ボッシュ、マッププロバイダーHEREの株式を取得
データに基づいたサービスでシナジー効果を視野
ボッシュは、デジタルマップと位置情報サービスのグローバルプロバイダーであるHERE Technologiesの株式5%を取得します。
- ボッシュ、HERE Technologiesの株式5%を取得
- ボッシュCEO、デナー:「インダストリー4.0、スマートホーム、スマートシティ向けのデータに基づいたサービスでシナジー効果が期待できると考えています」
- ボッシュとHERE協業の焦点は、自動車業界と自動車以外の業界を対象にすべての顧客へのグローバルなオープンプラットフォームの提供
インダストリー4.0:モノの流れを自動化・合理化する
データに基づくサービスは、ボッシュの成長にますます寄与するようになっています。ボッシュが持つITの専門知識とインフラもその成長に伴い充実してきており、世界120カ所の拠点で2万人を超えるソフトウェアエンジニアを雇用し、独自のIoTクラウドを運用しています。さらに、ボッシュはIoTソリューション専用のソフトウェアプラットフォームであるIoT Suiteを提供しています。ボッシュとHEREとの間で予定されている協業は、たとえばインダストリー4.0の分野で行われる可能性があります。可能性のあるアプリケーション領域のひとつとして挙げられるのは、イントラロジスティクスです。 たとえば、高精度の屋内ナビゲーションマップを利用して、生産ラインまでのモノの流れを自動化・合理化することができます。同様に、施設内をよく知らない保守要員を修理が必要な機器がある場所まで案内することも可能です。
自動運転:高精度地図の作成と更新
すべての顧客のためのオープンなプラットフォームは、自動車と自動車以外の両分野において、特にネットワーク化・自動化されたモビリティに関する分野において、ボッシュとHEREの協業の焦点となります。自動運転車は、高精度な地図を必要とします。 地図は車両のセンサーから送られてくるデータによって最新の状態にアップデートされ、交通状況、渋滞、工事現場、事故に関するリアルタイムの情報が補足されなければなりません。ボッシュが提供する Radar Road Signature(レーダー ロード シグニチャー)は、これを実現するソリューションの一つです。 Radar Road Signatureは、車両に搭載されているボッシュのレーダーセンサーから送られてくる情報を利用して、高精度マップを作成します。その後、これらの地図は常時更新されます。ボッシュは今後もTomTom、AutoNavi、百度、インクリメントPなどのパートナーと協力して、 Radar Road Signatureへの取り組みを続けます。ボッシュとHEREは、特定のメーカーに縛られない、自動車メーカーをグローバル規模でサポートするソリューションを作成することを目指しています。 これが実現すると、様々なメーカーの車両が高精度マップに情報を提供し、リアルタイムで地図を更新することが可能になります。さらに、多数の車両がデータを提供することで、モビリティサービスの精度が向上します。たとえば、すべてのドライバーが駐車場や充電スポットをより簡単に探し出せるようになります。
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