ニアミーが全国各地で取り組む“持続可能な地域交通モデル”のご紹介
交通空白解消やオーバーツーリズム対策など、地域が抱える課題に向き合う ~Vol.1/愛知県西尾市や新潟県佐渡市とともに取り組んだ移動課題解決アプローチ~

移動に関する課題解決に取り組むソーシャルデザインカンパニーである株式会社NearMe(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙原幸一郎、以下「ニアミー」)は、地域の移動課題の解決に向けて自治体とともに、これまで25以上のプロジェクトに取り組んでまいりました。
公共インフラの統廃合や担い手不足から起因する交通空白の解消および地域における公共インフラおよびコストの最適化、インバウンドによって移動の需給バランスが崩れるオーバーツーリズムへの対策など、ニアミーは地域交通が抱える様々な課題に寄り添った形で持続可能な交通モデルを構築しています。
今回は、注文に応じた車両手配と乗車形式として相乗りも採用し、公共交通の収支率の改善を目指す交通モデルを構築している【愛知県西尾市】との取り組みと、タクシーの不足と交通空白地帯の問題を一挙に解決する独自の公共ライドシェアシステムを構築した【新潟県佐渡市】の移動課題解決モデルについてご紹介いたします。
なお、取り組みの詳細については、ニアミーのホームページ内にある『自治体向け オンデマンド交通サービス』(https://corp.nearme.jp/partners)にてご覧いただくことができます。
【愛知県西尾市】コストを4分の1に削減。既存交通にも配慮したサステナブルな地域交通の再構築
人口減少や高齢化の進展、移動の担い手不足がより顕著に表面化しつつある地方交通において、交通インフラを維持するための行政サービスとして「相乗りタクシー」が採用されるケースが出てきています。
2025年4月より開始した愛知県西尾市との「相乗りタクシー」の取り組みは、利用者数の低迷を理由に2025年3月末で廃止となったコミュニティバス「いっちゃんバス」の代替移動手段として同地区の住民の日常における移動をサポートする役割を担っています。
◆ニアミーのAI活用でコストを4分の1に
これまで地域の生活の足を支えていたコミュニティバス「いっちゃんバス」は、1日200円乗り放題、という形で運行をしていました。「いっちゃんバス」の年間の運行コストは約2,200万円に対し、年間利用者は延べ約3,000人で、単純計算で、利用者1名を1回運ぶのにおよそ約7,000円ものコストがかかっていたことになります。そこで、既存のバスという形にこだわらず、より効率的で利便性の高い「相乗りタクシー」に移行した結果、年間の運行コストが「約500万円まで削減できる見込み」(愛知県西尾市 市民部地域つながり課 鈴木主査)となりました。
◆自宅と約50の目的地を結ぶ「ドアツーフィックス」で地域交通を最適化
西尾市が提供する「相乗りタクシー」は、自宅を発着地として、バス停や金融機関、商業施設、医療機関、公共施設など、約50の目的地の中から指定して移動する「ドアツーフィックス(自宅から固定スポット間)」の方式を取っています。目的地は、運行エリア内を走る路線バスの最寄のバス停と利用希望者の自宅の距離を踏まえて設計されており、相乗りタクシーと路線バスが相互補完の関係を果たしながら、住民の移動を支えています。
◆1回200円の「相乗りタクシー」がもたらす移動スタイルの変化
「相乗りタクシー」の導入によって「バス停まで歩く」から、「相乗りタクシーを予約して自宅で待つ」という形で、住民の方々の移動スタイルに変化の兆しが見えてきています。また、「相乗りタクシー」は1回の利用で1人200円で、以前運行していた「いっちゃんバス」の“1日200円乗り放題”と比較すると、実質的な値上げとなりましたが、その一方で「家の前から乗れる」「時間的な制約がなくなる」といった相乗りタクシーのメリットを好意的に受け止める声があり、移動の利便性の向上に貢献している一面もあります。
今後の展望について、愛知県西尾市 市民部地域つながり課 鈴木主査は『まずはこの一色町での相乗りタクシーを成功事例として定着させることが第一です。そこで得た知見を活かし、将来的には市内の他の地域にも展開していくことで、公共交通全体の最適化と効率化を図っていきたいと考えています。』とコメントしています。
◆西尾市「相乗りタクシー」概要

|
URL |
https://www.city.nishio.aichi.jp/kurashi/kotsu/1001410/1010518.html |
|
運行エリア |
・西尾市内の一部エリア(旧一色町) ・利用者が登録した自宅と約50の目的地 ※自宅と名鉄バス・名鉄東部交通バスの停留所の距離によって使用できるスポットが異なります。 |
|
運行時間 |
8:00~17:00(12月29日から1月3日は運休) |
|
予約 |
予約には事前利用登録が必要です。(西尾市地域つながり課へ住所・氏名・電話番号を申請) ・事前予約 利用日の1週間前から前日の16時まで電話またはLINEで仮予約ができます。 ・当日予約 利用当日の午前7時から午後4時30分まで電話で予約できます。(利用希望時間の30分前まで) |
|
料金 |
200円/人 ※未就学児は無料 |
|
運行事業者 |
名鉄東部交通(0563-56-2165) 西尾交通(0563-65-2555) |

