東京都初のPark-PFI事業「都立明治公園」、2023年10月31日一部開園

豊かな自然環境とにぎわい機能を整備し、世界に誇れる、東京という都市の“レガシー”となる公園へ

東京建物株式会社

2023年10月31日 10時00分

東京建物株式会社を代表構成団体とし、三井物産株式会社、日本工営都市空間株式会社、西武造園株式会社、株式会社読売広告社、株式会社日テレアックスオンを構成員とするコンソーシアムが設立したTokyo Legacy Parks株式会社（以下「TLP」）は、2023年10月31日、東京都初のPark-PFI事業「都立明治公園」を一部開園（※1）します。2024年1月に予定している店舗等の開業をもって全体開園となります。

本事業は、都立公園として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度（Park-PFI）（※2）を活用し、新たな公園の整備・管理運営を行うものです。TLPは、「世界に誇れる、東京という都市の“レガシー”となる公園を創り、責任を持って持続的に運営、希望と誇りと共に次世代へ継承」を事業コンセプトとしています。園内には、約1,000㎡の芝生広場「希望の広場」や渋谷川をモチーフにした水景を取り入れた「みち広場」など3つの広場と、約7,500㎡を有す樹林地「誇りの杜」を整備します。また、5棟の店舗棟（公募対象公園施設）を配置し、計6テナントを誘致することで、にぎわいを創出してまいります。

※1　「3つの広場」、「誇りの杜」などが2023年10月31日供用開始。

※2　都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設（公募対象公園施設）の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設（特定公園施設）の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。

希望の広場

事業概要

国立競技場の前庭空間の約 1.6haを事業対象地として TLP が整備を進めています。事業対象地と既存公園との接続を担う歩行者デッキ1号・2号についても約20年間維持管理を行う予定です。TLPは、特定公園施設の指定管理者としても選定されており、公募対象公園施設と一体となった質の高い維持管理を進めてまいります。

公式HP： https://www.meiji-park.tokyo/

【2023年10月31日開園エリア】 ※青枠内

【MEIJI PARKロゴについて】

ゆるやかにつながる5つのフィロソフィーの集結点に位置する明治公園を表しています。グリーンの円を中央から少しずらすことで、常に動き、変化し、成長し続ける様子を表現しています。ロゴを活用し、5つのフィロソフィーのもとに事業を進めます。

公園全体について

【特定公園施設（園路、広場等の公園施設）】

2023年10月22日実施植樹祭の様子

公園内には、国立競技場を臨むシンボル的な位置づけの「希望の広場」、円形デザインが特長の「インクルーシブ広場」、渋谷川の水景を現代風にアレンジし再現した「みち広場」の 3 つの広場と、約7,500 ㎡を有す樹林地「誇りの杜」を整備。あらゆる世代の方々に向け、「憩い」「交流」「遊び」「学び」「自然との共生」など多彩な体験の場を提供します。2023年10月22日には、一般の方々と植樹祭を実施、ハーフメイドの杜づくりの第一歩を踏み出しました。

【公募対象公園施設（飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設）】

店舗イメージ

公募対象公園施設として公園内に6つの店舗を計5棟の建物で展開します。分棟配置をすることにより、事業期間終了時に店舗を撤去した後も公園内に大きな空白地が生じない配慮をしており、公園が持続的に機能する計画としています。各棟には、カフェ、リラクゼーション施設、レストラン、アウトドアアクティビティショップなどが入居予定です。

公園のDXについて

【スマートポール】

スマートポール

従来は手作業で来園者数の測定などを行っていましたが、都立明治公園ではスマートポールの導入により、内蔵されたAI Beaconなどを用いて平均訪問回数や来園者数の測定が可能となります。取得したデータをTLP構成企業の三井物産株式会社が分析し、周辺での大規模集客イベント開催時などに、公園内が混雑した場合に備えた警備計画を策定するなど、今後の円滑な公園運営に活用します。1月の公園内店舗開業に合わせて運用を開始します。

【デジタルサイネージ】

デジタルサイネージ

表示が固定された通常の公園案内板に加え、園内にサイネージを導入することにより、公園案内や季節のイベント情報の周知に加えて、周辺地域の施設やイベント情報なども掲出することで、地域における情報発信拠点としての役割を担える公園を目指します。

お披露目イベント　2023年11月3日（金・祝）・4日（土）

地域の学校や団体と連携し、「明治公園祭」を開催します。広場では、学生による演奏や国立能楽堂によるステージ、ヨガ体験などを行います。また、日本将棋連盟が将棋を気軽に楽しめるエリアを展開するほか、千駄ヶ谷まちづくり協議会と連携して地域の店舗や津田塾大学・文化服装学院などを誘致し、様々なフード・ワークショップなどを提供いたします。

インクルーシブ広場には、期間限定で、障がいの有無に関わらず、あらゆる人々が協力して変化する社会に適応していく力を養う遊具シリーズ「RESILIENCE PLAYGROUND」の新しい遊具3種類7点を設置します。本遊具は株式会社ジャクエツにて製造販売しており、イベント当日は遊具を監修した紅谷浩之氏（医師、医療的ケア児の支援を行う一般社団法人 Orange Kids Care Lab. 代表、オレンジホームケアクリニック代表）に遊具の説明をしていただく予定です。

遊具イメージ

事業スケジュール、事業概要詳細など

【事業スケジュール】

2023年10月31日	都立明治公園　開園（一部供用開始）
2024年1月	公募対象公園施設供用開始
2043年2月	事業終了

【事業対象地概要】

所在地	東京都新宿区霞ヶ丘町地内、渋谷区神宮前二丁目地内
面積	16,179㎡
主な公園施設	誇りの杜（約7,500㎡）、希望の広場・インクルーシブ広場（約2,550㎡）、水景施設（約80㎡）、管理棟、トイレ棟
公募対象公園施設	A棟（カフェ・リラクゼーション施設等）：RC造・地上3階建、建築面積約560 ㎡ B棟（カフェ）：RC造・地上2階建、建築面積約 220 ㎡ C棟（アウトドアアクティビティショップ）：木造・地上2階建、建築面積約110㎡ D棟（カフェレストラン）：木造・地上2階建、建築面積約110㎡ E棟（レストラン）：木造・地上2階建、建築面積約110㎡