【他業種ではありえない!?製造業の現場で驚いた習慣&文化ランキング】経験者215人アンケート調査

製造業の現場で驚いた習慣&文化に関する意識調査

Biz Hits

株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、三重県鈴鹿市の有限会社内山鉄工と共同で製造業の現場で働いた経験がある215人を対象に「製造業の現場で驚いた習慣&文化に関する意識調査」を実施しました。

製造業で働きたいと考えている皆さん、他業種ではあまり見かけない「製造業ならではの独特な習慣や文化」についてご存じでしょうか。身体を動かして道具や機械を扱う製造業では、他の業界にはないような独自の習慣やルールがあります。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )は、有限会社内山鉄工( https://uchiyama-tekkou.com/ )と共同で、「製造業の現場で驚いた習慣&文化」について製造業の現場で働いた経験がある215人にアンケート調査を実施しました。


 【調査概要】
調査対象:製造業の現場で働いた経験がある人

調査期間:2025年6月13日~16日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:215人(男性113人/女性102人)

回答者の年代:20代 16.3%/30代 27.4%/40代 30.3%/50代 18.1%/60代以上 7.9%


調査結果サマリー】
・製造業ならではの習慣&文化1位は「ラジオ体操をする」
・製造業で身につけて良かった習慣&文化は「安全意識をもつ」
・改善してほしい製造業ならではの習慣&文化は「体系的な教育が手薄」

製造業ならではの習慣&文化1位は「ラジオ体操をする」

製造業の現場で働いた経験がある215人に「製造業ならではだと思う習慣&文化」を聞いたところ、ダントツは「ラジオ体操をする(34.4%)」でした。2位「5Sが浸透している(14.9%)」、3位「安全意識が高い(10.2%)」が続きます。

<1位 ラジオ体操をする>

・ラジオ体操による身体の柔軟は、毎朝必ずある(20代 男性)

・長時間同じ姿勢で作業をするので、15時に体操の時間がある(40代 女性)

・朝はラジオ体操がある。同じ姿勢が多いのでラジオ体操は体にいいと思う(50代 男性)

製造業では、長時間同じ姿勢での作業や肉体労働が多く、身体への負担が大きいため、多くの現場でラジオ体操が取り入れられています。

ラジオ体操は怪我や体調不良の予防につながるほか、「現場の一体感」「仕事への切り替え」という効果も期待されています。「言い習慣だと思う」と、メリットを実感している人もいました。

<2位 5Sが浸透している>

・道具や製品の置き場所や置き方が決まっている(30代 女性)

・作業効率を上げるために、道具の置き場所や掃除の頻度が徹底している(40代 男性)

5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)とは、製造現場における生産性と安全性を高めるために、広く取り入れられている考え方。デスクワーク中心のオフィスでも5Sを取り入れているところはありますが、製造業が発祥です。

例えば道具や部品の置き場所を決めておき、使ったら元の場所に片付けることで、無駄な動作や探し物の時間を削減できます。また定期的な清掃を徹底することで、機械の不具合や異常に早く気づけるので、事故防止にもつながります。

<3位 安全意識が高い>

・安全への意識・対策がいろんなところになされている(30代 女性)

・大規模な工場で働いていた際、敷地内には信号や横断歩道が整備されており、安全ルールが徹底されていました。斜め横断は禁止されており、見つかると厳しく注意されました(40代 女性)

・現場での安全確認を怠らないこと。石橋を叩いて渡るくらいの注意力が必要(60代以上 男性)

製造業では、危険な機械や化学物質などを扱うこともあります。

小さなミスやうっかりで、怪我や事故につながってしまう可能性があるため、安全確認が徹底されているとわかりました。具体的な行動としては、「指差呼称」「KY(危険予知)活動」「ヒヤリハットの共有」などが挙げられています。

建屋の中だけではなく、「敷地内で移動するときの安全確認」が義務付けられている工場も。朝でも昼でも、誰に対しても、挨拶がすべて「ご安全に」となっている現場もあり、安全がいかに重要視されているかがわかります。

<4位 時間が決められている>

・学校と同じチャイムによる、休憩やお昼の管理があること(50代 男性)

