米国クリケットバレー天然ガス火力発電所が商業運転を開始
- 当社初 米国での高効率ガス火力発電所で低炭素化に貢献 -
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木藤 俊一、以下:当社)が開発に参画する米国クリケットバレー天然ガス火力発電所(所在地:ニューヨーク州ダッチェス郡、最大出力約110万kW、以下:本発電所)が4月17日から商業運転を開始しました。当社は、米国での発電所運営と市場取引に関する知見の獲得、および国内事業への還元を目的に、本発電所を運営するクリケット・バレー・エナジー・センター社(以下:CVE社)へ、2018年12月に出資(出資比率10%)しました。
本発電所は、米国ニューヨーク州ダッチェス郡に位置する出力約110万kWのコンバインドサイクル発電※1を利用する天然ガス火力発電所で、CVE社が保有・運営します。発電電力は、大消費地である米国ニューヨーク州における希少な大型・高効率電源として、同州の卸電力市場(NYISO)を通じて販売され、安定的な電力供給に貢献します。
当社は、2018年12月にCVE社の株式を取得し、本発電所の開発に参画してきました。以降、CVE社への取締役派遣等を通じて事業価値向上へ貢献するとともに、電力自由化が進む先進的な米国マーケットにおける発電所運営、および市場取引に関する知見の獲得や、国内事業への還元等を進めています。
当社は今後、環境負荷の低い高効率ガス火力発電所の保有・運営を通じて、企業価値の向上と世界的な低炭素社会の実現を目指します。
※1 圧縮した空気の中で天然ガスなどの燃料を燃やして高温・高圧のガスを発生させ、その圧力でガスタービンを回して発電します。ガスタービンを回し終えた後の排ガスはまだ熱を持っており、この熱を利用して排熱回収ボイラーで蒸気を発生させ、スチームタービンを回して2回目の発電をします。2つの発電方式を組み合わせることで捨てられる熱を減らし、効率よく電気を作る仕組みです。
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