スパイスファクトリー、地域での助け合いを考える防災カルタ「KIBOU KARUTA」とワークショップを共同開発

遊びと対話が日々の防災になる。コミュニティごとに災害時の役割や備えを可視化するワークショップ。自治体・企業・学校などを対象に導入先を募集。

スパイスファクトリー株式会社

地域での助け合いを考える防災カルタ「KIBOU KARUTA」

「360° Intelligence Firm」として、AIとデザインで組織の変革を支援するスパイスファクトリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼グループCEO:高木 広之介、以下「当社」)は、石川県を拠点とする地域デザイン企業のBASEYARZ株式会社(ベイスヤーズ株式会社、本社:石川県加賀市、代表取締役:河西 紀明、以下「BASEYARZ」)と共同で、地域の人々が災害時にどう支え合うかを話し合い、具体的な備えにつなげる防災カルタ「KIBOU KARUTA(キボウ カルタ)」と、それを用いたワークショップを開発しました。

参加者は、カルタをきっかけに「自分にできること」「周囲に頼りたいこと」を共有し、災害時の役割や備えを計画にまとめます。地域のつながりを生かし、災害時にも暮らしを支え合えるようにする、いわば「地域継続計画(SCP:Social Continuity Plan)」づくりを後押しする取り組みです。今回は、自治体・企業・学校などを対象に、ワークショップ導入先の募集を始めました。

■背景

2026年11月2日、防災庁が発足します。内閣府防災担当を発展的に改組し、事前防災から発災時の対応、復旧・復興まで、一貫した司令塔機能を担います。こうした国の体制整備とともに、一人ひとりの備えや、身近な人同士で支え合うための準備を進めることも重要です。

内閣府の「防災に関する世論調査」(2025年8〜9月実施、有効回収数1,707人)では、防災訓練に参加したことがある人は40.4%でした。また、35.1%が、ここ1〜2年に災害時の対処などを家族や身近な人と話し合ったことがないと回答しています。この600人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「話し合うきっかけがなかったから」(56.7%、複数回答)でした。

同じ調査で、災害による被害を少なくするために重点を置くべき対応として最も多く選ばれたのは、「自助、共助、公助のバランスを取るべき」(40.7%)でした。防災では、自分や家族の身を守る「自助」、地域や身近な人同士で助け合う「共助」、国や自治体などによる支援である「公助」を組み合わせることが大切です。

当社は、防災の知識を身につけ、家庭ごとの備えを進めることに加えて、職場や学校、地域で「自分にできること」「周囲に頼りたいこと」を平時から話し合うことが重要だと考えています。私たちのつくる防災カルタ「KIBOU KARUTA」は、その対話のきっかけをつくり、コミュニティごとの役割や備えを具体的に考え「共助」を下支えする仕組み作りを目指しています。
(参照:内閣府・防災白書)

内閣府の「防災に関する世論調査」(2025年8〜9月実施、有効回収数1,707人)

■防災カルタ「KIBOU KARUTA」の概要

防災カルタは、災害への備えや災害時の行動を題材に、遊びを通じて防災について学べる教材として、幾度もの災害を経験してきた日本で昔から親しまれてきました。札を読み上げ、絵や言葉を繰り返し目にすることで、防災を身近に考え、年齢・性別・国籍を超えた参加者同士で楽しみながら、日常的な防災への理解を深めることができます。

当社は、防災カルタ「KIBOU KARUTA」で遊ぶことをきっかけに、参加者同士で災害時の役割や備えを考え、計画にまとめて振り返るワークショップをBASEYARZと共同開発しました。絵札には、災害時の助け合いや行動の具体例を描いています。読み札には、それぞれの場面をもとに「自分にできること」「周囲に頼りたいこと」を考え、具体的な計画につなげるためのヒントを添えました。

ワークショップでは、地域で暮らす人や働く人など、多様な役割や背景をもつ参加者が集まり、災害時にどう支え合えるかを話し合います。最後に、それぞれが考えた役割や備えを共有し、「SCPシート」に書き出します。遊びと対話で得た気づきを、平時から取り組める具体的な計画として持ち帰る、いわば「地域継続計画(SCP)」づくりを目指すものです。