・仕事とお昼休みの時間の区切りがきっちりしている(60代以上 男性)

製造業の現場では、生産スケジュールや工程が細かく管理されており、作業時間に対する正確性が重要です。そのため、始業・休憩・終業の時間が明確に決められており、チャイムなどで管理されることもよくあります。

チャイムとともにぞろぞろと従業員が移動する様子を、「製造業ならでは」と感じている人もいました。

<5位 朝礼を実施する>

・朝礼のときに、当番の人が言った一言を全員で復唱していたこと。一体感をつくるために行われていました(30代 男性)

・朝礼で1日の業務の流れを把握して、自分がすべき業務を発表(60代以上 女性)

オフィスワークでは朝礼がないこともありますが、多くの製造業では朝礼が行われているとわかります。

朝礼の一環でラジオ体操をすることもありますし、朝礼内で安全に関するスローガンなどを唱和することも。一方的にリーダーが話すのではなく、社員にも唱和や発表を求めるなど、参加型の朝礼が多いこともわかります。

朝礼で社員参加のもと、ミスやトラブルを防ぐための確認をすることで、リスクを減らそうという意図が感じられます。

<6位 服装に厳しい>

・業務現場では、帽子を絶対に脱いではならない(30代 女性)

・食品製造業を経験しました。衛生用帽の中に髪の毛を収める作業が一番厳しかったです。帽子から1本たりとも出てはいけないので、チェックが恐ろしいくらいでした(40代 女性)

・保護メガネや防塵マスクなど、保護具の着用遵守(60代以上 男性)

食品製造業では衛生管理の観点から、作業服や帽子を着用するときのチェックが厳しく行われています。また粉塵が舞うような職場では、保護メガネやマスクもきっちりと着用する必要があります。

品質管理や安全確保に大きく影響するので、厳しくチェックされているようです。

<7位 昼寝している人が多い>

・お昼休みは誰も会話せずみんな寝ている(20代 女性)

・昼休憩中は、お弁当を食べた後に午後からの作業に備えてみんな昼寝をする。なので休憩室は畳で、みんなガッツリ寝る(40代 女性)

・体力勝負の仕事なので、昼食後に休憩室で短時間の仮眠をとる習慣が根付いていました(50代 男性)

製造業の現場は体力勝負の仕事も多く、体力と集中力の維持が求められます。体力や集中力が途切れてしまうと、怪我や事故につながりかねないからです。

そのため昼休みに短時間の仮眠をする文化が根付いている現場も多いとわかりました。「休憩室が畳」など、仮眠しやすい環境が整っていることもあります。

製造業で身につけて良かった習慣&文化は「安全意識をもつ」

「製造業で身につけて良かった習慣&文化」の圧倒的1位は「安全意識をもつ(28.8%)」で、30%近くの人から票を集めました。2位「5Sの意識をもつ(17.2%)」も多くなっています。

「製造業ならではの習慣・文化」ランキングでも上位にあった要素が高評価を得ています。現場で重視される「安全第一」や「整理整頓の徹底」が、働く人のプライベートでも良い影響を与えているのですね。

<1位 安全意識をもつ>

・通路が狭く、またフォークリフトも頻繁に走っている環境だったので、周囲の安全には気をつけていました。今でも「曲がり角やドアの向こうに人はいないか」という意識はもっていて、良かったと思います(30代 男性)

・ヒヤリハットなど危険予測を徹底していたので、習慣が身について怪我防止につながっていると思う(40代 男性)

製造業では常に危険と隣り合わせの環境にあり、安全確認が徹底して行われています。例えば危険につながるルール違反は厳しく注意されますし、朝礼でも安全について毎日のように確認されます。

緊張感をもって繰り返し行われているため習慣や意識として定着しやすく、プライベートでも火元や曲がり角の確認をしている人が多くなりました。

<2位 5Sの意識をもつ>

・物の整理整頓と先入れ先出しが身につき、家庭でも心がけるようになった(30代 女性)

・5Sの習慣が身について、日常生活においても片付いてないと落ち着かなくなったのは、良い習慣だと思う(40代 男性)

