DJI、次なるドローンオペレーションを可能にする、新世代業務用ドローンシステムを発表

DJI JAPAN 株式会社

- バックパックで持ち運べる携帯性に、かつてないほどのパワーを兼ね備えた業務用ドローンMatrice 30シリーズ
- ドローンのミッション計画、飛行、データ管理を遠隔で行えるDJI FlightHub 2(日本での発売時期は未定)
- ドローンの収納、離着陸、充電を自動で実行するDJI Dock(日本での発売時期は未定)
- DJI M300 RTKの円滑な夜間業務を実現するスターライトセンサー搭載Zenmuse H20N

2022年3月21日 – 民生用ドローンと空撮テクノロジーで世界をリードするDJIは、プロドローンオペレーター向けのオールインワン ソリューションを発表しました。パワフルな業務用ドローンに加え、フリート管理遠隔システムと、充電ステーションも兼ねた自律型ドローンドックからなるこの統合型ソリューションは、公共安全機関やインフラ点検、エネルギー関連事業で使用される業務用ドローンの機能性を高め、DJIの進化し続ける技術の可能性を最大限に活かした次世代のドローンオペレーションを実現します。 


「DJI Enterpriseは、人命救助やインフラ管理、自然保護のようなミッションに革新をもたらし、従事している人員をサポートする新しいドローンソリューションの研究と開発に尽力しています。卓越した性能と優れた携帯性・操作性を備えたDJI Matrice 30シリーズドローン、ドローン業務管理用クラウドソフトウェアDJI FlightHub 2とドローンドックDJI Dockの連携により、DJIは、自律型ソリューション分野に参入を考えている企業ユーザーの皆様に、目視外でのドローンオペレーションが実行できる環境を提供します(※現地の法規制に準拠し、許可を受ける必要があります) 。次世代空撮ツールを発表することができ、とても誇りに思っています。今回の製品は、人命救助などの緊急対応ミッション、エネルギー事業における調査業務、環境保護、文化遺産のデジタル化や保護のような多様な分野で、包括的なサポートを提供することで、働く人々の負担を軽減し、業務自体の質を向上させます。」と、DJIコーポレートストラテジー担当シニアディレクター、Christina Zhangは述べています。

DJI Matrice 30 – 幅広い分野で利用でき、パワフルかつ携帯性に優れた商用ドローン

DJI Matrice 30(以下、「M30」)シリーズは、バックパックに収まるコンパクトサイズの、DJI Enterpriseフラッグシップドローンです。このドローンは、1つのカメラペイロードに高性能センサーを複数搭載し、制御には独自設計された送信機とアップグレードしたアプリDJI Pilot 2を使用し、飛行体験を一新します。M30シリーズは、パワー、耐久性、性能が大幅にアップしているため、過酷な環境でも任務を遂行できます。また、コンパクト設計により、持ち運びやセットアップが簡単です。

 M30シリーズは、パイロットが実際に送信機でドローンを操作する飛行オペレーション以外にも、新しくなったドローンフリート管理用クラウドベース ソフトウェアDJI FlightHub 2とドローンドックDJI Dockと連携することで、遠隔かつ自動での飛行オペレーションを実行でき、様々な分野における作業効率を改善することが期待されています。

M30シリーズには、M30とM30T[1]の2種類のバージョンがあります。M30モデルは、5〜16倍光学ズームと200倍デジタルズームに対応した48MP 1/2インチCMOSセンサーのズームカメラ、8K写真や4K/30fps動画撮影に対応した12MP広角カメラ、最大1,200 m 先の対象物でも高精度に座標を提示できるレーザー距離計を搭載しています。M30Tモデルでは、M30モデルのカメラとレーザー距離計に加え、640×512ピクセルの放射分析サーマルカメラが搭載されています。

[1]Tは、サーマル (Thermal)カメラのTを指しています。

過酷な環境でも耐え抜く、堅牢かつ安全で、信頼性の高い空撮プラットフォーム

保護等級IP55を誇り、-20℃〜50℃の広い温度範囲で稼働するM30シリーズは、大雨や強風、高高度、雪や氷のある低温環境など、過酷な条件下でも、優れた性能を発揮します。

また、低照度環境用に最適化されたFPVカメラ、内蔵された冗長システムとバックアップシステム、3つのプロペラしかない状態での緊急着陸機能、状態管理システム (HMS)、6方向障害物回避センサーに対応し、パイロットは安心してミッションに集中することができます。4つのアンテナを使用したOcuSync 3 Enterprise伝送システムにより、さらに安定した伝送が可能になり、複雑な地形や作業環境では、LTE接続[2]をバックアップとして利用することが可能です。

