【ＪＫＫ東京】ソーシャルボンドを56億円発行し、累計発行額が760億円超に

JKK東京（東京都住宅供給公社）

2025年9月22日 14時00分

　東京都の政策連携団体であるＪＫＫ東京（東京都住宅供給公社：東京都渋谷区、理事長：浜佳葉子、以下「ＪＫＫ」）は、令和７年９月22日（月曜日）に社会的課題の解決に貢献する事業に必要な資金調達を目的とするソーシャルボンドとして、第49回東京都住宅供給公社債券を56億円発行しました。

　当発行により、令和２年度からスタートしたソーシャルボンドの累計発行額は766億円となります。

１　発行概要

名称	第49回東京都住宅供給公社債券
年限	20年（満期一括償還債）
発行額	56億円
利率	2.696％（対国債スプレッド+7bp）
資金使途	「カーメスト用賀馬事公苑」の建設事業資金として充当予定
主幹事	三菱UFJモルガン・スタンレー証券（事務）、野村證券、大和証券
発行日	令和７年９月22日（月曜日）
格付	AA（安定的）　株式会社格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）

２　発行の目的

　ＪＫＫは、都民のニーズに対応した安全・安心で良質な住宅ストックの形成による地域社会への貢献を目的として、昭和39年度以前に建設した住宅を対象に順次建替え等を行っています。

　今回発行したソーシャルボンドの調達資金は、令和７年８月に完成した世田谷区の新築賃貸住宅「カーメスト用賀馬事公苑」の建設事業資金へ充当します。これらの事業は、「子育て及び高齢者支援の継続・強化」、「地域における防災機能の強化」、「交流と共助のコミュニティづくりの推進」など、東京都が抱える社会的課題の解決を目的としています。

　また、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の以下の項目における目標達成にも貢献いたします。

　ＪＫＫは、今後も調達した資金を団地再生事業に活用することで、安全・安心で良質な住宅ストックの形成により地域社会へ貢献していきます。

３　「カーメスト用賀馬事公苑」の特長

　当住宅は、2敷地2棟構成で、1号棟を「ペット等共生住宅」、2号棟を「一般住宅」としています。間取りは1DKから3LDKまで用意しており、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広いニーズに対応しています。

　さらに、子育て世帯と親族世帯の同居を想定した2LDK＋1DKの住戸も設けています。

（１）ＪＫＫ初の「ペット等共生住宅」を供給

　ＪＫＫでは初めてとなる「ペット等共生住宅」(１号棟）を供給します。「ペット等共生住宅」とは、ペットとのふれあいに癒しや心の支えを求める方、補助犬を必要とする方など、「ペットと共に暮らしたい」というニーズに応える住まいです。

　１号棟の敷地中央には、ペットを介した交流を育む共用空間として「ドッグガーデン」を整備しました。

　また、ドッグガーデン横にはペットの足洗い場や汚物流しを備えた「あずまや」を併設し、快適なペットライフを支える設備を充実しました。さらに、1号棟敷地内には、「ペットカート置き場」なども設置しました。

　一部住戸には、「キャットウォーク」を設置するなど、ペットの個性に応じた飼育が可能な設備を導入しています。

（２）充実した共用部と「東京こどもすくすく住宅認定」を取得予定

　共用部分には住民同士の交流を促進するため、誰でも無料で多目的に利用できる共用施設「マルチサロンＡ」、「マルチサロンＢ」を設置しました。「マルチサロンＡ」には、シェアキッチン付きのコミュニティルームとキッズスペースを併設し、お住まいの皆さまが子どもと一緒に調理や食事を楽しむことができます。「マルチサロンＢ」には、ラウンジのほか、個室型のパーソナルデスクや開放的なマルチデスクを設置し、無料高速インターネットも完備することで、仕事や学習に適した環境を提供しています。

　専有部分には、子供による感電事故等を防止する「シャッター付きコンセント」や、玄関ドアに「指はさみ防止機能」等を採用し、安全性へ配慮しました。

　東京都は、こうした居住者の安全性や家事のしやすさ等に配慮し、かつ、子育てしやすい環境づくりのための取組を行っている住戸を対象として、「東京こどもすくすく住宅認定制度」を設けています。当住宅は、この認定において、50㎡以上の住戸（計78戸）についてはアドバンストモデル、45㎡以上50㎡未満の住戸（計47戸）についてはセレクトモデルを取得予定です。