カルタには「またたび君」というキャラクターが登場します。またたび君は、かつて北陸で栄えた北前船の守り猫が、長い年月を経て化けた猫又。かつて旅した土地ごとの文化や人の暮らしを忘れられず、気ままに旅を続けています。地域に暮らす人々のもとにどこからともなく現れ、そっと寄り添いながら、受け継がれてきた文化や、暮らしのすぐそばに潜むもの、見過ごしがちな小さな気づきへと導いていきます。その気づきの積み重ねが、いつかの日に人と町を守る力になっていきます。またたび君のデザインは、キャラクターデザインやブランディングデザインを手がけるKRAFTS&Co.合同会社(本社:東京都目黒区、代表:倉光 美和)が担当しました。

「KIBOU KARUTA」に登場するキャラクター「またたび君」
「KIBOU KARUTA」のイラストイメージ

■私たちの考える「地域継続計画(SCP)」

本取り組みでは、企業や家庭それぞれの備えを踏まえ、地域で災害時にどう支え合うかを話し合い、役割や協力のあり方を整理することを、いわば「地域継続計画(SCP:Social Continuity Plan)」づくりと捉えています。企業・家庭・地域の備えを、次のように整理しています。

  • BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)
    企業が、災害時にも重要な事業を継続し、早期に復旧するための計画。

  • FCP(家族継続計画:Family Continuity Plan)
    家族が、連絡方法や集合場所、それぞれの役割などを決め、災害時にも暮らしを続けるための計画。

  • SCP(地域継続計画:Social Continuity Plan)
    企業や家庭それぞれの備えを踏まえ、それぞれの役割でできることや頼るべきことを明らかにし、有事の際に地域全体で支え合える共助のプロセスを普段から具体化する計画。

SCP(地域継続計画:Social Continuity Plan)

地域の暮らしや経済活動を支えるには、企業や家庭ごとの備えに加えて、それらをつなぐ日常的な関係や対話も重要です。例えば、避難所の運営など、人々が協力する場面では、それぞれの備えや事情を知り、できることと必要な支援を共有することが大切になります。

家庭・職場・学校・地域の備えを別々に考えず、人が集まる場で一緒に考え、具体的な役割や協力のあり方を決めていく。それが、私たちの考える「地域継続計画(SCP)」です。

ワークショップでは、自治体の防災講座、企業の研修、学校の行事など、多様な人が集まる場で「KIBOU KARUTA」を使い、参加者同士で災害時にどう支え合えるかを話し合います。最後に、それぞれが考えた役割や備えを共有し、「SCPシート」に書き出します。遊びと対話で得た気づきを、平時から取り組める具体的な計画として持ち帰ることを目指します。

導入先には、作成した計画をもとに、スパイスファクトリーグループが持つ防災ソリューションの防災備蓄管理システムKIBOU Stockや防災備蓄レトルトカレーKIBOU CURRYを組み合わせた備蓄の見直しも支援します。

ワークショップの流れ

① もちよる

  • 職場・学校・地域など、さまざまな立場の人が集まり、それぞれの経験や視点を持ち寄ります。

② あそぶ

  • 職場の仲間、学校の関係者、地域の方などが、ふだんの所属を越えて交わり、みんなで「KIBOU KARUTA」を遊びます。

③ よみあわせる

  • 札に描かれた行動をきっかけに、「自分にできること」「周囲に頼りたいこと」などを話し合います。話し合ったことを「SCPシート」に書き出し、貼り出し、参加者同士で読み合わせて、互いに助け合える関係を見つけます。

④ ふりかえる

  • 遊びや読み合わせを通じて気づいたこと、考えが変わったこと、今日どういう体験ができたのかを、参加者同士で共有します。

⑤ もちかえる

  • シートを持ち帰り、家庭や職場、地域での具体的な行動につなげます。

ワークショップの流れ

特徴

遊びと対話が、具体的な防災計画につながる。

  • 知識を覚えて終わりにせず、ワークショップで「自分にできること」「周囲に頼りたいこと」を話し合い、職場・学校・地域での役割や備えを計画にまとめます。

ふだんの習慣が防災になる、と気づける遊び。

  • 「仕事」「社会」「家庭」の身近な場面を題材に、平時から続けられる行動をカルタにしています。読み札のテキストは、令和6年能登半島地震で被災された現地の方々へのヒアリングをもとに制作しました。

