2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」を目指すスマートエコプロジェクト第4弾 環境配慮型オフィス「大和ハウス岐阜ビル」の実証実験を開始

大和ハウス工業株式会社

main image
 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2012年10月26日より、次世代の環境配慮型オフィスの実証実験を「岐阜支店」で開始します。

当社は、法人のお客さま向けの建築物について、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量ゼロ)を目指す「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」をスタートさせ、その第1弾としてCO2排出量を最大約50%(※1)削減可能な環境配慮型のオフィス「D’s SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」を2011年7月より販売し、好評をいただいています。
そしてこのたび、プロジェクト第4弾として、CO2排出量50%以上の削減(※1)を目指す実証実験を「大和ハウス岐阜ビル」で開始することになりました。CO2排出量50%以上の削減を目指す実験は「大和ハウス愛知北ビル」でも実施していますが、今回は「D’s フレーム」や「エコボイド」の採用など、より「パッシブ」に力点を置いた実験を行います。
今回の実証実験で採用し、効果検証した環境配慮技術を、次世代オフィスの開発に活用していくとともに、当事務所をショールームとしても活用していきます。
※1.1990年当時の当社建築物と比較した場合(当社試算による)。
●ポイント
1.CO2排出量を約53%削減できる環境性能
2.多機能タイプの外装フレーム「D’s フレーム」や吹き抜け空間「エコボイド」など、自然の力を活かす「パッシブコントロール」
3.太陽光発電による創エネや高効率な設備による「アクティブコントロール」
4.BEMSを活用した「パッシブ」「アクティブ」を適正に制御する「スマートマネジメント」
5.井戸水を利用したビオトープや屋上緑化など、多種多様な環境アイテム

1.CO2排出量を約53%削減できる環境性能
「大和ハウス岐阜ビル」では、自然の力を活かす「パッシブコントロール」や創エネ・省エネを行う「アクティブコントロール」、それらを適正に制御する「スマートマネジメント」を組み合わせることにより、当社従来建築と比較してCO2排出量を約53%削減できます。また、建築物総合環境性能評価システム「CASBEE新築2010年版」の最高評価「Sランク」となりました。

2.多機能タイプの外装フレーム「D’s フレーム」や吹き抜け空間「エコボイド」など、
自然の力を活かす「パッシブコントロール」
「大和ハウス岐阜ビル」では、建物の外壁や内部に環境配慮技術を導入し、自然エネルギーを利用しながら快適性の向上を図りました。

(1)太陽光発電パネルや壁面緑化等を設置できる多機能タイプの外装フレーム「D’s フレーム」
「D’s フレーム」は、太陽光発電パネルや壁面緑化(※2)等の環境アイテムを設置することができる多機能タイプの外装フレームです。
創エネ、日射遮蔽等によって環境性能を高めるとともに、変化のある外装デザインを演出します。
※2.当社グループ会社の大和リース株式会社がフランスのカネヴァフロール社とライセンス契約したシステム。

(2)建物中央の吹き抜け空間「エコボイド」を利用したパッシブ換気、パッシブ採光
建物の中央に1階から屋上までの吹き抜け空間「エコボイド」を設置し、自然の力を利用しています。
①「エコボイド」(風の道)
各階サッシに給気口、「エコボイド」頂部に排気口を設け、自然風圧と「エコボイド」の煙突効果による「風の道」を作りました。

②「エコボイド」(光の井戸)
「エコボイド」最頂部に天窓を設け、その上部に太陽追尾型採光システム「ソラリス」(※3)を設置することで、自然光を1階まで採り込むことができます。
※3.株式会社菱晃の商品。光追尾センサーを装備し、季節による太陽の高度の変化に対応して、常に自然光を採り入れることができるシステム。バッテリーは太陽電池を用いているため、電気代は不要。

3.太陽光発電による創エネや高効率な設備による「アクティブコントロール」
「大和ハウス岐阜ビル」では、照明設備と空調のエネルギー消費を削減し、環境負荷を低減できる先進のシステムを採用しました。
(1)15.4kWの太陽光発電システムを導入
屋上には、11.55kW、壁面には3.85kWの太陽光発電システムを導入しました。
太陽光発電システムによる年間の発電量は15,819kWh/年となり、CO2排出量を年間約5.9t削減できます。
(2)湿度と温度を制御する「デシカント空調」
空気から直接水分を除去・分離して、最適な温度・湿度の空気を室内に供給するシステム「デシカント空調」を採用しました。温度と湿度を別々に制御することにより、快適な室内環境とランニングコスト削減を実現します。

