東京国際映画祭、台湾映画特集で5作品上映
台湾文化センターは近年、日本における台湾映画の展開を多様化し、台湾の映画・テレビブランドを確立するため、日本を代表する東京国際映画祭、大阪アジアン映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭と緊密な協力を推進している。積極的に台湾特集として台湾映画を国際社会にアピールし、台湾映画が国際舞台に飛び出すための踏み台となり、商業上映や国境を越えたつながりが広がる機会創出に努める。今年も東京国際映画祭と提携し、九把刀監督の「ミス・シャンプー(原題:請問、還有哪裡需要加強)」、藍正龍監督の「成功補習班」、蘇奕瑄監督の「青春の反抗」、蕭雅全監督の「Old Fox(原題:老狐狸)」の4作品を特集上映作品として、映画祭開催期間中に東京・有楽町で一挙に上映する。
今年、台湾文化センターは日本映画大学と提携し、「台湾映画ーポストニューシネマ時代の監督ガイド」を刊行した。日本で初めて台湾のポストニューシネマ時代の映画を体系的にまとめた専門書だ。同書は、東京国際映画祭のシニア・プログラマーを務める石坂健治氏が監修した。内容は、台湾映画に造詣が深い日本映画界の重要なプログラマーや専門家、市山尚三氏、暉峻創三氏、石坂健治氏らによる、台湾映画についての徹底した考察、対談、論文のほか、台湾のベテラン・新進監督の創作過程や作品を紹介する。映画祭期間中、各国の業界関係者やメディアに向けて配布され、台湾の映画や映画製作者にとって重要な宣伝ツールとなるよう期待が持たれる。
東京国際映画祭は、11月1日まで、東京の日比谷、有楽町、丸の内、銀座の上映会場で開催される。今年は「台湾電影ルネッサンス2023」の特集上映のほか、台湾版アカデミー賞として名高い金馬奨(ゴールデン・ホース・アワード)の最優秀新人賞を受賞した経験を持つ李鴻其監督が初めてメガホンをとり、今年のベネチア国際映画祭で新人監督賞を受賞した「愛は銃(原題:愛是一把槍)」も「ワールド・フォーカス」部門の上映作品となっている。
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