中国はなぜ日本を動かせるのか――元外交官が20年余の現地経験から描く「超限戦」と諜報工作の実像

中国公使、ベトナム・ブラジル大使を歴任した外交官が、反日運動、情報戦、経済的威圧、人的工作の実態を検証。感情論ではなく、外交の現場で何が起きていたのかを明らかにする。

株式会社ハート出版

ハート出版は、元中国公使、ベトナム・ブラジル大使を務めた梅田邦夫氏による『元外交官が見た こうして中国は日本を動かす』を刊行しました。

中国の存在感が、経済だけでなく安全保障、外交、情報、社会のさまざまな領域で増している。台湾情勢をめぐる緊張、東シナ海や南シナ海での活動、サイバー空間における攻防、経済的な圧力、さらには海外に住む中国人や中国にルーツを持つ人々をめぐる問題まで、日本を取り巻く環境は大きく変化しています。

そうしたなか、「中国は日本にどのような影響力を及ぼしているのか」「日本は中国とどう向き合うべきなのか」という問いを、外交の最前線で長年中国と向き合ってきた元外交官の経験から考察したのが、梅田邦夫氏の新刊『元外交官が見た こうして中国は日本を動かす』です。

本書の大きな特徴は、単なる評論やニュースの解説ではないことです。

著者の梅田氏は1978年に外務省に入省し、中国、国際連合日本代表部、ブラジル、ベトナムなどで勤務。2014年からブラジル全権大使、2016年からベトナム全権大使を歴任したほか、中国勤務時には在中国日本大使館の首席公使を務めた外交官である。外務省では人事課長、南部アジア部長、国際協力局長なども歴任しました。

つまり本書で扱われる中国像は、遠くからニュースを眺めて組み立てたものではなく、中国勤務中に実際に見聞きした出来事、外交官として中国側関係者と接した経験、さらにベトナムやブラジル、太平洋島嶼国などで外交活動を行うなかで見えてきた中国の影響力を、一つひとつ積み重ねて描き出しているのです。

著者自身も、中国への関心を深めた契機として、2004年に起きた在上海日本総領事館員の自殺事件、中国における反日感情を目の当たりにした経験、そして中国の諜報活動を見聞きした経験を挙げています。

だからこそ本書が提示する「中国脅威論」は、抽象的なイメージや根拠のない恐怖を煽るものではありません。外交官として実際に中国で勤務し、現地社会や中国側当局者、日本人、外国人関係者らと接した経験を出発点としているのです。

《本書の主な内容》

■「中国から目を逸らさない」――反日運動の現場で感じた違和感

■軍事力だけではない――中国の「超限戦」とは何か

■「ハニートラップ」から情報収集まで――外交官が見た諜報工作

■中国人を一括りにしない――「警戒」と「共生」の両立

■中国は日本だけを見ているのか――ブラジル、ベトナム、太平洋島嶼国から見る中国

■「日本は中国にどう対応すべきか」――最終章で示される具体策

■「中国を恐れる」のではなく、「中国を知らないこと」を恐れる

本書を読み進めると、最終的に浮かび上がってくるのは、中国そのもの以上に「日本自身の問題」かもしれません。

なぜ中国の情報戦に影響されるのか。

なぜ技術や情報が流出する余地があるのか。

なぜ国際社会に対して日本の立場を十分に発信できないのか。

なぜ中国への経済依存を減らす必要性が指摘されながら、依存関係が残り続けるのか。

そして、人口減少が進む日本は、外国人材をどのように受け入れ、どのようなルールで共生していくのか。

本書は、中国の動きを分析しながら、その鏡として日本社会の課題を映し出しています。

著者は「中国との関係を断て」と主張しているわけではありません。

むしろ、隣国であり、経済的にも深い関係を持つ中国だからこそ、相手の実像を知り、冷静に付き合う必要があるというのが本書の基本的な姿勢なのです。

そのためには、中国の国家戦略を理解すると同時に、中国社会の多様性も理解しなければなりません。

外交官として中国、ベトナム、ブラジルなどで勤務し、国連外交にも携わってきた著者だからこそ描ける、現場からの中国論。

「中国脅威論は根拠のない煽りではないのか」と考える読者にも、「中国は日本にとって最大の脅威だ」と考える読者にも、一度立ち止まって読んでほしい一冊です。

本書が投げかけるのは、単純な「親中か反中か」という問いではなく、「日本は中国をどこまで正確に理解し、自国の国益と安全を守るために何をすべきなのか」という、より現実的で切実な問題です。

中国の「超限戦」とは何なのか。

外交の現場で諜報工作はどのように行われるのか。

経済や情報は、どのように外交のカードとなるのか。

中国はなぜ第三国で影響力を拡大できるのか。

そして、日本は何を備えるべきなのか。

外交の現場を知る元外交官が、自らの体験と見聞をもとに一つひとつ検証した『元外交官が見た こうして中国は日本を動かす』。

いま日本が中国と向き合ううえで必要なのは、恐怖でも楽観でもなく、「知ること」から始まる、冷静な現実認識なのではないでしょうか。

【書籍情報】

書名:元外交官が見た こうして中国は日本を動かす

著者:梅田邦夫/著

仕様:四六判・208ページ

ISBN:978-4-8024-0265-1

発売:2026.09.10

本体:1500円(税別)

発行:ハート出版

商品URL:https://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0265-1.html

【作者】梅田 邦夫(うめだ くにお)

1954年3月広島生まれ。京都大学卒。1978年外務省入省後、本省では人事課長、南部アジア部長(東南アジア・南西アジア担当)、国際協力局長を歴任、在外勤務はペルー、アメリカ、国際連合日本代表部、中国などを経て、2014年駐ブラジル全権大使、2016年駐ベトナム全権大使を歴任。

2020年4月退職後は、外務省参与(中南米日系社会連携大使、査察担当大使)、富士通シニア・アドバイザー、NIDEC社外取締役、日本経済研究所上席研究主幹、東京ガス顧問などを経て、現在は、中曽根世界平和研究所副理事長、外国人材共生支援全国協会(NAGOMi)副会長、海外日系人協会理事、日本サッカー協会国際委員などを務める。

主な著書に、『ベトナムを知れば見えてくる日本の危機』(小学館)、『ブラジル日系人の日本社会への貢献』(東京図書出版)などがある。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都豊島区池袋3-9-23
電話番号
03-3590-6077
代表者名
日高裕明
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1986年08月