多様な人が一緒に遊ぶための工夫。

  • 読み札の文は、すべてひらがなで表記しています(例:「あたまをまもって じっとしよう」)。さらに、やさしい日本語と英語の解説を添え、年齢や日本語への習熟度が異なる人も参加しやすいよう工夫しています。

多様な人が一緒に遊ぶための工夫として、「KIBOU KARUTA」の読み札の文は、すべてひらがなで表記している

■能登半島地震を経験した石川でBCP/FCP事業の実践を元に:

当社の「KIBOU KARUTA」は、共同企画開発のBASEYARZが石川県で実施した家庭内防災対話の推進事業での実証実験を元にしています。

2026年5月、BASEYARZ代表の河西 紀明が、公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区 石川ブロック協議会の事業として、金沢・加賀・能登の3会場で親子向けのワークショップを開きました。親子でカルタを作って遊んだあと、家族ごとに家族継続計画(FCP)の記入シートを書く内容で、アンケートの回答者の91%が、家族で防災について話し合えたと答えました。

カルタは石川県教育委員会と連携して県内の小学校・特別支援学校9校に寄贈し、避難訓練などで使われています。家庭で手応えを得たこの方法を、職場・学校・地域へ広げたのが「KIBOU KARUTA」です。

  • 開催:2026年5月に3回(金沢・加賀・能登)

  • 申し込み:78名(大人40名・子ども38名)

  • 記入シートを書けた人:91%(アンケート回答23件中21件)

  • 家族で話し合えた人:91%(アンケート回答22件中20件)

  • 学校への寄贈:石川県教育委員会と連携し、県内の小学校・特別支援学校9校にカルタ30セットと記入シート180枚を寄贈

  • 寄贈先での使われ方:避難訓練やレクリエーションの時間に活用。「全部の札で競うより、読み合わせに向いていそう」「少し飽きやすいので、キャラクターがいたほうが興味を引くかもしれない」という声もありました(2026年9月の聞き取り)

石川県での防災カルタのワークショップ実績
防災カルタのワークショップ実績風景

■コメント

スパイスファクトリー株式会社 執行役員Chief Design Officer

立命館大学デザイン科学研究所 客員研究員

本村 章

私の地元・熊本は、2016年に続き2026年にも大きな地震に見舞われました。いま地元では、地域の人たちが互いに声をかけ、手を貸し合いながら暮らしを立て直しています。熊本に限らず、日本は災害の多い国です。いざというとき人を支えるのは、備蓄や制度に加えて、日頃から顔の見えるつながりです。ただ、共助の土台となるつながりは目に見えにくく、計画書を整えるだけでは育ちません。「KIBOU KARUTA」は、遊びと対話を入口に一人ひとりの経験を持ち寄り、地域継続計画(SCP)を住民自身の言葉で描くための道具です。私たちはデザインの力で、平時から共助が育つ地域を全国に広げていきます。

BASEYARZ株式会社 代表取締役

河西 紀明

石川でのワークショップで、子どもが取った札をきっかけに、親子が「うちはどうする?」と話し始める姿を何度も見ました。家庭で始まったその会話を、スパイスファクトリーと一緒に、職場や学校、地域へ広げていきます。

■今後の展開と導入先の募集

防災カルタ「KIBOU KARUTA」を使うワークショップの導入先を募集しています。年内には、防災イベントなどでワークショップ提供を開始する予定です。地域や組織での防災の取り組みに、ぜひご相談ください。

こんな場面でご活用いただけます

  • 自治体:住民向けの防災講座や、地域の防災イベント

  • 企業:従業員の備えや災害時の支え合いを考える研修、BCPの取り組みや福利厚生施策

  • 教育機関・保育施設:防災教育や、保護者・地域の人も参加する行事

今後の予定

  • 2026年11月:サービス紹介資料とウェブサイトを公開予定

  • 2026年内:防災イベントなどでワークショップを実施予定

  • 2027年以降:他の地域への展開を予定

■スパイスファクトリーグループの防災ソリューション

スパイスファクトリーグループは、防災備蓄を管理するクラウドサービス「KIBOU Stock」や、賞味期限約5年のご飯入りレトルトカレー「KIBOU CURRY」など、自治体・企業の備えを支える防災ソリューションを展開しています。