[2]LTEネットワークの利用は、国・地域により異なります。

M30シリーズが、他の業務用ドローンと大きく異なる点は、折りたたみ式統合型軽量設計を採用(最大離陸重量4,000 g)し、収納や持ち運び、セットアップが簡単に行える点です。自己発熱機能を備えたTB30インテリジェント フライトバッテリーは、最大41分の飛行時間を実現します。BS30インテリジェント バッテリーステーションは、20%から90%までの充電を約30分で行います。M30シリーズの機体には、セルフロック システムが搭載され、ボタンを押すだけで折りたたむことができます。これにより、M30シリーズは、DJI Enterpriseドローンの中でも、セットアップが最も簡単に、最短でできる高性能ドローンとなっています。

ユーザーデータを保護し、常に安全に、機密性を守ります

DJI Enterpriseユーザーは、データに関して、最高レベルの安全性と機密性を望んでいます。M30シリーズは、安全性を最優先に考えたDJI Matrice 300のV3ファームウェアで設計されたものと同じ最高クラスのデータセキュリティ プロトコルを提供します。
  • オフライン更新に対応しているため、今後のファームウェア更新も完全にオフラインで更新できます。ファームウェアパッケージは、DJI公式サイトからダウンロードでき、一旦、microSDカードなどの外部ストレージデバイスに保存することにより、M30シリーズにアップロードしたり、DJI Pilotアプリで更新したりできるようになります。
  • ローカルデータ モード[3] は、M30シリーズとインターネットの接続を完全につながっていない状態にし、機体のデータが外部に漏れないように、全てのデータの機密性を守ります。
  • SDカードデータのAES暗号化[4] は、セキュリティコードとAES暗号化技術を用いて、全ての写真、動画、飛行ログをmicroSDカード内に保存・保護します。
[3] ローカルデータモードについて:https://www.dji.com/jp/newsroom/news/expands-data-privacy-protections
[4] コマンド&コントロールアップリンクおよびビデオ送信ダウンリンクの安全なデータ送信を実現

 業務用送信機フラッグシップモデルDJI RC Plus

新送信機DJI RC Plusは、業務用ドローンのパイロットの高いニーズに応えます。高解像度の7インチ ワイド画面を搭載し、より見やすくなった画面でパイロットにより多くの視覚情報を提供します。また、DJI RC Plusの保護等級は、M30シリーズの等級に近いIP54を誇り、突然の雨の中でも使用することができます。

DJI RC Plusには、画面の両サイドにある操作スティックの下に、合計6つの物理ボタンが配置され、ドローンの操作感が向上しています。操作スティックを操作しながらでも、広角/ズーム/赤外線/FPVビューの切り替えなどの、ミッションに欠かせない機能をボタン操作で行うことができます。

この送信機の駆動時間は最大6時間です。内部バッテリーとスワップ交換が可能な外部バッテリーにも対応しているため、バッテリー交換のためにミッションを中断することはありません。DJI RC Plusは、microSDカードスロットに加え、USB/HDMI/USB Type Cポートを搭載。また、(一部の国・地域では)4G接続[5]に対応しているため、伝送の冗長性を確保できます。

[5]4Gネットワークの利用は、国・地域により異なります。

このような性能を備え、DJI RC Plusは、DJI Enterpriseフラッグシップ送信機となっています。

DJI FlightHub 2:進化した状況認識力と多機能性(日本での発売時期は未定)

DJI Enterpriseのフリート管理ソフトウェアDJI FlightHub 2は、前モデルにあたるDJI FlightHubの機能をアップグレードし、業務中の地上チーム、ドローン、ペイロード、パイロット、全収集データの同期・連携を行います。DJI FlightHub 2は、完全にクラウドベースで機能するため、飛行ミッションの管理やモニタリングを、パイロットの送信機上だけではなく、パソコン、タブレット、モバイル端末など、ウェブブラウザを介して、どのようなデバイスからでも行えるようになりました。これからは、地上チームや現場監督、執行室にいる業務管理者などの関係者全員が、同じドローンミッションにアクセスし、ドローンとパイロットが収集したデータを確認することができます。

DJI FlightHub 2はマッピング機能に対応しているため、刻々と変化する状況でも素早く対応できます。
  • ワンタッチ パノラマ同期機能は、ワンタッチで360°のパノラマ画像を作成し、クラウドにアップロードします。パノラマ画像には座標情報が含まれ、該当ミッションの2.5Dベースマップに統合されるため、空撮映像を介して必要な情報を、ミッションに関わる全員に迅速に提供します。
  • クラウドマッピング機能により、ユーザーが対象エリアをハイライト表示すると、M30シリーズがそのエリアを自動的に2Dマッピング化し、素早い情報収集が必要な緊急対応時などに、迅速に状況を把握できます。DJI FlightHub 2は、マッピングで取得した画像を使って地図を生成し、ユーザーの持つ地図サービスの地図に、生成した地図をオーバーレイすることができます。一度生成された地図は、ミッションを計画するベースとして使うことができます。

