手のひらサイズのレトロモダンなアートをたのしむ『ニッポンのアンティークしおり』5月発売！

株式会社グラフィック社

2023年4月25日 10時30分

グラフィック社は、書籍『ニッポンのアンティークしおり』を、2023年5月に発売いたします。

テレビやネットが無かった時代、新聞や雑誌、ポスターと並び重要な広告媒体だった「しおり」。
その小さな紙片には、当時の風俗、世相、流行が凝縮されています。

本書では、明治・大正・昭和を彩った貴重なしおりコレクションから466枚を厳選して収録。
企業宣伝、プロパガンダ、広報、抒情画、子供、メディア、の6ジャンルに分け、描かれた年代や作画者、トピックスから世相を読み解きます。

時代を写す、手のひらにのる「近代の歴史遺産」

日本では明治20年頃から「しおり」が宣伝媒体として使われるようになり、大正から昭和初期にかけては医薬品や化粧品、食品、雑誌に至るまで、様々な商品の宣伝活動にしおりが利用されました。

「しおり」の小さな紙面には、長く手元に残してもらえるための工夫が随所に凝らされています。裏面にカレンダーや時間割を印刷した実用的なしおりや、中原淳一や高畠華宵、蕗谷虹児など、当時の人気挿絵画家たちを起用し、少女たちを夢中にさせた美しいしおりも多数収録。

戦争で失われたものも多く、今では非常に貴重な「しおり」。明治・大正・昭和の各時代の風俗、世相、流行が息づく「近代の歴史遺産」をぜひお楽しみください。

１章企業宣伝
２章プロパガンダ
３章広報・告知・啓蒙
４章抒情画
５章子供時代とスクールライフ
６章メディアと金融・保険

著者プロフィール

豊嶋利雄（とよしま・としお）
しおり収集家。1951年生まれ、名古屋市在住。古本に挟まっていたしおりを集めたことをきっかけに、35年以上もの間、しおりを収集。世界25ヶ国のしおりコレクターとも交流し、国内外のしおりを1万枚以上保有する。京都、名古屋などでコレクション展を開催。現在、ギャラリー「しおりのアトリエ」（名古屋市中川区）にて企画展を年6回程度開催中。