【6/5 開催レポート】若者の声がグローバルヘルスの未来を切り開くー政策提言イベント「Policy Pitch」
5団体の若者が政策提言。岸田文雄議員、木原誠二議員、渋澤健氏が「『新しい資本主義』が拓く健康安全保障の新機軸」をテーマにパネルディスカッション。来賓挨拶は加藤勝信議員。
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グローバルヘルス:国際的な視点から人類の健康、感染症予防、医療アクセス向上など幅広い課題に対処するための取組み
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『Reach Out Project』:PoliPoliが主催する、グローバルで活躍する次世代のルールメイカー支援プロジェクト
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政策提言の概要はこちら:https://note.com/polipoli_info/n/n3abd3da2bed1

株式会社PoliPoli(所在地:東京都千代田区、代表取締役:伊藤和真)は、2025年6月5日(木)に政策提言イベント「Policy Pitch」を開催いたしました。
本イベントでは、5団体の若者によるグローバルヘルスに関する政策提言が行われたほか、岸田文雄議員、木原誠二議員、渋澤健氏が「『新しい資本主義』が拓く健康安全保障の新機軸」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。来賓として加藤勝信議員も登壇し、次世代を担う若者の声と日本のリーダーシップの重要性を訴えました。
イベント「Policy Pitch(ポリシーピッチ)」概要
日時:2025年6月5日(木) 12:05-13:40
場所:東京都千代田区永田町
定員:100名
主催:株式会社PoliPoli
後援:Open Philanthropy, Gates Foundation
12:05- 開会挨拶 伊藤和真(株式会社PoliPoli代表取締役)
12:10-12:35 パネルディスカッション「『新しい資本主義』が拓く健康安全保障の新機軸」
12:35 来賓挨拶(加藤勝信 自由民主党 衆議院議員)
12:45- 政策提言ピッチ
-13:40 クロージング
参加者(敬称略)
「Reach Out Project」メンバー 5団体
国会議員(五十音順):
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阿部圭史 衆議院議員(日本維新の会)
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伊藤孝恵 参議院議員(国民民主党)
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加藤勝信 衆議院議員(自由民主党)
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岸田文雄 衆議院議員(自由民主党)
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木原誠二 衆議院議員(自由民主党)
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酒井なつみ 衆議院議員(立憲民主党)
省庁関係者:
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内閣官房 健康・医療戦略室
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外務省 国際協力局 地球規模課題審議官室 / 国際保健戦略官室
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厚生労働省 大臣官房 国際課
有識者:
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柏倉美保子(Gates Foundation 日本常駐代表)
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小山有沙(Gates Foundation 日本統括)
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野村周平(慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート 特任教授)
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堀江由美子(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー部部長)
ほか、メディア関係者、一般参加者の方にご参加いただきました。
当日の様子
パネルディスカッション:「新しい資本主義」が拓く健康安全保障の新機軸

イベントの冒頭では、岸田文雄議員、木原誠二議員、そして渋澤健 氏(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役)によるパネルディスカッションが行われました。

岸田議員は、自身の政権でグローバルヘルス戦略を打ち出した背景について、「新型コロナのパンデミックを経て、国際保健は経済や安全保障におけるリスクであると世界が再認識した。その問題意識のもと、G7広島サミットなどで具体的な貢献を打ち出してきた」と説明。さらに、今後の日本の役割について、「地球規模の課題が山積する中、政府の財政的貢献だけでは限界がある。社会課題を成長のエンジンに変える『新しい資本主義』のコンセプトのもと、民間の力を結集することが不可欠だ」と述べ、官民連携の重要性を強調しました。

続いて木原議員は、政策調整の実務を担った経験から、「『新しい資本主義』における『人への投資』の大きな柱が健康であり、グローバルヘルスだ」と位置づけを説明。「これまでは外務省予算が中心だったが、今後は厚生労働省なども含め『オール霞が関・オールジャパン』で取り組むべき。さらに、医療DXや地球温暖化といった新しい視点を取り入れ、日本の貢献のあり方を広げていく必要がある」と、今後の具体的な展望を語りました。

