大西みつぐ写真展「まちのひかり」を開催―「平成」の終わりに、「昭和」というノスタルジーが繰り広げるワンダーランド、いよいよオープン!―
株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:五代厚司、東京都港区)は、写真展会場「THE GALLERY」にて、大西みつぐ写真展「まちのひかり」を2019年3月26日(火)より開催いたします。
●本展示について写真家よりコメント
かつて昭和の日本映画を熱心に観ていた時期がある。
雑誌の仕事で何度もご一緒した文芸・映画評論家川本三郎さんの影響が強かったのだが、やはり東京が舞台の映画が中心だった。
主演女優や個性派男優の背景に映るありし日の「東京」に胸をときめかせたものだ。
それこそが「ノスタルジー」なのだろうが、川本さんが、このノスタルジーについて、「決して後ろ向きの情感ではない」ときっぱり言い放ってくれた。
さらにある雑誌に寄せたエッセイでは「昔とは、父母、祖父祖母が生きていた時代を思うこと」と川柳作家の一句から解釈を加えられている。
そんなこともあり、また私も相応の歳になり、いまやすっかり開き直ってこのノスタルジーの虜になっている。
そろそろ「平成」も終わり。
「昭和」はずっと遠い昔のことだとやがて隅に置かれてしまうようになるかもしれない。
しかし、私たちが育まれてきたその時代、近過去はいとも簡単に忘却の彼方に押し込められてよいというものではないはずだ。
むしろ「今」を様々な角度から照らす材料にあふれている。
東京の下町にこだわり続けてきた私が勝手に作りあげていく日本のとある場所、景色、ひと、幻の町。
父や母が生きていた時代を緩やかに記す試み。
そこには、絶景も名所もないが、ささやかな希望に満ちた「まちのひかり」がある。
遠くて近い昭和の町にようこそ!
【プロフィール】
大西みつぐ(おおにし みつぐ)
1952年東京深川生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。
1970年代より東京下町や湾岸の人と風景、日本の懐かしい町を撮り続けている。
写真集・著書に「下町純情カメラ」、「wonderland」、「川の流れる町で」など。
1985年「河口の町」で第22回太陽賞。
1993年「遠い夏」ほかにより第18回木村伊兵衛写真賞。
江戸川区文化奨励賞。2017年日本写真協会賞作家賞。
2017年自主映画監督作品「小名木川物語」を公開。
現在、(公社)日本写真家協会会員、(公社)日本写真協会会員、大阪芸術大学客員教授、ニッコールクラブ顧問。
●THE GALLERY 企画展 大西みつぐ 写真展 「まちのひかり」
会 場:
新宿
THE GALLERY 1+2、大阪 THE GALLERY
展示期間:
新宿
2019年3月26日(火)~4月15日(月) ※日曜休館
大阪
2019年5月7日(火)~5月22日(水) ※日曜休館
開館時間:
10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
トークイベント:
新宿
2019年 3月30日(土)14:00~「『昭和』から生きる力を考える。」
大西みつぐ×町田忍(庶民文化研究家)
2019年 4月6日(土)14:00~「身体で感じること、表すということ。」
大西みつぐ×徳久ウィリアム(ボイスパフォーマー・映画「小名木川物語」主演)
大阪
2019年 5月11日(土)14:00~「日本の町の優しさとはなにか。」
大西みつぐ×布施直樹(写真家)
※各回、申込不要・参加費無料
●「THE GALLERY」について
「THE GALLERY」は2017年7月に新宿、2017年8月に大阪に開設された、写真文化の普及・向上を目的とする写真展示場です。
ニコンの最新機材を用いて著名な写真家が制作した質の高い作品などを展示する企画展の他、ニッコールクラブ会員展、写真団体展を展示します。
■リリース全文は以下URLよりダウンロードください。
https://prtimes.jp/a/?f=d16573-20190225-2671.pdf
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