国立新美術館にて開催中の「蔡國強 宇宙遊——〈原初火球〉から始まる」展図録を7月8日(土)より一般発売。宇宙や見えない世界をテーマに、作家自身の活動の旅をたどる。
書籍概要
東洋哲学、社会問題を作品の基本コンセプトとし、火薬絵画、インスタレーションや屋外爆破プロジェクトなどで評価されてきた蔡國強は、1986年末から約9年間、美術家としての成長に重要な時期を日本で過ごし、1995年からはニューヨークに拠点を移して活動してきました。
本書では、宇宙や見えない世界などをテーマに、作家の原点となった展覧会「原初火球」を宇宙の誕生になぞらえた起点とし、作家自身の活動の旅をたどります。
貴重な初期作品から代表作《大脚印》《スカイラダー》、そして近年のAIやNFTを用いた新作に至るまでを紹介するとともに、プロジェクトのスケッチ、火薬のドローイングや絵画作品などを収録。プロジェクトの貴重な資料写真や当時の写真を豊富に掲載したエッセイも見どころです。
※日英バイリンガル
プロフィール
蔡國強(さい・こっきょう)
1957年中国の福建省出身、現在はNYに拠点を置き活動。1986年12月から1995年9月まで、活動初期の大切な時期を日本で過ごし、火薬の爆発による独自の絵画を開拓して一躍注目を集めた。
メトロポリタン美術館(2006)やグッゲンハイム美術館(2008)での回顧展など、さまざまな国や地域で重要な個展を開催し、国際的に最も影響力の大きい芸術家の一人として活躍。
2005年には、ヴェネチア・ビエンナーレ初の中国パヴィリオンのキュレーターを務め、2008年の北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックでは開閉会式視覚特効芸術と花火監督を務める。
爆発プロジェクト《スカイラダー》は2015年に故郷の泉州で実現し、同名のドキュメンタリー映画がNetflixで全世界に配信された。
書籍情報
『蔡國強 宇宙遊 ——〈原初火球〉から始まる』
発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売|美術出版社
価格|3,900 円+税
一般発売日|2023年7月8日(土)
仕様|256ページ、 A4 変形
ISBN|978-4-568-10566-7 C0070
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*国立新美術館内ショップでは6月29日(木)より先行販売中
美術出版社
1905年の創業以来、⼀貫して良質な美術図書の出版を⼿がける。『カラー版美術史シリーズ』をはじめとする美術・デザイン・建築などの芸術全般にわたる書籍の出版、美術展のカタログ制作、『美術⼿帖』『ワイナート』などの定期雑誌やアートと⼈々をつなぐ多彩な事業を⾏う。
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