CureApp 高血圧治療補助アプリおよび減酒治療補助アプリに関する2種の研究が、AMED令和6年度 「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」に採択されました

株式会社CureApp(キュア・アップ/本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐竹 晃太 以下、当社)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した令和6年度「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」において、高血圧治療補助アプリおよび減酒治療補助アプリに関する2種の研究が採択されました。

各々の研究の背景・価値と今後の展望
ー高血圧治療補助システムの医療現場導入にあたっての経済性の実証に関する研究について
高血圧治療ガイドライン2019においては、正常血圧者以外のすべての人に生活習慣改善が推奨されていますが、多忙な医療現場では実効性の高い手法が確立されていないのが実情です。CureApp HT 高血圧治療補助アプリは、行動科学の知見を活かして、ガイドラインに添った生活習慣改善を診療時間外でサポートします。その有効性が認められ、2022年に薬事承認・保険適用され臨床現場で用いられています。
これまで医学的な有効性は様々なエビデンスで示されてきましたが、医療現場での更なる利用が促進されるには、「高血圧症のための減塩や減量といった生活習慣指導が、診察時間外でできる」、「栄養士など専門スタッフを雇用することが難しいクリニックでも丁寧な指導が可能になる」、「患者さんとの長期的な信頼関係が醸成された」というような、医療機関にとっての導入メリットが明らかになる必要があります。本研究では、医療機関と患者さんを対象とする調査を通じて、それらの医療機関にとっての経済性を明らかにしたいと考えます。
ー飲酒量低減治療補助アプリ CureApp AUDの医療機関導入にかかるコスト・ベネフィットの量的、質的分析について
減酒治療補助アプリ(販売名:CureApp AUD 飲酒量低減治療補助アプリ)は、「アルコール依存症治療用アプリに関する開発・事業化」が2021年にAMED 医工連携イノベーション推進事業(開発・事業化事業)二次公募で採択されました。2025年2月に薬事承認を取得し、保険適用に向けて準備中です。
デジタルヘルスケアには、医療従事者の業務効率改善のような実際の臨床現場でのみ評価可能なメリットが存在します。本研究においては、減酒治療補助アプリを用いた診療に関する医療従事者の経験や感想のような数値化できないエビデンスを質的研究で構築し、診療時間、業務負荷スコア、内科医と精神科医による減酒治療のアウトカムの違いに関する予備的なエビデンスを量的な研究で構築することを目的とします。
今回の公募の詳細についてはAMED Webサイトを参照ください。
・令和6年度 「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」に係る公募について
・公募情報 令和6年度 「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」の採択課題について
治療アプリについて
お薬と同じように臨床試験を実施し、医療機器として認められた治療用のスマートフォンアプリ。医師が患者さんに対してアプリを“処方”し、使用するための処方コードを発行します。患者さんは自身のスマホにアプリをダウンロードして利用し、自宅などの診療の場以外でも、患者さんが生活習慣改善を継続できるようサポートします。
患者さんがアプリに入力した情報は医師側のパソコンで確認できるので、次回の診察時、医師による日常における生活習慣改善の指導に役立ちます。
高血圧治療補助アプリ※¹について
治療アプリの高血圧領域では世界で初めて※²製造販売承認・保険適用を取得。日常の生活の中で高血圧症の最大の要因となる生活習慣の改善をサポートします。現在全国の医療機関で提供され、多くの高血圧患者さんに利用されています。

高血圧治療補助アプリは、診療場面で適切な支援を可能にする、デジタル・セラピューティクス分野における範とすべきデザインとして高い評価をいただき、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。
※1:販売名:CureApp HT 高血圧治療補助アプリ /承認番号:30400BZX00100000/本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です
※2 :世界初:自社調べ (調査年月:2022年9月 )調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受け医療機関で処方が開始した高血圧症治療アプリ
減酒治療補助アプリ※³について
2025年2月製造販売承認取得。現在、保険収載に向け申請中。飲酒量低減が目標となりうる患者さんを対象に、疾患に関する情報提供や個別化された目標の提案を行い、減酒に向けた行動変容を促します。専門医療機関に加え、内科などの非専門医療機関でも処方いただけるようにすることで、アルコールとの付き合い方に悩む多くの患者さんの受診を促し、患者さんの気持ちに寄り添った治療の提供を補助することを目指します。
●製造販売承認(薬事承認)時のリリースはこちら
※3:販売名:CureApp AUD 飲酒量低減治療補助アプリ /承認番号:30700BZX00034000/本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です
株式会社CureAppについて
2014年に2名の医師が創業した医療系スタートアップであり、治療効果が治験にて証明され、医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー。
2020年、スマートフォンで動作する疾患治療用プログラム医療機器として、禁煙治療領域において世界初*の製造販売承認取得および保険適用を実現。高血圧症領域においても、2022年4月に世界初**の製造販売承認を取得し、同年9月に保険適用を受けた。さらに、2025年2月には国内初***となる減酒治療補助アプリ※3の薬事承認を取得。その他、NASH / がん / 慢性心不全 / 慢性腰痛症など、複数の疾患に対応する治療アプリの開発を進めている。
また、民間法人向けの健康増進サービス「ascureモバイルヘルスプログラム」も運営し、「ascure卒煙」は現在、380法人(うち健康保険組合270組合)に導入されている。この他「ascure Dr.高血圧」も提供をスタート。
*:自社調べ ・調査年月:2020年12月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けたニコチン依存症向け治療アプリ
**:自社調べ ・調査年月:2022年9月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けた高血圧症向け治療アプリ
***:自社調べ ・調査年月:2025年2月 ・調査範囲: 製造販売承認等を受けたアルコール依存症および減酒治療アプリ
CureAppが取り組む事業

ニコチン依存症治療アプリ |
2020年8月製造販売承認取得、同年12月保険適用・処方開始 |
高血圧症治療補助アプリ |
2022年4月製造販売承認取得、同年9月保険適用・処方開始 |
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)治療アプリ |
サワイグループホールディングス株式会社と共同開発中 /治験開始 |
減酒治療補助アプリ※3 |
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター、岡山市立総合医療センター 岡山市立市民病院と共同研究治験を終え、2025年2月製造販売承認取得、保険適用準備中 沢井製薬株式会社が販売ライセンスを有し、販売開始に向けた準備を進行中 |
乳がん関連症状治療アプリ |
乳がん患者向け治療アプリを開発中 |
慢性心不全治療アプリ |
医療法人社団ゆみのをパートナーに開発中 |
慢性腰痛症治療アプリ |
福島県立医科大学と開発中 |
APS事業 |
治療アプリの処方プラットフォーム「App Prescription Service(APS)」を医療機関へ提供中 |
民間法人向け事業 |
ascure卒煙、ascureDr.高血圧治療 |
株式会社CureApp 会社概要
代表取締役社長:佐竹 晃太
本社所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町12-5 小伝馬町YSビル4階
事業内容:プログラム医療機器開発、モバイルヘルス関連サービス事業
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