WiMAXで最も評価が低いのは「速度」でも「料金」でもなく「特典」──利用者233人の5軸評価で2.97点、唯一の3点割れ

広告で最も大きく競うキャッシュバックが、満足度では最下位。満足感は受け取り時期の3〜6ヶ月(3.38点)をピークに下がる"賞味期限"型で、口コミの約7割は受け取りから1年以上たった「その後」の声だった

株式会社ALL CONNECT

通信インフラ事業と地域振興事業を手掛ける株式会社ALL CONNECT(代表取締役社長:岩井宏太・本社:福井県福井市)が運営する通信メディア「オールコネクトマガジンhttps://all-connect.co.jp/magazine/ )」は、2026年4月に実施したモバイル系WiFiの口コミ満足度調査をもとに、WiMAX利用者233名の「評価軸ごとの満足度」に絞った第2弾分析を実施しました。

第1弾の「どのWiMAXが選ばれているか」から視点を変え、233名をひとつの母集団として5つの評価軸を並べました。最下位は「特典」の2.97点。広告でいちばん大きな文字で書かれがちな「キャッシュバック◯万円」が、使っている本人たちの採点では唯一3点を割り込みました。

なぜか。当社の他の調査データとつなぐと、金額の大小とは別の構造が見えてきました。満足感が効くのは受け取り前後の数か月だけ。そして受取条件まで理解して契約した人は、6人に1人——この2つです。

調査対象

WiMAX主要8社の利用者233名

調査時期

2026年4月

調査方法

インターネット調査(QIQUMOパネル)

評価指標

5軸評価(速度・料金・安定性・サポート・特典/各1〜5点)+NPS(推奨意向5択)

品質管理

5軸すべて満点の回答・サービス特定不能の回答を除外、k-匿名化処理済み

調査主体

オールコネクトマガジン編集部(株式会社ALL CONNECT)

公開データ

(CSV・PDF)

https://all-connect.co.jp/magazine/data/


■調査結果サマリー

  • 5軸評価の最下位は「特典」2.97点。唯一の3点割れ(最高は速度3.33点)

  • 不満票(1〜2点)は特典23.2% vs 速度12.0%=約1.9倍。満足と不満が54名ずつ、ぴったり同数

  • 満足感には「賞味期限」——受け取り時期の3〜6ヶ月(3.38点)がピーク。1年を境に総合は上がるのに特典だけ下がる

  • 特典を決め手にした人は12.0%で7位。ただしその評価は3.18点と、それ以外(2.94点)より高い

  • 他の調査でも「選ぶ理由」で1位になったことはない(最低1.6%)のに、「お得感」では35.6%で1位

  • 受取条件まで理解して契約した人は15.8%7.0%は「受け取れなかった」

  • 毎月貯まるポイント還元は契約理由31.0%→満足点61.2%(+30.2pt)と、伸び幅が全項目で最大


採点したのは誰か──4割が「3年以上」の利用者

回答者は全国のWiMAX利用者233名。男性53.6%・女性46.4%、平均37.5歳(20代32.6%が最多)、関東42.5%を筆頭に8地方すべてから回答が集まっています。この記事で押さえておきたい属性は、ただひとつ——利用期間です。

3年以上が42.1%、1年以上でちょうど7割。つまりこの233名の採点は、契約直後の高揚感ではなく、キャンペーンの受け取りがとっくに終わった人たちの、落ち着いた評価が中心です。この前提は、あとで「特典」の数字を読むときに効いてきます。


5項目で最も低いのは「特典」2.97点

233名全員が、速度・料金・安定性・サポート・特典の5軸を1〜5点で採点しています(欠損なし)。

総合スコア(5軸平均)は3.15点。速度・安定性・サポートが総合を上回り、料金と特典が下回る。唯一3点を割ったのが特典です。


不満票で見ると、差はもっと開く

0.36ポイント差は小さく見えますが、分布を開くと印象が変わります。

1〜2点は54名・23.2%——4〜5点とぴったり同数で、採点は真っ二つです。速度の不満票(12.0%)と比べると約1.9倍。そして「3点(どちらでもない)」が53.6%と過半数。この数字の意味は、後半でわかります。


