アンダーアーマー バスケットボール 岡田侑大選手とサプライ契約を締結
https://www.underarmour.co.jp/ja-jp/NIHON3.html
アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは、Bリーグ・シーホース三河に所属する岡田侑大選手とサプライ契約を締結いたしました。今回のサプライ契約は「既存の枠にとらわれず、新しい事に挑戦して日本のバスケ界を変えていきたい」という双方の意志が合致し、締結に至りました。今後様々な面でサポートを行っていく予定で、岡田選手は「UA NIHON3」を着用して試合に臨みます。
STORY 「もっと上手くなりたい」バスケットボールへの飽くなき探究心 |
スリーポイントラインのやや手前。ミドルレンジからのシュートは岡田侑大の大きな武器の一つだ。だが、柔らかなタッチで鮮やかな放物線を描いた次の瞬間には、独特のリズムでドライブを仕掛け、どん欲なまでにゴールに向かって切り込む。大好きと語るオフェンスで岡田が見せる顔は多彩であり、見るものをワクワクさせる。東山高校時代はウィンターカップの得点王に輝き、拓殖大では1試合で58得点を記録した稀代のスコアラーは、プロの世界に入りさらなる進化を続けている。
▽試合ができる喜び
岡田はバスケットボール選手だった父と兄の影響で、小学校2年生の時にバスケを始めた。当初は掛け持ちしていた野球が中心の生活で、バスケは遊び感覚でプレーしていたという。4年生の時に肩をけがした影響で野球を辞め、バスケ1本に絞った。進学した地元の中学校は部員の数が少なく、5対5をやるのにも苦労した。「もっと試合がしたい」。岡田の中でバスケットボールに対する熱量が少しずつ高まっていった。
▽点取り屋
地元京都の東山高校に進むと、岡田のバスケットボールセンスが開花する。東山は攻撃的なバスケットを掲げるチームであり、特にハーフコートオフェンスにこだわりを持っていた。「とにかくオフェンスが大好き」。そんな岡田のプレーは東山のスタイルにはまった。「はじめは分からないことだらけでしたが、先生が丁寧に時間をかけて教えてくださいました」と、バスケットボールについての知識も飛躍的に増えていった。
岡田が2年生の時、東山は全国でも屈指の強豪である洛南高校に初めて勝利し、地元の京都で開催されたインターハイでベスト4に入る。翌年は主将としてチームを率い、ウィンターカップで準優勝を達成。得点王にも輝いたが、あと一歩のところで敗れた福岡第一高校との決勝は、岡田のバスケ人生にとって大きな糧になっているという。「スポーツの世界はどれだけ必死にやっても必ず結果がついてくるわけではありませんが、まだまだ努力が足りなかったと感じ、とても悔しい思いでした。この負けを意味のあるものにしないといけない。そう誓いました」
▽高みを目指して
岡田は拓殖大学に進学した後も順調にキャリアを積んだ。1年時から試合に出場して得点を重ねると、チームの関東大学リーグ制覇に貢献。大学レベルのフィジカルにも適応し、2年目に入って得点力はさらに増していた。順調な活躍を続ける一方で、岡田の中である思いが芽生えていた。「Bリーグは遠い世界だと思っていたのですが、大学のレベルにも慣れて、早くプロに挑戦したいという気持ちが強くなっていきました。もう一段高いステージで勝負したい」
池内泰明監督に相談すると、意外な答えが返ってきた。「プロでやりたいなら、やってみたらいい」と、岡田のBリーグ入りに理解を示したのだ。昨年、岡田は拓殖大を中退し、11月にBリーグのシーホース三河に入団した。「自分のチームにいてほしいという気持ちもあったと思いますが、池内監督はわがままな自分の決断を尊重してくれました。さらに三河のことも紹介してくれて、気持ちよく送り出してくれた。監督のためにもプロで結果を出さないといけません」
▽飽くなき探究心
チームに合流すると、すぐに岡田に出場機会がめぐってきた。11月16日、名古屋戦でBリーグの公式戦に初出場し初得点を記録したが、プロでやっているという実感はなかったという。「学生の試合と違い入場の演出が華やかで、お客さんの声援もたくさん聞こえてきて気持ちよかったです。ただ、自分にとってバスケはバスケ。コート上でやることに変わりはありません」。プロ選手となっても、岡田のバスケットボールに対するチャレンジスピリットが変わることはなかった。練習がオフの日も常にワークアウトを重ねて、ウェイトトレーニングでフィジカルアップを目指している。
岡田の日々の自主練習をサポートしている、中堀純希アシスタントコーチはこう語る。「若手選手の自主練をサポートしていますが、彼についてはこちらから声をかけたことは一度もありません。黙っていても向こうから練習に付き合ってほしいと言ってきます。デビュー間もない頃に19点取った試合がありました。ルーキーとしては上出来ですが、彼は20点取れなかったことをずっと悔しがっていた。本当にハングリー精神にあふれた選手です」
岡田は自身の向上心について、こう分析する。「どんなに点を取ったとしても、完璧という試合はありません。必ず反省するポイントがある。そこを修正してもっといいプレーをしたい、点を取りたいという気持ちです。バスケをしていて最高の瞬間は、連続で得点を決めた時です。それを味わうためにも、もっと上手くなりたい」
▽新たな挑戦から世界へ
試合を重ねるごとにプレータイムと得点が増えて、リーグの新人王候補の呼び声も高い岡田だが、本人は多くの課題を口にする。「シュートの精度、リリースの速さ、ドライブのスピード、ディフェンス。まだ全てが足りません。この先2、3年でどれだけ成長できるか」。鈴木貴美一ヘッドコーチも岡田に大きな期待を寄せるとともに、一つの課題を挙げた。「取り組みもアピールも素晴らしい。将来は日本代表に入るポテンシャルがある。ただし、彼が世界を相手に戦うためには、1番(ポイントガード)の動きをマスターしなければならない」
岡田はまだ20歳。コートを離れれば、オムライスが大好きで野菜とコーヒーが苦手という、子どものような一面ものぞかせる。だが、バスケットボールに対する思いと取り組みは、周囲にひけをとらない。「シュートを外したらどうしよう、と思ったことは一度もありません。これだけ練習して外したらしょうがないと思えるように、日々練習しています。僕はバスケットボール以上におもしろいことを知りません。プロとしてシーホース三河を優勝に導き、将来は日の丸をつけて世界でプレーできる選手を目指します」
“大学を中退してプロ入り”という新たな道を切り拓いた岡田は、バスケットボールへの飽くなき探究心とともに、これからも進化を続けていく。
PROFILE |
岡田侑大(おかだゆうた)
京都府出身、20歳、189cm、80kg。父の影響で小学生の時にバスケットボールを始め、東山高校3年時には主将としてチームを全国準優勝に導く。拓殖大学に進学すると1年時から試合に出場し、関東大学リーグ制覇に貢献。昨年11月、拓殖大を中退してBリーグのシーホース三河に入団。U-24日本代表。
Twitter:@okdyuta2 (https://twitter.com/okdyuta2)
Instagram:@okadayutabsk
(https://www.instagram.com/okadayutabsk/)
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