DJI FlightHub 2は、ライブ アノテーション機能に対応し、ユーザーは、点、線、多角形を使って地図上で対象をハイライト表示できます。M30シリーズのレーザー距離計により、捜索救助ミッションで、パイロットは行方不明者の座標を特定することができます。この座標は、DJI FlightHub 2のミッション画面上で自動同期されるため、司令センターや地上チームはリアルタイムで座標情報を確認し、同時に救助ルートを作成することができます。生成された地図やモデリング、調査データは、AWS(Amazon Web Services)クラウドに全てアップロードすることができ、遠隔でアクセス・管理することが可能です。

DJI Dock:遠隔からの飛行プログラムで操作する自律型ドローンドック(日本での発売時期は未定)

DJI Dockは、DJI M30シリーズ(Dock版)の自動離着陸や充電ステーションとして使用でき、ドローンのプログラム飛行ミッションを完全に自動で実行することができます。この製品は、遠隔からモニタリング・管理でき、自律型ミッションの可能性を拡大します。DJI Dockをセットアップ後、完全充電されたM30シリーズ(Dock版)はドックから離陸し、ドックを中心にして半径7 kmの範囲で、FlightHub 2でプログラムされたミッションを自動で遂行します。

 Zenmuse H20N:DJI M300 RTKの夜間業務を強力にサポートするハイブリッド式ペイロード

M30製品ラインのエコシステムと合わせて、 今回DJIよりDJI M300 RTKドローン用に設計されたZenmuse H20Nを発表しました。Zenmuse H20Nは、スターライトセンサーを搭載したナイトビジョンカメラ、ハイブリッドズーム対応サーマルカメラ、レーザー距離計を併せ持ち、夜間業務に革新的な作業体験をもたらすハイブリッドセンサー ソリューションです。スターライトセンサー搭載ナイトビジョンカメラは、極度の低照度環境下でも対象を鮮明に捉え、捜索救助オペレーションや、迅速な状況把握が必要な緊急事態での業務に、新たな基準を確立します。スターライトセンサー搭載ナイトビジョンカメラは20倍ハイブリット光学ズームに対応し、解像度640×512の2つのサーマルカメラはそれぞれ2倍と8倍の光学ズームに対応、そして、レーザー距離計の測定範囲は1,200 mに及びます。

価格と販売時期

詳細な販売価格、予約注文はDJI Enterprise正規販売代理店までお問い合わせください。製品の出荷は、2022年4月末より順次開始予定です。

DJI Enterprise正規販売代理店:https://www.dji.com/where-to-buy/enterprise-dealers

推奨基本製品構成と参考価格のご案内
  • Matrice 30シリーズ推奨基本製品構成:Matrice 30シリーズ (送信機、バッテリーステーション付き)+ DJI Enterprise Sheild(一年間)​
  • Matrice 30シリーズ機体本体参考価格:約90万円(バッテリーは含まれません)から
  • Zenmuse H20N本体参考価格:約150万円
※バッテリーなどのアクセサリー類は、基本製品構成には含まれていません。

DJI Care Enterprise
DJI Care Enterpriseは、包括的にDJI Enterprise製品を保護するために提供する有償保護サービスです。衝突/水没/信号干渉などが原因で発生した事故による製品の損傷に対し、一年間回数無制限の交換サービスまたは無償修理サービスのオプションをご用意しています。詳細についてはウェブサイトを確認ください。
https://enterprise.dji.com/jp/djicare-enterprise

DJI M30シリーズの詳細はこちら:https://www.dji.com/matrice-30
DJI Dockの詳細はこちら:https://www.dji.com/dock
DJI FlightHub 2の詳細はこちら:https://www.dji.com/flighthub-2
DJI Zenmuse H20Nの詳細はこちら:https://www.dji.com/zenmuse-h20n

DJIについて

DJIは、民生用ドローンと空撮技術の分野で世界的に活躍するリーディング カンパニーで、遠隔操作できるヘリコプターに情熱を傾けるスタッフにより創業・運営されており、飛行制御技術と映像ブレ補正の分野におけるエキスパートです。世界中のクリエイター、イノベーターが空撮を行う際に、使いやすく、安全な商品を作ることをミッションとしています。DJIのグローバルオペレーションは、現在アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国に広がっています。DJIの革新的な製品とソリューションは、映画制作、建設業界、点検・調査業務、非常事態対策や人命救助、農業、管理保全、その他さまざまな産業で、100ヶ国を超える国で採用されています。

詳細については、下記をご確認ください:
ウェブサイト: www.dji.com
オンラインストア: store.dji.com/
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業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス11F
電話番号
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代表者名
本庄 謙一
上場
未上場
資本金
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設立
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