ホームルーター・ポケット型WiFiと比べても最下位

同じ調査のホームルーター(338名)・ポケット型WiFi(102名)と、同一設問・同一5軸で比較できます。

WiMAXの特典2.97点は3カテゴリで最も低く、一方で速度3.33点は3カテゴリで最も高い(ホームルーター3.27・ポケット型WiFi3.23)。強みと弱みが、同じカテゴリの中ではっきり分かれています。


サービス別に見ると、0.55ポイントの開き

個々の商材ではどうか。

1位はBroad WiMAX 3.22点、最下位はBIGLOBE WiMAX 2.67点で差は0.55ポイント。目を引くのは総合2位のUQ WiMAX(n=91)が特典だけ2.96点と、総合を0.26押し下げていることです。特典が総合を上回るDTI・カシモは回答数が少ないため参考値としてください。

※ Broad WiMAXは、本サイトを運営する株式会社ALL CONNECTのグループ会社である株式会社Link Lifeが提供するサービスです。集計やスコアへの重み付けは行っていません。


特典の満足感には「賞味期限」があった

ここで契約からの経過時間で切ります。採点者の7割は利用1年以上——受け取りが終わったあとの人たちです。サンプルを厚くするため、口コミ673件全体で見ます。

きれいな山型です。受け取り前の3ヶ月未満は2.84点、キャッシュバックの申請・振込を迎える3〜6ヶ月で3.38点のピーク。問題はそのあとで、2〜3年には2.96点まで落ちていきます。受け取った記憶は薄れ、手元に残るのは毎月の請求額だけ——そんな推移に見えます。

ただ、「時間が経てば何でも下がる」わけではありません。同じ人たちの総合スコアと並べると——

1年を境に、総合は上がる(+0.09)か横ばいなのに、特典だけが下がる。WiMAXでは総合±0.00に対して特典−0.19。時間で剥がれているのは、特典だけです。

「一回きりのお金なら、もらったときだけ満足するのは当たり前では?」——その通りで、山型自体は驚く話ではありません。見過ごせないのは帰結のほうです。口コミの約7割は、受け取りから1年以上たった人の声(2.98点)。広告はピーク(3.38点)を見せ、口コミは「その後」を語る——約0.4点の落差が、時間差として埋め込まれています。特典が5項目で最下位なのは、各社のキャンペーンの中身の問題というより、この時間差の産物でもあるわけです。

なお、これは同じ人を追った定点調査ではなく断面比較です。昔と今でキャンペーン条件が違う可能性などは残りますが、どの解釈でも「一回きりの特典は、時間がたった利用者の満足度として残らない」ことは動きません。


「キャンペーンで選んだ人」は12%。でも、その人たちの評価は高い

契約の決め手の1位は「料金が安かった」24.5%。キャンペーン・キャッシュバックは7位・12.0%です。では、その12%は「期待が高いぶん失望した」のか——逆でした。

キャンペーンを見て選んだ28名の特典評価は3.18点。総合も3.29点と全体(3.15点)を上回ります。特典2.97点の正体は「キャンペーンに価値がない」ではなく、特典を意識せずに契約した残り88%が評価を下げているということです。


これはWiMAXだけの話ではなかった

他の調査ではどうか。まず自宅WiFi利用者500名の「料金以外で最も重視するポイント」。

キャッシュバックは8.8%(1位は工事不要64.2%)。次に、乗り換え検討者500名の「乗り換え先を選ぶ際に最も重視する条件」。

キャッシュバック額はわずか1.6%。ポケット型WiFi利用者500名で4.6%、ゲーマー613名では選択肢中の最下位、関西エリア1,000名で5.3%——対象も設問も違うのに、キャンペーンは一度も1位になりません。


ところが「お得感」を聞くと、いきなり1位になる

先ほど1.6%だった同じ500名に、聞き方を変えて「乗り換えで最もお得感を感じる条件」を尋ねると——

「キャッシュバック金額が大きい」が35.6%で1位。選ぶ条件では1.6%——同じ人たちの中で、20倍以上の開きです。ホームルーター調査でも「キャッシュバック3万円以上なら迷わず申し込める」が23.1%。お得だとは思っている。でも、選ぶときの判断材料にはしていない。