【新潟県佐渡市】地域交通の共存・補完関係を実現させた『佐渡版ライドシェア』
『佐渡版ライドシェア』は、佐渡市が主導し、地元タクシー事業者の協力のもと、タクシードライバー、ライドシェアドライバーを移動の需要に応じて稼働させる佐渡市独自の取り組みです。2度の実証を経て、現在は、3度目の実証運行をしています。ニアミーは、各実証運行において『佐渡版ライドシェア』の配車システムを担っています。
◆タクシー事業者を優先した仕組みづくり
配車依頼はタクシー事業者を優先し、タクシー事業者が配車受付ができなかった場合に、一般のライドシェアドライバーが配車を行います。この注文方式が『佐渡版ライドシェア』の大きな特徴です。

◆タクシー事業者が対応しきれなかった移動需要をライドシェアドライバーがカバー
2度の実証運行では、合計286件配車実績がありました。そのうち、9割以上がライドシェアドライバーによる運行で、タクシー事業者がフォローをしきれなかった移動需要をライドシェアドライバーが担うことで、需給バランスを整えることができました。
◆「事前予約」と「直前予約」で受注率を高める
2度目の実証運行では、乗車希望時間より2時間以上前に予約ができる「事前予約」と、乗車希望時間より2時間未満での「直前予約」に分け、それぞれに応じた配車可否の回答期限を設定しました。
その結果、事前予約は直前予約と比較して約9ポイント高い受注率となりました。ドライバー側でも事前に稼働調整や回送の計画が立てやすくなったことで、全体として安定した配車につながりました。

◆佐渡版ライドシェア概要

|
予約サイトURL |
|
|
運行期間 |
第一回実証運行:2024年7月26日〜9月1日 第二回実証運行:2025年4月26日〜11月30日 第三回実証運行:2026年4月25日~8月31日 |
|
運行エリア |
佐渡市内全域 |
|
運行時間 |
7:30~22:00 |
|
利用方法 |
予約サイトから事前予約と直前予約を選択し、必要事項を入力の上、予約を実施。 |
ニアミーは、累計140万人以上の利用実績を誇る空港送迎で培われた、日本発・自社開発の相乗り促進アルゴリズムを活用したサービスを提供することで移動の生産性を最大化し、今後も様々な地域の移動・交通課題を解決し、生活者のライフデザイン構築に貢献していきます。また、自治体が無理なく継続できる「持続可能な移動インフラ」の構築をサポートすることで、『1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会の実現』を目指していきます。
「NearMe」について
「NearMe」は、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスです。その中でも、空港とその周辺の都市部を結ぶ空港送迎型の『エアポートシャトル』は、2019年8月のサービス開始から、 多くの方にご利用いただき、累計予約人数140万人※1を達成しました。現在は、全国16の空港※2(羽田空港、成田空港、伊丹空港、関西空港、新千歳空港、中部国際空港、福岡空港、那覇空港、旭川空港、帯広空港、青森空港、仙台空港、静岡空港、南紀白浜空港、徳島空港、北九州空港)と、空港周辺の都市部でご利用いただくことができます。対象エリアであれば、出発地となるご自宅から空港、そして空港から最終目的地まで一気通貫でつながるため、公共交通機関の乗り換えがなくなるなど、ストレスフリーな移動体験を提供することができます。また、貸切送迎サービスや、東京都と千葉県全域のゴルフ場と東京都23区内を結ぶゴルフシャトルなど、シチュエーションに応じて様々な移動のニーズに対応するための各種サービスを展開しています。
その他、これまでは公共交通機関のみだとアクセスに課題が残るスポーツ観戦や、観光二次交通の課題解消、高齢者の移動支援サービスのAIデマンドシステムなど、地域が独自に抱える移動課題の解消を目指した様々な実証事業※3を25を超える自治体と連携して行っています。
※1 2026年4月時点。
※2 旭川空港、帯広空港、仙台空港、静岡空港は貸切送迎サービスのみ。
※3 自治体向け オンデマンド交通サービスのご紹介ページ:https://corp.nearme.jp/partners
会社概要

会社名 :株式会社NearMe
所在地 :東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T.日本橋富沢町
代表者 :代表取締役 髙原幸一郎
設立 :2017年7月18日
URL :https://nearme.jp/
移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションに掲げ、まずは、リアルタイムの位置情報を活用して地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、シェアリングエコノミーのMaaS領域から事業活動をスタート。
2019年8月より空港送迎型のエアポートシャトルを運営し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化技術を確立。この技術を活用し、不特定多数ではなく少人数かつ誰が乗車したか追跡できる方法で活用していただける街中でのシェア乗りサービスなどを展開しています。また、国土交通省が2025年度より取り組む「地域交通DXの推進に向けた相乗りタクシーの活用促進のための実証調査業務」や、「地域交通DX:MaaS2.0」における「リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発プロジェクト」において、シェア乗りサービスがそれぞれ採択されました。なお、ニアミーはデロイト トーマツ グループが発表したテクノロジー企業成長率ランキング「Technology Fast 50 2024 Japan」で333.8%の収益(売上高)成長を記録して17位で2年連続の受賞。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
