【累計5万部超え】歌人・俵万智が翻訳を手掛けた「クマ森」シリーズ、最新作にして感動の物語『クマとこぐまのコンサート』が2月に刊行!
「第11回 MOE絵本屋さん大賞」入賞の『クマと森のピアノ』シリーズがついに完結。歌人・俵万智が紡ぎだす "美しい日本語" で読む、イギリス発ハートフル絵本。
- シリーズ最新作、感動のフィナーレ
◇クマとこぐまのコンサート(ポプラ社刊)
作/デイビッド・リッチフィールド 訳/俵万智
クマのブラウンは、小さいときからピアノがだいすき。森から街へ行き、大スターになりました。けれど時はながれ、夢のような日々は終わりました。ブラウンは引退して、ふるさとの森へ帰ることにしました。パパになったブラウンは、森のピアノを見つけたこぐまにむかしの話をします。パパのかなしい顔を見て、こぐまはあることを思いつきました…。
*書誌情報をみる:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2730066.html
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シリーズ第一作『クマと森のピアノ』は、当時、イギリスで話題沸騰中の新人作家、デイビッド・リッチフィールドのデビュー作。ウォーターストーンズ児童書賞・絵本部門ほか多数の賞を受賞し、2017年にその翻訳版が日本で発表されました。その続編である『イヌと友だちのバイオリン』、そして今回新たに刊行となる『クマとこぐまのコンサート』と併せて、子どものみならず大人が読んでも楽しめる感動的な作品に仕上がっています。
◇クマと森のピアノ(ポプラ社刊)
作/デイビッド・リッチフィールド 訳/俵万智
ある日、こぐまのブラウンは森のなかで「へんてこなもの」を見つけます。やがて、ブラウンはその「へんてこなもの」を弾けるようになります。そこを偶然通りかかった人間の女の子とお父さんが、ブラウンの奏でる美しい「ピアノ」の音楽を聞きます。そして、ブラウンはふたりと一緒に町へ行き、ピアニストとして大成功をおさめました。でも、ブラウンは森と、友だちと、森のピアノが恋しくなり…。
*書誌情報をみる:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2730057.html
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*俵万智さんによる読み聞かせ動画をみる:https://www.youtube.com/watch?v=GUp2VdzEUhE
◇イヌと友だちのバイオリン(ポプラ社刊)
作/デイビッド・リッチフィールド 訳/俵万智
今日も、バイオリンひきのヘクターは、大のなかよしイヌのヒューゴといっしょに街で演奏しています。ヒューゴはヘクターのひくバイオリンが大すきで、楽しいときも、かなしいときもいつもいっしょ。そんなある日、世界的に有名なクマのピアニストのニュースを見たヘクターは、老いぼれてしまった自分の音楽に落胆し、バイオリンをしまい手にとろうとしなくなりました。ため息ばかりの生活を送るヘクターに代わって、イヌのヒューゴはバイオリンを手にし…。
*書誌情報をみる:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2730063.html
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- 訳者・俵万智さんにインタビュー
幼い子に知ってほしい
――新刊『クマとこぐまのコンサート』についてお伺いします。シリーズ1作目『クマと森のピアノ』を初めて読んだときの印象は?
「絵がすごく魅力的ということと、ストーリーが幼い子に知ってほしいこと―音楽のすばらしさ、夢をかなえること、あるいは、ふるさと、友情… そういう生きていく上で、ものすごく基本になることを素敵なストーリーで伝えている。説教くさい感じじゃなくて。自分がまず読者として本当に心惹かれました。」
素敵な日本語
――『クマとこぐまのコンサート』を翻訳されるにあたって、工夫された点はありますか?
「最後の "心のおみやげ" っていう言葉は、原文には直接そういう表現はなくて、ちょっと踏み込んだ訳ではあったんですけれども。"おみやげ" って『忘れないということ、ここでなにか得たものを持って帰る』という感じ。日本語のすごく素敵な言葉でもあるので。」
世界観を伝えたい
――読者へのメッセージをお願いします。
「絵本そのものが素敵なメッセージを持ってくれているので、ある意味、翻訳する人間は透明人間になってもいいと思っていますね。この絵本を読む人は、原文の英語と訳文を見比べるわけではないですよね。子どもにとっての、この絵本の言葉は私の日本語になるわけですから、責任は感じますね。だから、日本語として美しい、完結しているものということを意識します。英語と日本語は言語が違うので、直訳していたのでは、逆に世界観がずれてしまう。日本語を使ってその世界観を訳すということを心掛けます。だからその世界観が伝わってほしいなと思います。
生きていく上ですごく大事なことが含まれている絵本なので、多くの子どもたちに読んでほしいし、読み聞かせをする大人の方も深く考えさせられる絵本じゃないかなと。音楽以外にも「表現すること」は人間しかしないことだし、たぶんそれを読んでる大人もみんな何かしら芸術とか文化とか表現することに関わることがあるはずです。大人が読んでも得るものがある絵本だと思いますね。
すべての子どもに、というと漠然としちゃうけれど、楽しんで読んでもらえればうれしいです。」
インタビューの完全版は、「ポプラ社 こどもの本編集部」note(https://note.com/poplar_jidousho/n/ne8e4c4a66303)にてお読みいただけます。こちらもぜひ、ご参照ください。
俵万智(たわら・まち)
歌人。大阪府門真市生まれ。早稲田大学在学中に短歌を始める。第一歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)で第32回現代歌人協会賞を受賞。絵本の翻訳作品に『ドリー、泳ぎつづけてごらん』(講談社)、『ずっといっしょ』(WAVE出版)がある。
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