廃棄される瓦に新たな価値を。イデーショップ 東京ミッドタウン店にて、プロダクトデザイナー 林剛志氏による作品展を開催
Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition 林剛志展
このたびイデーでは、「KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード2015」IDÉE協賛社特別賞を受賞した林剛志氏による作品展「Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition」を、イデーショップ 東京ミッドタウン店にて開催します。
日本の原風景を彩る瓦、それらは現在工場により大量生産され、品質検査にて不良と選別されたものは大量に廃棄されています。不良の理由はカケやヒビなど微細なものが多く、ゆるやかなカーブを描くその素材には、まだ瓦ならではの価値が残っています。美しく、耐久性があり、伝統的なこの素材のために何かできることはないか。そのような背景から、「kawara Shelf」は生まれました。
シンプルな木組みの構造に、不良箇所が裁ち落とされ、一定のサイズに切り揃えられた瓦が棚板として収まるようにデザインされた「kawara Shelf」。瓦の工場から産み出される多くの廃棄瓦を救うことは、瓦製造業者の廃棄処理費用や環境への負荷を減らすことにつながります。それ以上に、先人が手塩にかけてつくりあげてきた日本のかたちを壊すことなく新たな命を与えることにもなります。
不良とされた瓦から傷ついたところだけを切り取り、それを木製のシェルフの枠組みにはめ込む。ただそれだけで、「いらないゴミ」は「役に立つなにか」に変わります。この作品を通して、日本の伝統的な素材である瓦やその価値について考えるきっかけになるかもしれません。
『KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード2015』IDÉE協賛社特別賞 受賞
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■林 剛志「Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition」
開催期間:8月11日(火)~8月23日(日)
開催場所:イデーショップ 東京ミッドタウン店(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン Galleria 3F)
営業時間:11:00~21 :00
TEL:03-5413-3455
SHOP URL:http://www.idee.co.jp/shop/tmd/
※10月29日(木)~11月10日(火)デリエ イデー(新丸ビル)でも異なるテーマの展示を予定しております。
■デザイナープロフィール
林 剛志(はやし・つよし)
1979年生まれ、名古屋市出身。2007年、Design Academy Eindhovenに入学。ピート・ヘイン・イークでのインターンの後、卒業制作として"Kawara Bench"を発表。2013年、オランダにstudio tsuyoshi hayashiを設立後、ケルン国際家具見本市"D3 Design Talents"、iF concept design award、ベルギー Biennale Interieur "the Interieur Awards 2014" など、ヨーロッパ各国にてデザイン賞を受賞。『KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード 2015』IDÉE 協賛社特別賞 受賞。www.tsuyoshihayashi.com
KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード
コニカミノルタが雑誌『Pen』とコラボレーションして開催している、「社会をより良くするためのアート・デザイン・アイデア」をテーマとしたアートコンペ。過去2009年より6年間開催されてきた「エコ&アートアワード」から本年2015年より「ソーシャルデザインアワード」へ名称を変更、内容をリニューアル。
http://www.konicaminolta.jp/plaza/social-design-award_2015/index.html
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写真: Tsuyoshi Hayashi
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