製造業で徹底される5Sが自然と身につき、プライベートでも片付けが自然にできるようになったという声が多数見られました。安全意識と同様に徹底して厳しく行われるので、プライベートでも習慣化しやすいとわかります。

<3位 周囲と協調する>

・人見知りでとっつきにくい人とでも、コミュニケーションを取れるようになった。今は製造業ではないため、コミュニケーションをとるのが簡単だと感じている(30代 男性)

・手が空いたときには、周りを見てまだ終わっていない人のフォローに必ず回ること(40代 女性)

製造現場では工程ごとの連携が重要で、個人プレーでは仕事を進められないこともあります。そのため「困っている人に手を貸す」など、協調性や助け合いの意識が育ちます。

製造業から離れたあとにも、職場の人間関係で活かせている人がいました。

4位 時間管理ができる>

・製造業は勤務が早朝だったので、早起きが得意になった(20代 女性)

・時間に厳しかったので、5分前行動が身についた(40代 女性)

製造業では時間どおりの行動が求められていることも多いため、時間管理が身についた人も多くなりました。例えば「5分前行動」「規則正しい生活」「早起き」などです。

もともとは時間にルーズだった人が、製造業を経験したことで時間を守れるようになったという体験談もありました。

<5位 丁寧な行動をする>

・工具が錆びたときに錆取りをするなど、自分の物を大切に使うようになった(20代 女性)

・精密器具を使用したり片付けたりするとき、扱いを丁寧かつ慎重にするので、私生活でも何に対しても扱い方が丁寧になった(40代 男性)

・製品に傷つけないようにしたり、色別で分けたりしていたので、物を扱うときに、丁寧に置いたり持ったりする習慣がついた(40代 女性)

製造業では「傷がつかないよう、部品を丁寧に扱う」「使い慣れている道具を、手入れしながら大切に使う」といった文化があります。そのためプライベートでも、物を丁寧に扱う習慣がついた人もいました。

物を大切にでき、周囲にも良い印象を与えられる生活態度です。

改善してほしい製造業ならではの習慣&文化は「体系的な教育が手薄」

「改善してほしい製造業ならではの習慣&文化」として1位になったのは「体系的な教育が手薄(21.9%)」でした。2位は「年功序列が根強い(17.2%)」です。

マニュアル化されていない部分への不満が多くなりました。また年功序列で人間関係が固定されていると閉鎖的になり、人間関係に馴染めない新人も出てくると考えられます。

<1位 体系的な教育が手薄>

・「やって覚える」のも確かに大事だが、マニュアルなどはしっかりとあったほうがいいと思う(20代 男性)

・新人教育について、いわゆる「見て盗め」に頼るのはやめたほうがいいと考える(30代 男性)

企業によっては、「見て覚える」「やって慣れろ」という職人的な教育が主流になっている製造現場もあります。

体系的な教育体制がないと、ついていけない新人もいて、スキル習得のハードルが高くなってしまいます。また教える側のスキルに依存してしまうのもデメリットで、伝えられるスキルや知識にムラが発生する可能性も。

教育体制が不十分だと感じることで、離職を決意する人もいますので、職場の損失になりかねません。「ベテランほど職人気質や修行意識が強い」という声もあり、世代による意識の違いもあると考えられます。

<2位 年功序列が根強い>

・古株と言われる人が権力をもちすぎていることが多いと思う。それがなくなれば、もっと働きやすくなると思う(50代 女性)

・年功序列の意識が強く、先輩を立てないとうまく回らなかった(60代以上 男性)

年功序列の文化が残る現場では、実力よりも年齢や在籍年数が重視されがちです。

能力の高い若手社員や中途入社者が正当に評価されないと、やる気を失う可能性があります。また年功序列が強すぎて、何をするにも年長者を尊重する必要があり、仕事の効率が落ちているケースもあるとわかりました。

やる気や効率の低下につながるため、改善したほうがいいと考えている人も多くなっています。

<3位 暗黙のルールが多い>

・暗黙のルールがあるので、明確にしてほしい。後輩に教えても伝言ゲームみたいなもので、年々変わってしまう(40代 男性)

