スペースデータ、撮影から6時間でロボットや積込・運搬機械を試せる工場デジタルツインを開発

「空間知能」の技術を工場に応用し、URLを開くだけで誰もが歩き、動かし、置いて試せる検証環境に

株式会社スペースデータ

株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下「スペースデータ」)は、神奈川県内の製造工場を360度カメラで撮影したデータをもとに、工場の空間・機械・ロボット・人の動きを再現したデジタルツイン(現実の空間をデジタル上に再現したもの)を開発しました。3DGS(3D Gaussian Splatting:多数の写真から空間を写実的に再現する技術)、3DCGソフトウェアのBlender、物理エンジンのMuJoCoなど複数のソフトウェアを組み合わせて構築しており、スマートフォンやPCのブラウザでURLを開くだけで動作します。利用者は工場の中をアバターで歩き回りながら、機械の配置やロボットの動作、安全範囲をその場で確かめることができます。

背景

工場や物流倉庫で新しい機械やロボットを導入する際には、設置スペースの確保、既存設備との干渉、作業者との動線や安全範囲の確認など、事前に検討すべき事項が多くあります。しかし、現地での確認や図面による検討には時間と手間がかかり、実際の空間を関係者全員で共有しながら検討することは容易ではありません。特に、専任の生産技術部門やシミュレーション環境を持たない中小規模の工場では、導入後に初めて問題が分かるケースも少なくありません。

スペースデータは、宇宙から都市までのあらゆる空間を情報化し、AIに物理を学ばせる「空間知能」の技術開発に取り組んでいます。今回、その技術を工場という身近な現場に応用し、撮影から再現、物理演算、ロボットの動作検証までを一つの空間に統合しました。

工場デジタルツインの概要

1. 360度撮影から工場を再構築

▲ 再現した工場の全景(建屋は撮影データをもとに作り直し、機械はスペースデータが制作した汎用モデルで構成)

360度カメラで撮影した工場内の映像を3DGSに変換し、ノイズを除去したうえで、Blenderを用いて建屋を修復・再構築しました。工場内の機械は、プレス機やクレーン、フォークリフト、協働ロボット、搬送AMR(自律走行搬送ロボット)など、スペースデータが制作した汎用の3Dモデル22点で構成しており、実在の工場の空間感を保ちながら、お客さま固有の設備情報を含まない形で再現しています。

2. URLを開くだけで「歩く・動かす」

ブラウザ上で3DGSと機械の3Dモデルを軽量に描画し、Google DeepMindの物理エンジン「MuJoCo」をブラウザの中で動かしています。専用ソフトウェアのインストールは不要です。

  • 作業服のアバターで工場内を歩き回り、プレス機などの機械に近づいてボタンを押すと、実際に機械を動かせます

  • 動いているクレーンのフックの下に人が入るとクレーンが停止し、協働ロボットは人が近づくと減速・停止するなど、安全動作を目で確認できます

  • フォークリフトでパレットを持ち上げる、搬送AMRが台車を運び人や物の前で止まる、段ボールが落下の衝撃でへこむといった動きを物理演算で再現します

3. 機械の配置をその場で試せる

▲ カタログから選んだプレス機を床に置き、向きや位置を調整している様子

工場の機械、ロボット、フォークリフト、棚・パレット・作業台、天井クレーンなどをカタログから選び、置きたい場所を選ぶだけで配置できます。位置は10cm単位、向きは15度単位で調整でき、既存の機械や壁と重なる場合は赤く表示されます。床の2点を指定するとその間の長さが表示されるため、新しい機械を置く前に空きスペースの広さを確かめることもできます。

想定する活用シーン

本デジタルツインは、新しい機械やロボットの導入、レイアウト変更を検討する製造業・物流・建設などの事業者を主な対象としています。

  • 工場・倉庫の管理者は、機械を購入・搬入する前に、設置スペースや既存設備との干渉、作業者の動線をデジタル上で確認できます

  • ロボットやAMRの導入を検討する事業者は、人が近づいたときの減速・停止などの安全動作を、導入前の段階で関係者と共有できます

  • 設備やロボットを提案する営業担当者は、お客さまの工場に近い空間でURLを共有し、お客さま自身に操作してもらいながら提案を進められます

今後の展望

本デジタルツインは、スペースデータが運営する「ROBOTBRAIN」でも公開する予定です。スペースデータは今後、ブラウザ上で工場内を歩き回る機能や機械を配置する機能などを共通部品として整備し、お客さまごとの工場や倉庫のデジタルツインを短期間で提供できる基盤づくりを進めます。大規模な設備投資やシミュレーション環境を持たない中小企業・個人事業主の現場にも導入しやすい形を目指すとともに、ロボットが現実の空間で認識・判断・行動するフィジカルAIの開発・検証環境としての活用も進めてまいります。

株式会社スペースデータについて

株式会社スペースデータは、宇宙を誰もが活用できるインフラへと変える「宇宙の民主化」を使命に、宇宙をはじめとするあらゆる空間の知能化(MAKE SPACE INTELLIGENT)に取り組むテクノロジースタートアップです。

空間を情報化し、AIに物理を学ばせ、機械が自律的に動けるようにする「空間知能」の技術を活用して、宇宙開発から都市開発、防災、安全保障まで、次の未来を支えるデジタルプラットフォームの構築を国内外で進めています。

スペースデータの公式サイトでは、「NEWS」にて最新の取り組みや発表をご紹介しています。詳細は https://spacedata.jp/news をご覧ください。

社名:株式会社スペースデータ

代表:佐藤航陽

所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階

資本金:15億1300万円

事業内容:宇宙開発に関わる投資と研究

HP:https://spacedata.jp

NEWS:https://spacedata.jp/news

X:https://x.com/spacedatainc

LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/spacedatajp/

採用情報:https://www.wantedly.com/companies/spacedata/projects

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
電話番号
-
代表者名
佐藤 航陽
上場
未上場
資本金
15億1300万円
設立
2017年01月