マレーシア・サラワク州でのCCS事業において陸上ターミナル・桟橋上部受入関連構造に関するFEED作業を開始

石油資源開発株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：山下 通郎、以下「JAPEX」）と日揮グローバル株式会社（本社：神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員：ファルハン・マジブ、以下「日揮グローバル」）は、マレーシア サラワク州沖におけるCCS(*1)事業（以下「本事業」）に係るCO₂陸上ターミナルおよび桟橋上部受入関連構造に関する基本設計作業（以下「本FEED作業」(*2)）を開始しました。

本FEED作業では、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）との委託契約に基づき、本事業に関連する設計業務等を実施します(*3)。

本事業は、日本からマレーシアへの国際的なCO₂輸送を含み、世界初の商業ベースにおける低温・低圧条件下のCO₂輸送を目指すものです。

JAPEXは他のパートナーとともに、油ガス田の計画、設計、運用の経験と知識を活用し、CO₂陸上ターミナルおよび桟橋上部受入関連構造に関する技術的および商業的検討を共同で実施します。

日揮グローバルはCCS施設の実現可能性調査や設計・建設の豊富な実績を持ち、これらで培った知見を活用して本FEED作業に取り組みます。本FEED作業を通じて、日揮グローバルは本事業の早期実現を支援し、地域の脱炭素化に貢献してまいります。

JAPEX、日揮グローバルは、早期のCCS事業実現に向けた本作業の推進を通じて、『アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ（Asia Energy Transition Initiative：AETI（エイティ））』が目指すアジア域の脱炭素社会の実現をはじめとした2050年カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

注）

*1: Carbon Capture and Storage（CO₂の回収・貯留）の略

*2: Front End Engineering Design の略。概念設計・事業化調査後に実施する基本設計の略。

 *3: 2024年9月13日付プレスリリース