「教育」が難民一人ひとりの可能性を広げる――国際協力NGOのAAR Japan[難民を助ける会]が支援活動へのご寄付の協力を呼びかける夏募金キャンペーンを開始
難民は支援を待つだけの無力な存在ではありません。自ら未来を切り拓こうとする強い意志があります。国際NGOのAAR Japan[難民を助ける会]は6月、夏募金キャンペーンを開始して広く協力を呼びかけています。

難民の暮らしと人生を変える「英語教室」:ザンビアで暮らす難民アイリーンさんのストーリー
コンゴ民主共和国からザンビアに逃れてきたアイリーンさんは、自らの人生を切り拓くため、AARの英語教室で英語を学び、小さな日用品店を始めました。
紛争から逃れ 難民居住地へ
母国のコンゴで紛争が始まった時、私は重い病気にかかっていました。とても国外に避難できるような状態ではなかったのですが、戦闘地域が家の近くにまで広がってきて、どうしようもなくなり、親戚が私を運ぶようにしてザンビアまで連れてきてくれました。今は病気も治り、家族や親戚と一緒にメヘバ難民居住地で暮らしています。

自分の力で生き延びるしかない
難民となって、戦闘に巻き込まれる恐怖はなくなりました。でも、暮らしが厳しいことに変わりはありません。ここには水道や電気も通っていないし、安定した仕事も外国からの支援もほとんどありません。ここでは誰もが自分の力で生き延びるしかないのです。
英語で現状を変えたい
私は小学校まで教育を受けましたが、言葉を学ぶのが苦手で、読み書きはほとんど身につきませんでした。そのことでみじめな思いをしたこともあります。また、ザンビアの公用語である英語を、まったく理解できませんでした。でも、ここザンビアでは、英語ができないと仕事に就くことが難しく、「言葉を勉強し直したい」「英語で現状を変えたい」とずっと思っていました。けれど、勉強のやり方さえ、私には分かりませんでした。


自信も与えてくれた英語教室
AARが大人を対象とした英語教室を始めることを知って、私は迷わず応募しました。英語は思いのほか難しく、クラスでの成績はいつもビリでした。AARのスタッフはいつもそんな私を励ましてくれて、小林さんが「前より上手になってるよ!」と言ってくれた時は、本当に嬉しかったです。英語教室は私に自信も与えてくれました。
クラスを卒業後、アイリーンさんは食料や日用品を売る小さなお店を始めました。「英語を話すお客さんに対応できるのは英語教室のおかげ。これからも勉強を続けて、商売を広げていきたい」と笑顔を見せてくれました。


私たちにできることは全力でやる
難民居住地で暮らしている人々の人生は、小さな希望と落胆の繰り返しです。安全だと思って避難した地域の情勢が悪化する。「仕事がある」と聞いた移住先で仕事に就けない。支援を受けられるはずだったのに対象から外れた。
AARの英語教室は、参加者にとって希望の光です。赤ちゃんをあやしながら参加する母親や、必死にノートを取る高齢の女性など、彼女たちの真剣な表情を見ていると、これ以上落胆させるわけにはいかない、と感じます。
私たちにできることは全力でやりたいと思っています。識字教育の成果は「参加者数」や「出席率」という数字だけで測ることはできません。より長期的に、難民となった人々の人生を変えていきます。私たちの活動にご協力くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
難民の人々が新たな一歩を踏み出すため、AARの夏募金へのご協力をお願いいたします。
難民の人々が新たな一歩を踏み出すため、AARの夏募金へのご協力をお願いいたします。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
https://lp.aarjapan.gr.jp/summer/
※皆さまからいただいたご寄付はザンビア、ケニア、ウガンダをはじめとした世界18の国と地域での支援活動に活用させていただきます。
※AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、ご寄付は寄付金控除の対象となります。
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