  • KIBOU Stock(キボウ ストック):企業・自治体の防災備蓄を管理するクラウドサービス

    • 拠点ごとの備蓄品の在庫や期限、必要量に対する充足状況を見える化し、平時の管理から備蓄の見直し、災害時の活用まで支援します。

    • 公式サイト

  • KIBOU CURRY(キボウ カレー):社会貢献型防災備蓄食

    • 温めずにそのまま食べられる、賞味期限約5年のご飯入りレトルトカレーです。企業・自治体が導入した備蓄を賞味期限の約1年前に回収し、子ども食堂などの食糧支援団体へ届け、新しい備蓄に入れ替える「社会貢献型ローリングストックモデル」を取り入れています。

    • 当社グループ会社のGinger Lab株式会社が展開しています。

    • 公式サイト

今回新たに加わった防災カルタ「KIBOU KARUTA」のワークショップを通じて、人々が集まって話し合う機会をつくり、家庭のFCPや企業のBCPを、地域で支え合うための準備につなげます。

ワークショップで見つかった備えの課題に応じて、「KIBOU Stock」を活用した備蓄管理の見直しや、「KIBOU CURRY」によるローリングストックの導入も提案。遊びと対話から生まれた気づきを、継続できる備えにつなげていきます。

スパイスファクトリーグループの防災ソリューション

会社概要

企画開発・販売|スパイスファクトリー株式会社

  • 所在地:東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南

  • 代表者:代表取締役社長兼グループCEO 高木 広之介

  • 事業内容:360° Intelligence Firm

  • URL:https://spice-factory.co.jp/

共同企画開発|BASEYARZ株式会社

  • 所在地:石川県加賀市黒崎町ゆ105

  • 代表者:代表取締役 河西 紀明

  • 事業内容:地域特化のクリエイティブエージェンシー(ブランディング・Web制作・アプリ開発・デザイン制作・広告運用代行 等)/一棟貸し宿泊事業の運営/まちづくりDX・民泊開業支援

  • URL:https://baseyarz.com/

制作協力|KRAFTS&Co.合同会社

  • 所在地:東京都目黒区

  • 代表者:代表 倉光 美和

  • 事業内容:キャラクターデザイン・ブランディングデザイン

  • URL:https://krafts.co/


スパイスファクトリー株式会社

スパイスファクトリー株式会社

スパイスファクトリーは、AI・デザイン・事業開発・PRを統合し、企業や行政機関の変革を支える「360° Intelligence Firm」です。
教育、医療、自治体、一次産業、物流、製造、エンターテインメントなど幅広い領域で、アジャイルと人間中心設計を基盤に、構想から実装・運用、組織への定着まで伴走してきました。
AI Enablement、Design Enablement、New Value Incubation、Public Relationsの4領域を横断し、分断されがちな経営、現場、テクノロジー、デザイン、社会との関係をつなぎます。目指すのは、納品して終わる支援ではなく、組織が自ら考え、変化し続けるための知的基盤を共につくることです。
Missionは「革新の触媒」、Purposeは「1ピクセルずつ、世界をより良いものにする」。
社会的価値と経済的価値が次の挑戦につながる「希望の循環」を目指します。

会社名:スパイスファクトリー株式会社(Spice Factory Inc.)
代表:代表取締役社長 高木 広之介

設立:2016年3月
資本金:307,008,000円(資本準備金を含む)
事業内容:360° Intelligence Firm

東京本社:東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南
関西拠点:大阪府大阪市中央区本町一丁目6番17号 THE VILLAGE OSAKA 10階
福岡拠点:福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next

公式Webサイト:https://spice-factory.co.jp
公式Opinion:https://spice-factory.co.jp/opinion/
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/spice-factory


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会社概要

URL
https://spice-factory.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区台場2丁目3−1 トレードピアお台場20F南
電話番号
03-6667-0387
代表者名
高木 広之介
上場
未上場
資本金
3億700万円
設立
2016年03月