日本の世界遺産検索ランキング【平泉】 AI時代の検索データで読み解く「平泉」の魅力

アウンコンサルティング株式会社

 アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、AIマーケティング*、グローバルマーケティング**などのマーケティング事業を展開しています。

この度、日本の世界文化遺産である「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」について、世界各国・地域を対象に関心動向調査***を行いましたので、その結果をお知らせいたします。

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*** 今回の調査における各検索キーワードのランキングは、2025年3月~2026年2月までのGoogleキーワードプランナーによる推定検索数を参考指標として集計したものです。

■千年の祈りが息づく世界遺産「平泉」―浄土思想が生んだ理想郷

 平泉は、12世紀に奥州藤原氏によって築かれた、仏教の浄土思想を空間として表現した文化遺産です。前九年・後三年の役を経た時代背景の中で、初代・清衡が平和への祈りを込め、「怨親平等(敵味方の区別なく死者を弔うこと)」の精神で、理想郷(浄土)を現世に表そうとしたことが、その普遍的価値の根幹にあります。構成資産は、中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山の5資産で、2011年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。*1

■検索意図から読む「平泉」の魅力

 本調査では、世界32カ国・地域で「平泉」に関連するキーワードを厳選し、国別に集計した検索数の結果となります。

 調査の結果、検索上位5か国は、台湾、アメリカ、フィリピン、香港、イギリスの順となりました。各国の検索背景には、観光情報に加えて、歴史・文化的背景への関心が色濃く表れている可能性があります。

 1位の台湾は、訪日リピーター率が高い傾向があり、東京・大阪といったゴールデンルート以外の「地方」への関心が定着しつつあり、その中で平泉は、「次に訪れる日本」として検索対象になりやすい地域のひとつと考えられます。

 特に岩手県は、いわて花巻空港への定期便の運航により、台湾からの心理的・物理的な距離が縮まっていることが一因となっている可能性があります。また、SNSを通じた観光プロモーションも比較的活発で、桜や紅葉、雪景色といった季節感のあるビジュアル情報が拡散されることで、「平泉 桜」「中尊寺 紅葉」といった具体的な季節検索が検索数を押し上げている可能性があります。

 台湾市場では、「平泉」「中尊寺」といった地名そのものだけでなく、源義経や奥州藤原氏といった歴史的背景を理解したうえで訪れたいという動機が比較的強い可能性があり、検索ボリュームを押し上げていると考えられます。

 2位のアメリカ、5位のイギリスでは、日本のSamurai(侍)文化への関心が高い傾向があり、検索キーワード1位となった「源義経」が検索フックとなった可能性があります。英雄的存在でありながら悲劇性を帯びた「源義経」の物語は、アメリカの歴史・物語志向と親和性が高いテーマの一つと考えられます。

 また、アメリカの訪日旅行者は滞在期間が比較的長い傾向にあり、有名観光地を巡るよりも、日本独自の文化や精神性を深く理解する体験を重視する傾向があるとされています。そのため、京都や奈良とは異なる文化を持つ平泉は、世界遺産としての学術的価値、浄土思想という宗教・思想的背景、日本の地方の象徴的な風景といった要素が複合的に評価され、検索数の多さに繋がっている可能性があります。

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■人物・文学・思想で深まる「平泉」―検索キーワードが映す関心の入口

 今回の調査で検索数上位となったキーワードを分析すると、「地名」や「寺院名」といった具体的な検索に加え、「人物」や「思想」といった抽象度の高いワードが並んでいるのが特徴です。これは、平泉が単なる観光地としてだけでなく、歴史的文脈や精神的背景を理解したうえで訪れたい「ストーリー性のある遺産」として認識されている可能性を示唆しています。

 最も検索数が多かった「源義経」は、日本史上の武将であると同時に、世界的にも知られる“悲劇の英雄”です。勝者ではなく、敗れ去った存在でありながら、その生き様や忠義が語り継がれてきた点は、サムライ文化を象徴する存在として海外でも受け止められています。平泉は、その源義経が最期を迎えた「物語の終着点」としての象徴性が際立っており、日本史や侍文化に関心を持つ層が、源義経と平泉を紐付ける検索が集中したと考えられます。

 次に検索数が多かった「松尾芭蕉」は、俳句の枠を超え、世界文学で評価される俳聖です。紀行文「奥の細道」で詠まれた「夏草や 兵どもが 夢の跡」の一句は、日本特有の「諸行無常」や「栄枯盛衰」を象徴する表現として多言語に翻訳されています。文学や哲学に関心を持つ層にとって、平泉は風景を通じて時間の流れと思想を体験する場所として検索の入り口となっています。

 「浄土思想」は、世界遺産・平泉の価値の根幹であり、奥州藤原氏が「仏国土(浄土)」という理想世界を、現世に表現しようとした思想そのものです。中尊寺や毛越寺の景観配置は、この思想を空間として具現化したものとして国際的に評価されています。近年、欧米を中心に高まるマインドフルネスや禅(Zen)への関心の延長線上で、思想がどのように現実の造形(建築・庭園)に落とし込まれたのかを掘り下げる検索が増え、結果としてこの抽象的なキーワードが上位に現れていると推測されます。

 「中尊寺」は、平泉を構成する世界遺産の構成資産の中でも最も知名度の高い寺院です。とりわけ国宝である金色堂は、金箔で覆われた外観と内部装飾のインパクトが大きく、海外においても「視覚的に理解しやすい日本文化の象徴」として紹介されることが多い存在です。

 「平泉」は、地名であると同時に、世界遺産(構成資産)全体を指す総称としての検索でもあります。個別の寺院や人物、思想を調べたうえで、「それらがどのような場所に集約されているのか」「平泉とは何なのか」を把握しようとする検索意図が反映されています。

 これらの検索行動は、源義経・松尾芭蕉(人物・物語) → 浄土思想(思想・価値理解) → 中尊寺・平泉(実体験の場)という流れを描いており、平泉が「なぜ存在するのか」「どのような意味を持つ場所なのか」を理解したうえで訪れたい世界遺産として、国境を越えて関心を集めていることが読み取れます。

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本レポートの完全版を、アウンコンサルティングウェブサイトに掲載しています。
ぜひご覧ください。

■調査概要

【調査主旨】

平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-(世界遺産)に関する検索動向調査

【調査要綱】 

・対象国・地域:OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した世界32カ国・地域 

 - 北欧4カ国:フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク 

 - 湾岸協力会議(GCC)6カ国:サウジアラビア、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン 

・対象キーワード:アウンコンサルティングが厳選した平泉関連の主要キーワード 

・調査対象時期:2025年3月〜2026年2月 

・分析項目:国・地域別の検索ボリュームおよびランキング 

・調査方法:Googleキーワードプランナーを用いた国・地域別の検索データ集計、関係機関による統計・報道資料を基にアウンコンサルティングが独自分析

【出典】 

*1 平泉の文化遺産
   https://www.town.hiraizumi.iwate.jp/heritage/about/index.html

     ひらいずみ遺産
       https://www.hiraizumi-heritage.pref.iwate.jp/

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業種
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本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
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0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
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資本金
1億円
設立
1998年06月