「熱分解ガス化方式」「生物化学的ガス化方式」に焦点をあて、バイオマス発電の最新動向を纏めた書籍『バイオマスのガス化技術動向』が3月3日に発売!!

株式会社シーエムシー出版(本社:東京都千代田区神田錦町1-17-1、代表取締役:金森洋平)は、 『バイオマスのガス化技術動向』(定価:税込60,500円)を、2025年3月3日に発売しました。
本書籍は当社ECサイトおよび全国の書店にてご購入いただけます。
目次などの詳細については以下をご覧ください。
刊行にあたって
日本各地でバイオマス発電の検討が盛んに行われている。バイオマス発電には,大きく「直接燃焼方式」「熱分解ガス化方式」「生物化学的ガス化方式」の3つの方式がある。
直接燃焼方式は,木材や可燃ごみなどのバイオマスをボイラーで燃焼,その熱エネルギーで水蒸気を発生させ,蒸気タービンによる発電を行う方式である。この方式は燃焼温度が低く,発電効率の点から大型の設備に用いられる。
本書は,上記の「熱分解ガス化方式」と「生物化学的ガス化方式」に該当するバイオマスのガス化技術を主要テーマとしている。
熱分解ガス化方式は,バイオマスをガス化炉にて高温で蒸し焼きにすることでガス化し,ガスタービンまたはガスエンジンによる発電を行う方式である。この方式は燃焼温度が高く,直接燃焼方式よりも小規模の設備でも高い発電効率を得ることができる。
生物化学的ガス化方式は,生ごみや家畜排せつ物などを発酵してメタンガスなどを発生させ,ガスタービンまたはガスエンジンにより発電を行う方式である。発生するガスの発熱量が高いため発電効率が高くなっている。
本書がバイオマスのガス化技術についてご研究されている方々へ向けて,ご研究活動の一助となれば幸いである。
目次
第1章 燃料材の動向
1 国産燃料材の需給動向とガス化向け燃料材の確保
2 木質バイオマス発電のための未利用材利用可能量推計
3 林地未利用材の水分低減技術
4 木質バイオマス燃料の製造を効率化する木を搾る技術の開発
第2章 バイオマスガス化動向
1 バイオマス水蒸気ガス化による水素製造
2 二塔流動床ガス化技術によるバイオマスからの合成ガス製造
3 木質バイオマスとRPFの共ガス化
4 木質バイオマスチャーのガス化挙動
5 木質バイオマス発電設備におけるタール燃焼装置の開発
第3章 バイオガスプラントの動向
1 バイオガス事業の現状と課題
2 下水汚泥のバイオガス化技術
3 次世代型小規模メタン発酵システム
4 生ごみをエネルギーと肥料に変える「超小型バイオガスプラント」
第4章 海外バイオマス発電装置の動向
1 URBAS社製木質バイオマスガス化熱電併給プラント
2 高発電効率A-Tec社製バイオマス・ガス化発電装置
3 木質ガス化発電装置「リプロ(LiPRO)」と乾式メタン発酵プラント「ビーコン(BEKON)」
4 Volter社製,SynCraft社製,Cortus社製熱電併給設備
第5章 バイオマス発電の概況と採算性
1 バイオマス発電の現状と課題
2 FIT・FIPに頼らぬバイオマス発電・熱利用の新たなビジネスモデル動向
3 熱分解ガス化方式による熱電併給事業の採算性評価
第6章 バイオマス発電の火災対策
1 木質バイオマスの爆発・火災事故例と再発防止策
2 バイオマスペレット粉じんの爆発防護技術の動向
3 バイオマス発電火災における発熱監視
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