将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 二回戦第三局 中国大会 永瀬拓矢 九段 対 石田直裕 六段 9月5日(土)広島サンプラザホール(広島県広島市)開催結果 永瀬拓矢九段が準決勝進出を果たす

永瀬拓矢九段が石田直裕六段を129手で破り、準決勝に進出した。次戦は、準決勝第二局で藤井聡太JT杯覇者と八代弥八段の勝者と対局予定。

公益社団法人日本将棋連盟

【実施概要】

タ イ ト ル:  「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第三局

日        程:  2026年9月5日(土)

場      所:  広島サンプラザホール(住所:広島県広島市西区商工センター3-1-1)

【JTプロ公式戦 結果】 

対   局: 永瀬 拓矢 九段(先手)対 石田 直裕 六段(後手) 

結   果:  129手にて永瀬九段の勝ち

【JTプロ公式戦 今日のハイライト】

 永瀬九段がスリリングな終盤戦を競り勝つ

本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。振り駒は歩が3枚出て、永瀬九段の先手に決まった。後手の石田六段は序盤早々に9筋の位を取る趣向を見せる。独創的な棋風として知られる解説の山崎九段も「準備してきた秘策ですね。かなり勇気のいる大胆な作戦です」と話した。中盤以降、攻守が何度か入れ替わるスリリングな将棋だったが、勝負勝負と迫った永瀬九段が競り勝った。永瀬九段は7回目の出場で6回目の準決勝進出と、抜群の安定感を見せている。

【対局前の両者のコメント】

永瀬九段「今回は誕生日の対局になりますが、年齢は数字だと思っているので、自分の誕生日には関心がありません。広島県を訪れるのは、宮島で初タイトルの叡王を獲得した2019年以来2回目です。対局のあとに眠れなかったのは初めての経験で印象に残っています。私は『テーブルマークこども大会』に出場経験のある棋士の世代です。大会を長年続けていただいて感謝していますし、あこがれていた『JT杯』という舞台に自分が立てることの栄誉を毎回かみしめて対局しています」

石田六段「広島は2012年に三段リーグで大阪遠征したあとに訪れたことがあります。その後に四段に昇段できたので、個人的にパワースポットだと感じています。永瀬さんは序盤から突き詰めて、中終盤も優勢になったら逃さずに勝ち切って隙がない印象です。今回も島朗九段から和服をお借りしました。一回戦とは違う和服をご用意していただいたと聞いて、楽しみにしています。今回初めて『JT杯』に出場することができました。貴重な機会ですので全力で楽しみたいと思っています」

【勝利棋士 永瀬九段のコメント】

石田六段が持ち時間の最も短い「JT杯」で端の位を取る作戦をぶつけてこられて作戦家だと感じました。実は練習将棋で経験があって、対策のイメージもありました。けれど、細かく整理できておらず、リスクの高い指し方を選ぶことができませんでした。作戦はまずかったですが、中盤は先に桂を取ったあたりはよくなっていると思います。ただ、石田六段にうまく踏ん張られてしまい、押し切るのは大変でした。終盤は▲5四桂(113手目)のあたりでは先手がダメだと思っていて、勝負する手があればいいなという気持ちでした。最後は▲3四桂(125手目)と打ったあとに、△4一玉も▲4二金から詰むのがわかって勝ちになったと感じました。形勢が揺れ動いたのは反省点です。準決勝進出は今回で6回目です。「JT杯」は各地に遠征します。舞台でのあいさつなどもありますし、前日の過ごし方も「JT杯」やタイトル戦に慣れている棋士が有利な面はあると思います。

【講評】

石田さんは普段なら相手の作戦を正面から受けて立つタイプです。9筋の位を取ったのは意表を突く作戦でしたし、「JT杯」にかける意気込みや思いが序盤戦から伝わってきました。実戦の進行は端の位を取った右玉にできて、後手の主張が通りました。▲6四歩(61手目)から▲6四桂(67手目)と後手の攻めを逆用して永瀬さんが押し切ると思いました。ですが、石田さんが主張を通すべきところを通して、受けるべきところは受けて、いつの間にか主導権を奪い返して見事な指し回しでした。終盤はどちらが勝っているかわかりませんでした。それでも△4四香(112手目)で角の利きを止めて石田さんが勝ちやすそうでしたが、永瀬さんは▲5四桂の勝負手の一発でわからなくさせたのはさすがです。正確に指せれば石田さんに勝ちがありそうでも、時間のない中では難しい。1手で勝負のゆくえがわからなくなるくらい濃い終盤戦でしたね。                   山崎隆之 九段談

    

JTプロ公式戦(二回戦三局)結果 

【投了図】 永瀬拓矢 九段(先手) 対 石田直裕 六段(後手)

※全は成銀のこと

【棋 譜】 永瀬拓矢 九段(先手) 対 石田直裕 六段(後手)

 ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △3二金    ▲7六歩    △9四歩

▲7八金    △8五歩    ▲7七角    △3四歩    ▲8八銀    △9五歩

▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △7七角成  ▲同 銀    △2二銀

▲6八玉    △5二金    ▲3八銀    △6二銀    ▲3六歩    △6四歩

▲3七桂    △6三銀    ▲2九飛    △2三歩    ▲4八金    △7四歩

▲4六歩    △3三銀    ▲4七銀    △7三桂    ▲5六銀    △8一飛

▲6六歩    △6二玉    ▲1六歩    △5四歩    ▲4五歩    △1四歩

▲7九玉    △7二玉    ▲8八玉    △4二銀    ▲9八香    △5三銀

▲9九玉    △3三桂 ▲4六角    △2四角    ▲同 角    △同 歩

▲6七銀    △6五歩    ▲同 歩    △同 桂    ▲8八銀    △3五歩

▲6四歩    △同銀左    ▲6六歩    △3六歩    ▲6五歩    △7三銀

▲6四桂    △同銀直    ▲同 歩    △3七歩成  ▲2四飛    △6四銀

▲5八金    △4七と    ▲6八金右  △6三歩    ▲7五歩    △9六歩

▲7四歩    △9七歩成  ▲同 香    △9八歩    ▲同 玉    △9六歩

▲同 香    △同 香    ▲9七歩    △9四桂    ▲7七金右  △6二玉

▲7三銀    △5三玉    ▲3五角    △4二玉    ▲6四銀成  △同 歩

▲7二銀    △9一飛    ▲9六歩    △2三歩 ▲5四飛    △8六桂打

▲同 歩    △6五角    ▲7六銀    △5四角    ▲5六香    △4五角

▲5二香成  △同 玉    ▲7三歩成  △4四香    ▲5四桂    △8六桂

▲同 金    △9七歩    ▲同 銀    △3八飛    ▲4二歩    △5四角

▲6三銀不成△4二玉    ▲5四銀成  △8六歩    ▲3四桂    △3一玉

▲1三角打  △4一玉    ▲4二歩  まで129手で先手の勝ち

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上場
未上場
資本金
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設立
-