生成AI×知識資産活用で新事業の創出促進・円滑な技術伝承へ artience株式会社がRAG実用化サービス「SAT」を採用
ストックマーク株式会社(本社:東京都港区、社長:林 達、以下:ストックマーク)が提供するRAG実用化サービス「Stockmark A Technology(以下:SAT)」が、artience株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙島 悟、以下:artience)に採用されました。
「SAT」の機能を通して、artienceが保有する膨大な社内データの生成AI活用を効率化し、部門間の知識共有・新たなアイデア創出促進・技術伝承の円滑化を実現する知識共有プラットフォームの構築を支援します。

導入の背景
artienceは、色材・機能材関連、ポリマー・塗加工関連、パッケージ関連、そして印刷・情報関連といった多岐にわたる事業を展開しています。世の中の変化が激しい昨今、科学的な革新と人々の感性を融合させ、新たな価値を創出する必要がある中、競合他社との差別化を図るには、社内に眠る膨大な技術データの有効活用が必要不可欠でした。
このために、artienceでは、2021年よりDX推進を積極的に推進し、デジタル活用基盤の整備やデータ活用施策を進めるとともに、新たに策定した「中期経営計画 artience2027」では、「経営基盤の変革」を掲げ、業務プロセスをゼロベースで見直し、生成AIなどの新技術の積極的な活用が経営戦略の一環となりました。
具体的には、2024年から全社プロジェクト体制でPoC(概念実証)を進め、生成AIシステム基盤の構築、利用者教育、運用ルールの整備の3つを中心に取り組んでおり、2025年1月からは、生成AI活用を業種共通領域(情報の検索・整理など) と業種特有領域(技術・研究・知財分野) の2つに分けて推進する方針を立てた一方で、業種特有領域におけるデータを生成AIで活用するには「図・画像などを含む複雑なドキュメント/社内独自の専門用語が含まれる/更に事業や部門ごとに形式が異なる」といった課題を抱えていました。
これらの課題を解決するために、図・画像を含む複雑なデータや、形式の異なるデータを正確に構造化し、専門知識を含む言葉の意味や、概念同士の繋がりを結びつける独自ナレッジグラフを構築することが可能な「SAT」を採用頂きました。
導入の目的・課題・期待
【導入目的】
・社内で蓄積されたデータをAIで効果的に活用し、
部門間の知識の共有や新たなアイデアの創出の促進、
そして技術伝承の円滑化にする知識共有プラットフォームの構築
【課題時の課題】
・一般的な生成AIツールでは、専門的な技術情報を正しく解釈することが難しく、
技術者が信頼できる回答精度が得られなかった
・図表や画像、社内独自の専門用語や略語が含まれ、形式や書式も多種多様な文書から
必要な情報を正確に抽出することが困難だった
【導入による期待】
・長年蓄積してきた技術文書、研究報告書、特許情報などを正確かつ効率的に構造化し、
検索可能なデータにすることで、社内の知識共有プラットフォームの構築を加速
・過去の研究報告書や技術文書から関連情報を素早く抽出することで、
研究者の情報収集時間を大幅に短縮し、研究開発スピードを格段に向上
・異なる事業部門や研究グループ間で、今まで見過ごされていた技術の類似性や応用可能性を発見
artienceにおける「SAT」導入事例の詳細は下記よりご覧いただけます。
https://stockmark.co.jp/cases/artience-sat
「SAT」について

「SAT」は、膨大な企業データをRAGシステムで活用できる形式へ構造化するRAG実用化サービスです。
多機能AI(マルチモーダルLLM)を活用して、膨大な量かつ複雑なビジネスドキュメントのテキスト・図・表から情報を抽出。構造化データとナレッジグラフを自動生成し、RAGシステム検証を簡単に実行することができます。
・「SAT」公式サイト:https://sat.stockmark.co.jp/
「SAT」の特徴


特徴①:複雑な構成のデータを簡単かつ高精度に構造化
ビジネスシーンで頻繁に用いられている、図や表を含むあらゆる形式で構成された、複雑かつ膨大な量のドキュメントを、簡単にテキスト抽出し、検索可能なデータ形式に変換することができます。
特徴②:ナレッジグラフの自動生成
構造化されたデータベースから概念同士の関係性を理解したナレッジグラフを自動生成します。これにより組織固有の専門性が高い知識でも正しく検索・回答生成が可能になります。
特徴③:RAGシステムの検証や、継続的な改善が実現可能
構造化されたデータベース、自動生成されたナレッジグラフに対して、質問・回答の検証を実施できます。これにより組織のRAGシステム構築を加速し、対象のドキュメントが増加しても、簡単に構造化や検証が可能となり、RAGシステムの検証・改善継続的に実現します。
artience株式会社 コメント
常務執行役員 CTO 技術・研究・開発、知的財産担当 兼グループR&D本部長 町田 敏則様
長年蓄積してきた技術文書や研究報告書などの貴重なデータを、SATを通じて効果的に活用できることに期待しています。過去の実験結果や失敗事例も含めた膨大な情報を適切に構造化し、必要な時に素早くアクセスできるようになれば、研究開発の可能性が大きく広がると考えています。
カンパニーオフィサー・グループ情報システム部長 兼東洋マネジメントサービス㈱ 社長 中野 仁貴様
SATとナレッジグラフにより、異なる技術領域間の意外な関連性を発見できると期待しています。これにより、新たな技術応用の可能性が広がり、革新的な新素材開発につながるのではないでしょうか。部門間の垣根を越えた知識共有も促進されると考えています。
ストックマーク株式会社について
ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
社内外の情報をワンストップで検索できる「Anews」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。
会社名 :ストックマーク株式会社
所在地 :東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立 :2016年11月15日
代表者 :代表取締役CEO 林 達
事業内容:自然言語処理を活用した、
事業機会の探索と意思決定の支援を行うサービスの開発・運営
URL :https://stockmark.co.jp/
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