ねじれの正体──条件まで理解しているのは6人に1人

この矛盾を説明する数字が、ホームルーター利用者500名の料金実態調査にありました。

受取条件・時期・金額まで正確に理解して契約した人は15.8%=6人に1人。ここで、特典評価の「3点=どちらでもない」53.6%に戻ります。あれは不満ではなく、評価する材料を持っていなかった——わからないものは、良いとも悪いとも言えないのです。


だから、受け取られていない

7.0%が「受け取れなかった」と答え、実際に申請までした人は6.8%。キャッシュバックの多くは申請が契約の数か月後で、決められた手続きを踏まないと受け取れません。お得だと思って契約し、条件を把握しておらず、申請にたどり着かない——この流れの果てが、満足度2.97点です。


逆に、毎月体験できる特典は評価が伸びていた

では特典そのものが無意味なのか。楽天モバイル利用者500名への調査は「契約した理由」と「満足している点」を同じ選択肢で聞いており、期待と評価を直接比べられます。

月額料金は契約前後でほぼ同じ(-1.0pt)なのに、ポイント還元は31.0%→61.2%と+30.2pt——伸び幅は全項目で最大です。一回きりのキャッシュバックは剥がれ、毎月貯まるポイントは積み上がる。先ほどの「賞味期限」と、ちょうど鏡合わせです。

別の調査(500名)でも「日常利用で特典が貯まるサービス」を56.0%が魅力的と回答。同じ「特典」でも、評価のされ方はまったく違います。


結論──特典は「額」ではなく「わかりやすさ」と「続くこと」で効く

■この調査からわかったこと

  • キャンペーンは「選ぶ理由」にならない——WiMAXの決め手で7位・12.0%。他の調査でも一度も1位にならない(最低1.6%)

  • それでも「お得感」では1位になる——同じ500名が、選ぶ条件では1.6%、お得感では35.6%

  • ねじれの原因は、わかりにくさ——条件まで理解しているのは15.8%。判断材料にできず、印象だけが残る

  • 結果、受け取られない——7.0%が「受け取れなかった」、申請した人は6.8%

  • だから満足度も最下位になる——特典2.97点、53.6%が「どちらでもない」

  • しかも効き目は数か月で切れる——3〜6ヶ月の3.38点をピークに低下。口コミの約7割は”期限切れ後”の声

  • 毎月体験できる特典は評価が伸びる——ポイント還元は31.0%→61.2%(+30.2pt・伸び幅最大)


特典は、伝わった相手にはきちんと効いています(決め手にした28名は3.18点)。効いていないのは金額のせいではなく、条件が伝わらないまま契約する88%がいるからです。事業者にとっては、額を1万円積み増すより受取条件と時期を契約前にわかる形で示すほうが、満足度への効果は大きい可能性があります——口コミに並ぶのは、受け取りから1年以上たった利用者の声が中心なのですから。

これからWiFiを選ぶ方は、キャッシュバックを「額」で比べず、受取時期・申請手続き・適用条件まで確認して納得できるかで選んでください。納得できた特典だけが、1年後の満足度として残ります。


WiMAX 8社の総合スコア・NPS・属性別1位は第1弾のWiMAX 8社満足度分析で、全673件の口コミは口コミ満足度ライブラリで、本記事で引用した各調査は調査データライブラリで、CSV・PDF付きで公開しています(各グラフの下部にも出典を記載)。

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会社情報

会社名

株式会社 ALL CONNECT(オールコネクト)

代表取締役社長

岩井 宏太

所在地

福井県福井市栂野町第15号1番地2

設立

2005年4月21日

URL

https://all-connect.co.jp/

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会社概要

株式会社ALL CONNECT

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URL
https://www.all-connect.jp/
業種
情報通信
本社所在地
福井県福井市栂野町第15号1番地2
電話番号
-
代表者名
岩井 宏太
上場
未上場
資本金
3億6801万円
設立
2005年04月