「⾕川俊太郎 絵本★百貨展」福岡会場、好評開催中!
2024年4⽉27⽇(⼟)〜6⽉16⽇(⽇) 福岡アジア美術館
詩⼈の⾕川俊太郎は1960年代から現在に⾄るまで、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきました。ことばあそび、世界のありようを認識する⼿がかり、ナンセンスの楽しみ。そして⽣きることの⾯⽩さや⼤変さ、尊さ、死や戦争までをテーマに、今⽇も絵と⾔葉による表現に挑んでいます。
バラエティ豊かな絵本に共通するのは、読み⼿に対する⾕川俊太郎の希望の眼差しです。展覧会は約20冊の絵本を取り上げ、多彩なクリエイターとともに、絵本の原画、絵や⾔葉が動き出す映像、朗読や⾳、巨⼤な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展⽰します。絵本の世界から⾶び出した、⼦どもから⼤⼈まで誰もが楽しめるおもしろい展覧会です。
谷川俊太郎と絵本
1952年に『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩や翻訳、脚本など、⾔葉によるさまざまな作品を⽣み出している⾕川氏。絵と⾔葉があわさった表現には早くから関心があり、1956年には自らの詩と写真で構成する第4詩集『絵本』を出版しています。絵本作りは1960年代後半から本格化し、和田誠、堀内誠一、長新太、元永定正、タイガー立石、⼤竹伸朗、皆川明、松本⼤洋、tupera tupera、Noritake、junaidaら、同時代のクリエイターとともにさまざまな絵本を作り出しました。今回の展覧会にあたり、⾕川氏は以下のコメントを寄せています。
*****
詩だけ書いてるんじゃつまらない、という気持ちがぼくには初めからありました。もっと他のジャンルも試みてみたいと思っていて、ラジオドラマの台本や記録映画の脚本、歌の作詞など依頼があれば、詩だけでは食えないという現実的事情もあって、出来そうなジャンルには進んで⼿を出してきました。その中で最も自分に向いてると思ったのが絵本でした。⾔葉だけの詩と違って絵や写真が伴うと世界が一挙に広がるし、具体的になる、そこに魅力を感じて絵は描けないけれど、まず何をどう扱うかという絵本のコンセプトを考えて、限られたページ数の中で各場⾯をどういうイメージで組み合わせるか、また⾔葉と絵や写真が一緒になることでどんな新しい世界が⽣まれるかなど、詩を発想するのとは次元の違う興奮がありました。またぼくの場合絵本は独りでは創れない、常に他のアーティストとの共作になりますから、そこも思いがけない自分を発見するきっかけになりました。
*****
「百貨展」で紹介する絵本
『絵本』写真・⾕川俊太郎 的場書房 1956(2010復刊澪標)
『まるのおうさま』絵・粟津潔 福⾳館書店 1971
『こっぷ』写真・今村昌昭 福⾳館書店 1972
『ぴよぴよ』絵・堀内誠一 ひかりのくに 1972 (2009 復刊くもん出版)
『ことばあそびうた』絵・瀬川康男 福⾳館書店 1973
『とき』絵・太田⼤八 福⾳館書店 1973
『もこもこもこ』絵・元永定正 文研出版 1977
『えをかく』絵・長新太 新進 1973 (1979 復刊講談社)
『せんそうごっこ』絵・三輪滋 ばるん舎 1982 (2015 復刊いそっぷ社)
『なおみ』写真・沢渡朔 福⾳館書店 1982
『うつくしい!』写真・塚原琢哉 ⽇本ブリタニカ 1983
『ままですすきですすてきです』絵・タイガー立石 福⾳館書店 1986
『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』絵・おかざきけんじろう クレヨンハウス 2004
『おならうた』絵・飯野和好 絵本館 2006
『かないくん』絵・松本⼤洋 ほぼ⽇ 2014
『これはすいへいせん』絵・tupera tupera 金の星社 2016
『へいわとせんそう』絵・Noritake ブロンズ新社 2019
『オサム』絵・あべ弘士 童話屋 2021
『ぼく』絵・合田里美 岩崎書店 2022
『ここはおうち』絵・junaida ブルーシープ 2023
『すきのあいうえお』写真・田附勝 ブルーシープ 2023
和田誠との絵本あれこれ
「百貨展」と名付けたのは?
⾕川氏の絵本の視覚表現は、イラストや絵画だけでなく写真やコラージュを用いるなど多種多様です。コンセプトや取り上げるテーマもさまざまです。『まるのおうさま』『こっぷ』など世界を知る⼿がかりとなる「認識絵本」、『ことばあそびうた』や『ぴよぴよ』のような「⾔葉あそび」や「オノマトペ」、『もこ もこもこ』などの「ナンセンス」。さらには『へいわとせんそう』をはじめとする「戦争」、『かないくん』や『ぼく』での「死」など、表現は縦横無尽に広がります。こうしたバラエティ豊かな絵本を紹介する場として、「百貨展」の名を付けました。
展覧会概要
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
会期:2024年4月27日(土)~6月16日(日)
観覧時間:9時30分〜18時(毎週金・土曜⽇は20時まで)※最終入場は30分前まで
休館⽇:水曜⽇
会場:福岡アジア美術館7階企画ギャラリー(福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階)
観覧料:一般1,600円、⾼⼤⽣1,200円、⼩中⽣700円
※未就学児無料
※チケットは、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード84030)、セブンチケット等で販売
詳細サイト https://faam.city.Fukuoka.lg.jp/exhibition/19885/
公式Instagram @tanikawashuntaro_ehon 公式X @tanikawaehon
主催:西⽇本新聞社、西⽇本新聞イベントサービス、TNCテレビ西⽇本
企画協力:ブルーシープ協力:福岡アジア美術館
お問合せ:西⽇本新聞イベントサービス TEL:092-711-5491(平⽇9:30〜17:30)
お得なチケット情報
◎ナイトミュージアムチケット〈夜間開館限定!〉
対象期間の夜間開館(18時以降)にご来場いただくと、当⽇一般料金から500円割引となるお得なチケットです。
一般1,100円
対象⽇:5月10⽇(金)〜6月1⽇(土)の毎週金・土曜⽇の18時以降
販売場所:ローソンチケットのみでの販売
※入館は19時30分まで
◎こどもといっしょに鑑賞デー〈5月火曜日限定!〉
5月の毎週火曜⽇は、未就学児と来場の方を対象に、当⽇一般料金から200円割引いたします。
対象⽇:5月7⽇(火)、14⽇(火)、21⽇(火)、28⽇(火)
※当⽇券売所でチケットをお買い求めください。
図録・オリジナルグッズ
会場内特設ショップでは、本展オリジナルグッズや図録、書籍をバリエーション豊かに取り扱います。⾕川氏の⾔葉を⽣活の中で身近に感じることができるアイテムや、絵本の⾔葉と絵を合わせて楽しめるユニークなアイテムが登場します。展覧会とあわせてお楽しみください。※特設ショップのみの入場はできませんので、ご了承ください。
図録『谷川俊太郎絵本★百貨典』
定価:4,400円(税込)
仕様:B5、並製、560ページ
発行:BlueSheep
1956年に当時20代の⾕川が自費出版した『絵本』から、2023年の最新作『ここはおうち』まで、全172作を豊富なビジュアルとともに紹介。展覧会では紹介しきれなかった絵本を含む、全タイトルを網羅した決定版です。⾕川氏にとって思い出深い作品や、ロングセラー作品、また絵本業界に新風を吹き込んだ金字塔的作品について、⾕川氏への⼤量のインタビューを収録。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像