渋澤健氏は、「新しい資本主義」の根底にある思想には「取り残されている外部不経済を資本主義の中に取り込む」という考えがあると説明。また、「世界が分断されている中で、グローバルヘルスをはじめとする様々な分野において、日本の安定性に注目が集まっている」と指摘した上で、「日本に求められていることは、安定性だけでなく、ゼロからプラスを生み出す価値創造力と、人的資本の向上である」と述べ、世界から期待される日本の役割について強調しました。

加藤勝信議員より来賓挨拶(一部抜粋)

本日は、「Policy Pitch」をこれまでともに作り上げてきた仲間の1人として参加しています。本年は、横浜でのTICAD 9の開催や、UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)ナレッジハブの創設、Gaviワクチンアライアンスや世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバル・ファンド)の増資会合が予定されているなど、グローバルヘルスにとって重要な年となります。
UHCは、財政面での取り組みとともに、前へ進めていかなければなりません。公的な資金を“種”にして、民間の投資を呼び込み、日本の企業にも活躍してもらう流れを作っていくことが重要です。まさに、官と民の間を繋ぐのが、この「Policy Pitch」であり、提言してくださる皆さんの役割です。今日を次へのスタートとして、我々政治の側も皆さんと一緒に頑張ることをお約束します。
政策提言ピッチ
政策提言の概要はこちら:https://note.com/polipoli_info/n/n3abd3da2bed1
平田竜都 氏(一般社団法人Reaching Zero-Dose Children)
テーマ:不安定な世界情勢において求められる日本のリーダーシップ

前田沙弥 氏、坂野千紗都 氏(一般社団法人Liaison)
テーマ:未来への投資と決断:ポリオの根絶に日本の力を!

吉川健太郎 氏(株式会社Famileaf 共同創業者)
テーマ:栄養とワクチンの統合的アプローチによる母子の健康改善

梅田昌季 氏(SORA Technology株式会社 取締役)
テーマ:日本発イノベーションの国際公共調達成功に向けた連携のあり方

伊藤有実 氏(DePauw University)
テーマ:“命の格差”をなくす日本の選択──ワクチン外交と医療アクセス改善

各団体の発表に対し、省庁関係者、有識者の方々から多くの質問が寄せられました。発表内容に関して、課題の分析が不十分な点や解決策の具体性が足りない部分についても建設的なアドバイスをいただき、充実した意見交換の場となりました。
これを受け5つのチームでは、さらに実現可能性のある提言へとブラッシュアップしていく予定です。
『Reach Out Project(リーチ アウト プロジェクト)』とは

2022年12月に開始した「Reach Out Project」は、グローバルヘルス分野のアドボカシーに関心を持つ10代から30代の若者の育成とコミュニティ運営に取り組んでおり、これまで延べ約80名が参加しています。現在は第3期を迎え、HIV/エイズ、マラリア、母子保健、顧みられない熱帯病(NTDs)、薬剤耐性(AMR)といった課題に取り組むメンバーやチームが活動しています。グローバルネットワークやグローバルヘルスの専門的な知見を有するさまざまな団体のご協力をいただき、ルールメイキング、PR、ファイナンスなどについてインプットの機会をつくっております。
現代社会は多様化・複雑化し、グローバル化も進む中で、行政や一部の有識者のみでは、山積する社会課題の全てに対応することが難しくなっています。このような状況において、特にグローバルヘルス分野に取り組むNPO・NGOやスタートアップなど、日本国内では十分な注目を集めることが難しい領域に焦点を当て、支援していくことの重要性が高まっていると考えています。
2025年にはアフリカ開発会議(TICAD9)の開催やUHCナレッジハブの設立が予定されており、日本がグローバルヘルス分野で主導的な役割を果たす絶好の機会となります。私たちは、現場のデータや実践的な活動を基盤として、若者が政策提言を行える場や、多様な関係者との政策共創の機会を提供することにより、国内外の社会課題解決に貢献することを目指しています。
会社概要

株式会社PoliPoli(ポリポリ)
代表者:伊藤 和真
所在地:東京都千代田区
設立:2018年2月
企業理念:新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。
コーポレートサイト:https://www.polipoli.work/
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