(3)高効率反射板「レフボ」
事務室の照明には、当社が一般企業・官公庁向けに販売している高効率反射板「reFbo(レフボ)」を導入しました。快適な照度を維持したまま、蛍光管の本数を減らすことができ、消費電力を約45%削減できます。

4.BEMSを活用した「パッシブ」「アクティブ」を適正に制御する「スマートマネジメント」
「大和ハウス岐阜ビル」では、エネルギーを最適に制御し、「見える化」するBEMS(※4)を採用することで、オフィス内のエネルギーを把握・制御することができ、消費電力のムダを解消します。
※4.Building and Energy Management Systemの略で、建物の設備機器等の運転管理によってエネルギー消費量を計測し、エネルギーの削減を図るためのシステム。

(1)BEMSによる設備機器の自動制御と電力使用量の「見える化」
事務所内のCO2排出量削減と節電に取り組むため、BEMSを利用したエネルギーの見える化を図ります。
太陽光発電量や空調、照明の電力量、ガスや水道の使用量など、エネルギー等の使用状況を把握するとともに、期間・フロア別に照明・空調のスケジュールをパソコンで集中制御し、消費電力の削減を図ります。
また、1階リビングサロン前にはエネルギーモニターを設置します。太陽光発電パネルによる発電電力と事務所内使用電力の割合を「見せる化」し、環境への取組みのPRも行います。

(2)人感・昼光センサー
事務所内に人感センサーを設置し、照明の消し忘れを防止します。また、窓から光が射す場所では昼光センサーを設置し、外光量に応じて照明の明るさを調整します。


5.井戸水を利用したビオトープや屋上緑化など、多種多様な環境アイテム
「大和ハウス岐阜ビル」では、生物多様性や自然環境との調和を目指し、多種多様な環境アイテムを設けました。
(1)井戸水利用のビオトープ
敷地南側には、井戸水を利用したビオトープを設置しました。緑化だけではなく、社会貢献活動として地域の小中学生を対象にした観察教室や、季節に応じた植物関連のイベントも実施する予定です。
(2)屋上緑化、駐車場の緑化・保水性舗装
4階テラスには、人工の軽量土を使用し、様々な樹種を植栽しました。また、駐車場には、緑化と保水性舗装を施し、蒸散効果によりヒートアイランド現象を低減させるとともに、事務所景観の向上も図りました。

6.従業員が入居、運用しながらの次世代オフィス実証実験
今回の実証実験は、2012年10月26日から1年間、環境配慮技術の効果検証を行います。実証実験で得られたデータをもとに、今後当社が販売する建築物に技術を導入していきます。

●「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」
第1弾 2011年7月 「D`s SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」発売
第2弾 2011年12月 環境配慮型オフィス「大和ハウス愛知北ビル」実証実験開始
第3弾 2012年5月 「D`s SMART STORE(ディーズ スマート ストア)」実証実験開始
第4弾 2012年10月 環境配慮型オフィス「大和ハウス岐阜ビル」実証実験開始

●建物概要
   所 在 地 :岐阜県岐阜市薮田東2丁目1番6号
   敷地面積 :4,351.02㎡
   建築面積 :1,206.22㎡
   延床面積 :3,777.73㎡
   階  数 :地上4階建
   高  さ :軒高15.788m(最高16.853m)
   構  造 :鉄骨造
   駐車施設 :平面駐車場90台
   
●岐阜支店概要
   営業部門 :住宅営業所、分譲住宅営業所、リフォーム営業所、集合住宅営業所
         流通店舗営業所、建築営業所
   人  員 :約170名
   開設時期 :1963年4月    名古屋支店岐阜出張所として開設
         1976年4月1日  営業所として独立
         1977年2月1日  支店に昇格

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

大和ハウス工業株式会社

208フォロワー

RSS
URL
https://www.daiwahouse.co.jp
業種
建設業
本社所在地
大阪府大阪市北区梅田3-3-5
電話番号
06-6346-2111
代表者名
芳井 敬一
上場
東証プライム
資本金
1619億5715万円
設立
-