバー。1曲目の『#CDが売れないこんな世の中じゃ』に続くメンバー紹介では、樽美酒研二が「大阪と言えば『スーパー玉出』。でもマスコットキャラがいないから、今日はみんなに愛されるマスコットキャラを考えてきた」と不穏な発言(笑)。続く『抱きしめてシュヴァルツ』では、喜矢武豊が空色の衣装で日向坂46に扮しダンス。さらに樽美酒は『スーパー玉出』のトレードマークであるヒマワリを模したキャラに変身。客席に降り大いに盛り上がったけれど、全裸ギリギリのコスプレ姿に「今日のライブが放送されても全カットだよ!」(鬼龍院翔)。『令和』、『女々しくて』では一時たりとも4人はじっとしていなくて、右に左にステージを駆けて踊って、黄色いポンポンを持ってジャンプ。となれば、大阪城ホールを揺らす勢いで会場中も歌い、ジャンプ。全身全霊でエンターテインメントに徹したあっぱれなステージだった。
スクリーンに「FINAL ARTIST」の文字が浮かび、最後を締めくくったのはEXILE SHOKICHI。黒の衣装を着たSHOKICHIに、4人のダンサーは真っ白な衣装。タフなラップを繰り出す『マボロシ』、サングラスを外し、「みなさんの声を聞かせてください!」と呼びかけた『Don’t Stop the Music』。続く『プラトニックラブ』、『青の日々』ではダンサーが去り、ステージに一人。ハンドマイクで、客席の近くまでゆっくりと歩み寄りひとことひとこと歌いかけてゆく。ラテン風味の極彩色なダンスミュージック『サイケデリックロマンス』では、ピンクやゴールドのきらびやかな照明のもと、最後の歌詞を「~大阪とロマンス」に代える粋な遊び心も。ちょうど一か月ほど前に行われた初のソロツアーで同じ大阪城ホールに立ったばかりで、「フレッシュな気持ちでステージに立てた」とMCをする間も、客席から呼びかける声に「ありがとう!」と返す。次に歌う曲が最後の曲とのことで、「曲を知らない人もなんとなーく“フンフン~”と口ずさんでくれたら(笑)」と『The One』を。サビを歌うお客さんの声は圧倒されるほど大きく、その音量に「すごい!最高!」とSHOKICHI自身が客席に拍手を贈る場面も。ダンスも歌も最高で、そこに熱い人間味も加わったらこれほど無敵なステージを作れるということを教えてくれた。
ステージとステージの合間にはMBSアナウンサーの大吉洋平と、MBS『+MUSIC』 の番組MCでもおなじみの三戸なつめが登場。ライブを終えたばかりのアーティストをもう一度呼び込み、短時間ながらも楽しいトークを聞かせてくれた。この日出演したアーティスト全員が「お客さんが温かい」と話していたのも印象的。それは、お客さんの目線と変わらない、飾らないストレートな感想をアーティストに伝えていたMC2人のトークも関係しているのかもしれない。この日の模様は11月18日(月)の『+MUSIC』、またスペースシャワーTVでも放送されるとのこと。「樽美酒さんはどこまで放送されるんでしょうか(笑)」(大吉)とのコメントに、うなずいたお客さんは多かったに違いない。どうぞお楽しみに!
Photo:KAZUYUKI WATANABE
Text:YUKIKO KAJIWARA
開演に先駆けて登場したのは大阪生まれ、大阪育ちの6人組ダンス&ボーカルグループ、大阪☆春夏秋冬。白地に花びらを散らしたような衣装に身を包んだ6人が、バキバキのロックナンバーを乗りこなすように歌って踊る姿は文句なしにパワフル。歌詞に「イケてへんな」「ヤバない?」と耳慣れた関西弁が飛び交う『New Me』は、クールな中にも親しみやすさが。結成から8年になる彼女たちを目当てにやってきたお客さんも多く、「大阪城ホールは自分たちにとっても特別な場所。この場所で特別な時間を一緒に過ごせてうれしい」とのMCには会場から「こちらこそー!」と大きな声がかかる。アイドル的な華やかさも持ち合わせながら、自分達を信じ夢に向かって進むまっすぐさにあふれたステージは、一瞬の嵐のようにしっかりと爪痕を残して駆け抜けた。
スクリーンに「Da-iCE」の名前が浮かび上がると大きな歓声が広がる。オープニングの『FAKE ME FAKE ME OUT』は、R&Bやファンク、ヒップホップのグッとくるところを絶妙に抽出したポップナンバーで会場の温度を一気に上げる。「お祭りごとで歌う曲ではないな」と笑いながらも「大切な人を思いながら聴いて下さい」とバラードの『恋ごころ』をしっとりとエネルギッシュに歌い上げ、続く『エビバディ』ではサビを一緒に歌えるように客席に歌唱指導を。曲中、全力でタオルを振り回しながらも客席に向かって身を乗り出し、「温かい皆さんで良かった。ありがとう!」と語りかけた『パラダイブ』。最後の『TIME COASTER』まで、ボーカルの花村想太、大野雄大はもちろんひたすらストイックに楽曲の世界をダンスで構築していたパフォーマーの表情がスクリーンに映るたびに、大きな拍手と歓声が上がっていた。
続いて登場した日向坂46は、グループカラーである空色のペンライトが、暗くなった場内に星のように輝く中、『ドレミソラシド』と『キツネ』を続けて披露。ステージ後方のスクリーンには歌詞が映し出され、初めて見るお客さんでも一緒に歌えるうれしいサービスが。けやき坂46を経て、今年から日向坂46として活動しデビューを果たした彼女達。明るさと清楚さを備えたイエローのワンピースに、バレリーナのようにステップを踏むダンス。明るく爽やかな曲が多い彼女達だけれど、「日向坂46の新しい面を見せることができたら」と紹介した新曲『こんなに好きになっちゃっていいの?』は、恋をした時、好きになった人のことで頭の中がいっぱいになってしまうことに戸惑う気持ちを切々と歌いつづった大人色の曲。彼女達はファンを「おひさま」と呼んでいるけれど、元気いっぱいにパフォーマンスする日向坂46こそが、会場を明るく照らす太陽のようだった。