・作業手順や現場のルールが明文化されていないこともあり、経験者でないとわからない「当たり前」が存在します。そのため新人が戸惑いやすく、質問しづらい雰囲気が生まれやすいです(60代以上 男性)

「昔からそうしている」「言わなくてもわかる」といった暗黙の了解が存在している製造現場もあります。

暗黙の了解は古くから現場にいる人にとっては当たり前でも、新人や異動してきた人にはわかりづらいもの。新人を戸惑わせ、現場に馴染みにくくしてしまうため、改善したほうがいいと考えている人も多くなりました。

また暗黙のルールが多いことは、体型的な教育体制がないことにもつながります。つまりとくに新人にとって働きやすい職場にするためには、「明文化」や「可視化」がキーワードだと言えます。

<4位 人間関係が悪い>

・女性だけかもしれませんが、派閥があり面倒でした(30代 女性)

・どこの製造現場に行ってもイジメ体質なところがあった。パワハラを会社が把握して、変えていく必要がある(40代 男性)

製造業に限りませんが、残念ながら「閉鎖的で馴染みにくい人間関係」「イジメや嫌がらせなどの問題」を抱える職場もあります。

年功序列の強い職場だと、勤続年数の長い社員の機嫌に左右されるといった事例もあると考えられます。また製造現場には非正規雇用で働く人も多いので、正規雇用と非正規雇用間の軋轢が顕在化している職場も。

人間関係の悪化は、「作業効率の低下」「働く意欲の低下」につながるので、改善したほうがいいと考えている人も多くなりました。

<5位 人間関係が希薄>

・黙々と作業するのはいいけど、わからないことを聞きたいときに話しかけにくい(20代 女性)

・環境にもよると思うのですが、製造の人はぶっきらぼうというか、「愛想がなくて対応が冷たい」と感じることが多かったです。「コミュニケーションが全体的に不足してるなぁ」と思いました(30代 男性)

製造現場は、作業が黙々と行われる環境であることも多いです。そのため「人と話さず物と向き合っていればいいから、製造現場で働く」という人もいます。

コミュニケーションを苦手とする人が多い現場だと、誰も積極的に話したがらないため、人間関係は希薄になりがちです。

人間関係が希薄だと業務上でわからないことがあっても質問しにくく、仕事の効率が落ちてしまうデメリットがあると考えられます。

まとめ

製造業の現場では、安全性や効率を重視した習慣や文化が残っています。とくに「ラジオ体操」や「5Sの徹底」「指差呼称」「KY活動」などは、他業種ではなかなか見られない製造業ならではの習慣です。

繰り返し指導されることで、日常的に安全・整理整頓・時間や効率を意識することになるため、プライベートでも良い影響を受けた人が多くなりました。

厳しく指導されることもありますが、理由をしっかり理解して納得し、プライベートや次の職場でも活かしている人が多いとわかります。

有限会社内山鉄工について

有限会社内山鉄工は、創業以来35年以上にわたる経験と確かな技術力をもとに、お客様の満足を第一に考えた製品づくりを行っております。

私たちは、常に質の高い技術を駆使し、他にはない特徴ある製品を提供することを使命としています。

■会社概要

社名   : 有限会社内山鉄工

所在地  : 本社 〒513-0014 三重県鈴鹿市東玉垣町661-1番地

       高岡工場 〒513-0014 三重県鈴鹿市高岡町2470番地

代表者  : 代表取締役 内山 貴弘

創業   : 平成2年

資本金  : 500万円

事業内容 : 製缶板金業、各種溶接、一般労働者派遣事業、特定労働者派遣業

URL   : https://uchiyama-tekkou.com/

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また、上記サービスを運営する中で得た知識と経験を元にコンサルティング業務も行っております。

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・Biz Hits広告運用のインハウス支援サービス( https://bizhits-inhouse.com/ )

■会社概要

社名   : 株式会社ビズヒッツ

所在地  : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21

代表者  : 代表取締役 伊藤 陽介

設立   : 2009年1月19日

資本金  : 300万円

事業内容 : 求人情報サイト・WEBメディアの運営・コンサルティング

URL   : https://bizhits.co.jp/company/

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