三菱重工工作機械、高精度・高能率加工を重視するホブ盤「GE15HS」「GE25HS」を発売

小径ギヤから最大250mmの大径ギヤまで幅広く対応

◆ 2004年発売のGEシリーズをさらに高精度・高能率化、6月から本格発売を開始
◆ 高速・高トルク型主軸を搭載するなど、量産歯車の高能率加工に最適な機械構造を随所に採用

三菱重工グループの三菱重工工作機械株式会社(社長:若林 謙一、本社:滋賀県栗東市)は、高精度・高能率を重視する新ホブ盤「GE15HS(High Speed)」と「GE25HS(High Speed)」を6月から発売します。世界的な脱炭素社会の実現に向けた動きを背景に、普及が加速する電気自動車(EV)やハイブリッド車の駆動を担う高精度歯車に対する自動車関連メーカー各社のニーズが高まっているのを受け、2004年の市場投入以来2,800台の出荷台数を誇るホブ盤GEシリーズに大幅な改良を加えたものです。


このうちGE15HSは、自動車・二輪車に多く用いられる最大直径150mmの歯車に対応し、工具を取り付ける主軸に高速・高トルク型ダイレクト・ドライブ駆動方式のモーター1を採用して、主軸の最高回転速度を従来比3倍の6,000 min-12に高めました。また、加工ワークを取り付けるテーブル軸には、高能率加工に必要なスラスト荷重3に対する高剛性と高速回転を両立した専用テーブルを搭載することで高能率加工を実現しました。さらに、超硬材の切削工具を使用した加工では歯車研削並みの面粗度Ra0.4以下を達成4しています。熱処理前の仕上げ工程(シェービング加工)をなくした工程集約も可能で、生産性向上に貢献できます。

一方GE25HSは、自動車のディファレンシャルギヤなど大径ギヤ用に最大直径250mmまでの歯車に対応しています。高能率に加工を行うため、高速回転時の温度上昇による加工精度への影響を排除した高速ハイパワー主軸や、テーブルマスターギヤのバックラッシュ除去装置を標準採用した高剛性型テーブルを採用しました。また、主軸のモータートルクおよび主軸の最高回転数を従来比約1.5倍に高め、加工時間を42%削減5。さらに、同社製切削工具の新素材・新コーティングと組み合わせることにより、切削速度400m/minを超える高速領域でも安定した量産加工を実現します。

自動車の電動化シフト、静粛性や燃費性能の向上、低コスト生産に向けた動きのなかで、高精度歯車の量産化に対する需要はますます高まってきています。三菱重工工作機械は、歯車工作機械と切削工具の両方を製作する強みを生かし、今回発売する2機種をはじめとした歯車工作機械の工程に応じたラインアップおよび小径から大径までの幅広いサイズ対応に併せて、高精度・高能率加工を実現する精密切削工具や加工ソリューションを提案することで、各種産業のモノづくりを総合的にサポートしていきます。

※1 ダイレクト・ドライブ駆動方式のモーターとは、その回転をギヤボックスなどの間接的機構を介さずに、直接駆動対象に伝達するモーターのことで、摩擦などの駆動損失や部品損耗が抑制できます。
※2 min-1とは1分間の回転数を表す単位で、rpm(revolutions/rotations per minute)と同義です。
※3 軸の中心線に対して水平(平行)方向(回転体の軸方向)に働く荷重のことです。
※4 GE15HSでの自社内加工実績による(ワーク諸元:モジュール1.6mm、歯数19、ねじれ角24°RH、歯幅24mm)。
※5 GE25HSでの自社内加工実績による(ワーク諸元:モジュール3mm、歯数54、ねじれ角30°RH、歯幅40mm)。
 

高能率ホブ盤「GE15HS」高能率ホブ盤「GE15HS」

高能率ホブ盤「GE25HS」高能率ホブ盤「GE25HS」


新ホブ盤の仕様


三菱重工工作機械を含む三菱重工グループの工作機械事業については、現在も継続して日本電産株式会社および日本電産グループに譲渡移管手続きを実施中で、実行条件が整い次第完了予定です。


■三菱重工業株式会社
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