フラッグとDJのターンテーブルが用意されたステージに現れたのは、「物心つく前からMBSを見て育った」というベリーグッドマン。「大阪好きなら右手を挙げて、音楽好きなら左手を挙げて」と歌う『まずはそこから』では一人残らず両手を挙手。『森のくまさん』から始まり、モーニング娘。の『恋愛レボリューション21』などバラエティに富んだ曲を一節ずつ歌いつなぐ即興リミックスから、お客さんとのコール&レスポンス、そしてMCと続く流れには会場からも大きな歌声がステージに向かって飛ぶ。が、「今日初めてベリーグッドマンを見る人は?」との問いにメンバーも驚くほど多くの手が上がった。初めて彼らを知る人をも惹きつけ、大いに沸かせるステージをやってのけるパフォーマンス力はさすが。「どんな時でもこの歌を歌って、もっと成長していきたい」と紹介した『ライオン(2018 New Ver.)』。そして「音楽の力でみんなを励ましたい。そう思って作った曲です」と語った『大丈夫』はしんしんと心にしみるナンバー。メンバーの呼びかけに客席のみんながスマートフォンの光を頭上にかざした最後の『Supernova(KSUKE Remix)』は、キラキラ輝く光がいっそう感動を湧き立たせていた。
オープニングアクトの大阪☆春夏秋冬からベリーグッドマンまで、各アーティストがまるでテーマパークのアトラクションのように、それぞれに違ったステージで楽しませてくれた。そして次に登場したのは、「気づけば、今日の出演者の中で最年長!まだまだデビュー1年目ぐらいの気持ちで、次のシングルは『こんなに好きなっちゃっていいの?』です」と最初のMCから笑わせてくれたゴールデンボンバー。1曲目の『#CDが売れないこんな世の中じゃ』に続くメンバー紹介では、樽美酒研二が「大阪と言えば『スーパー玉出』。でもマスコットキャラがいないから、今日はみんなに愛されるマスコットキャラを考えてきた」と不穏な発言(笑)。続く『抱きしめてシュヴァルツ』では、喜矢武豊が空色の衣装で日向坂46に扮しダンス。さらに樽美酒は『スーパー玉出』のトレードマークであるヒマワリを模したキャラに変身。客席に降り大いに盛り上がったけれど、全裸ギリギリのコスプレ姿に「今日のライブが放送されても全カットだよ!」(鬼龍院翔)。『令和』、『女々しくて』では一時たりとも4人はじっとしていなくて、右に左にステージを駆けて踊って、黄色いポンポンを持ってジャンプ。となれば、大阪城ホールを揺らす勢いで会場中も歌い、ジャンプ。全身全霊でエンターテインメントに徹したあっぱれなステージだった。
スクリーンに「FINAL ARTIST」の文字が浮かび、最後を締めくくったのはEXILE SHOKICHI。黒の衣装を着たSHOKICHIに、4人のダンサーは真っ白な衣装。タフなラップを繰り出す『マボロシ』、サングラスを外し、「みなさんの声を聞かせてください!」と呼びかけた『Don’t Stop the Music』。続く『プラトニックラブ』、『青の日々』ではダンサーが去り、ステージに一人。ハンドマイクで、客席の近くまでゆっくりと歩み寄りひとことひとこと歌いかけてゆく。ラテン風味の極彩色なダンスミュージック『サイケデリックロマンス』では、ピンクやゴールドのきらびやかな照明のもと、最後の歌詞を「~大阪とロマンス」に代える粋な遊び心も。ちょうど一か月ほど前に行われた初のソロツアーで同じ大阪城ホールに立ったばかりで、「フレッシュな気持ちでステージに立てた」とMCをする間も、客席から呼びかける声に「ありがとう!」と返す。次に歌う曲が最後の曲とのことで、「曲を知らない人もなんとなーく“フンフン~”と口ずさんでくれたら(笑)」と『The One』を。サビを歌うお客さんの声は圧倒されるほど大きく、その音量に「すごい!最高!」とSHOKICHI自身が客席に拍手を贈る場面も。ダンスも歌も最高で、そこに熱い人間味も加わったらこれほど無敵なステージを作れるということを教えてくれた。
ステージとステージの合間にはMBSアナウンサーの大吉洋平と、MBS『+MUSIC』 の番組MCでもおなじみの三戸なつめが登場。ライブを終えたばかりのアーティストをもう一度呼び込み、短時間ながらも楽しいトークを聞かせてくれた。この日出演したアーティスト全員が「お客さんが温かい」と話していたのも印象的。それは、お客さんの目線と変わらない、飾らないストレートな感想をアーティストに伝えていたMC2人のトークも関係しているのかもしれない。この日の模様は11月18日(月)の『+MUSIC』、またスペースシャワーTVでも放送されるとのこと。「樽美酒さんはどこまで放送されるんでしょうか(笑)」(大吉)とのコメントに、うなずいたお客さんは多かったに違いない。どうぞお楽しみに!
Photo:KAZUYUKI WATANABE
Text:YUKIKO KAJIWARA
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