中古マンション価格動向 2024年4~6月大阪市で前期比約10%の価格上昇
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター(本社:東京都新宿区 代表取締役:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で不動産マーケットの動向を発信しております。今回は2024年第2四半期(4月~6月)の主要エリアの中古マンション価格動向をまとめました。
当社が開発・提供している「Realnetマンションサマリ」の新築マンションデータと民間住宅情報会社の中古流通マンションデータを元に、2024年第2四半期(4月~6月)の主要エリアの中古マンションの騰落率を算出しました。
全体概要
前期(2024年1~3月)比で価格はマイナス9.6~プラス4.5%、新築分譲時からの平均価格騰落率はマイナス4.9~プラス10ポイントでした。今回は4エリアで価格が上昇しました。
平均騰落率が高いのは東京23区と大阪市で、ともに新築分譲時価格からの平均騰落率がプラス50%を超えています。
前年同期(2023年4~6月)比で平均価格と平均騰落率が最も上昇したのは大阪市でした。築年数別で最も騰落率が高かったのは東京23区の築16~20年で平均騰落率プラス83.6%、次いで大阪市の築6~10年でプラス79.0%でした。全体傾向としては、大阪市と名古屋市では築6~10年が、その他の地域では築11~15年と築16~20年の騰落率が高い傾向にあり、築5年以内は各エリア共に騰落率が低い傾向にあります。
東京23区の平均価格は9,022万円で前期比プラス4.5%(プラス390万円)、前年同期比はプラス11.4%(プラス921万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス69.4%で前期比プラス10ポイント、前年同期比プラス17.5ポイントとなりました。
横浜市の平均価格は5,935万円で前期比プラス1.3%(プラス78万円)、前年同期比はプラス5.4%(プラス306万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス36.4%で前期比プラス1.9ポイント、前年同期比プラス2.0ポイントとなりました。
川崎市の平均価格は6,145万円で前期比プラス1.0%(プラス64万円)、前年同期比はプラス9.7%(プラス545万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス40.1%で前期比プラス0.9ポイント、前年同期比プラス10.3ポイントとなりました。
大阪市の平均価格は7,158万円で前期比プラス9.8%(プラス638万円)、前年同期比はプラス21.4%(プラス1,263万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス59.5%で前期比プラス5.0ポイント、前年同期比プラス17.6ポイントとなりました。
京都市の平均価格は5,387万円で前期比マイナス9.6%(マイナス571万円)、前年同期比はプラス1.5%(プラス78万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス31.6%で前期比マイナス4.9ポイント、前年同期比マイナス2.7ポイントとなりました。
名古屋市の平均価格は4,597万円で前期比マイナス0.2%(マイナス7万円)、前年同期比はプラス4.1%(プラス180万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス6.2%で前期比マイナス1.2ポイント、前年同期比マイナス1.4ポイントとなりました。
地域別動向
東京23区
東京23区では、千代田区、中央区、港区、文京区、目黒区、渋谷区の6区で平均価格が1億円を超えました。平均騰落率が最も高かった港区では新築分譲時プラス108.2%、2番目に高かった中央区でも平均騰落率がプラス99.9%となり、上位の地域がプラス100%前後の高い騰落率となりました。
横浜市
横浜市では、神奈川区の平均価格が最も高く8,969万円でした。平均騰落率も神奈川区が最も高く新築分譲時プラス81.4%で、横浜市で唯一80%を上回りました。神奈川区と中区の築5年以内、西区と青葉区の築6~10年で平均価格が1億円を上回りました。平均騰落率では神奈川区と西区の築16~20年で平均騰落率が110%を上回りました。
川崎市
川崎市では、中原区が前期に引き続き平均価格7,930万円で最も高くなりました。平均騰落率も中原区が最も高く新築分譲時プラス54.1%でした。築年別では築11~15年の平均騰落率が最も高く、幸区と中原区、多摩区でエリア平均を大きく上回りました。
大阪市
大阪市では、平均価格が最も高かった北区で9,000万円、2番目に高かった福島区で8,000万円を超えました。平均騰落率は北区の新築分譲時プラス83.1%が最も高く、福島区や浪速区でも同プラス70%を上回りました。大阪市では東京23区や横浜市、川崎市等と比べると築年の経過による平均価格の下落が大きい傾向が見られます。
京都市
京都市では、東山区が前期に引き続き平均価格11,000万円で最も高くなりました。東山区を除くと上京区、中京区で平均価格が8,000万円を超えました。平均騰落率が最も高かったのは東山区の新築分譲時プラス137.6%でした。
名古屋市
名古屋市では、最も高かった中村区で平均価格が7,387万円でした。平均騰落率が最も高かったのは中区で新築分譲時プラス15.3%でした。平均騰落率は中村区と中区の築6~10年で平均騰落率が40%を上回り、名古屋市の中で最も高い水準になっています。
※調査方法及び調査対象
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータと民間住宅情報会社の中古流通マンションデータを元に騰落率を算出
・対象エリアにおいて2023年4月から2024年6月末に流通した流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象
・投資用物件は除く
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■Realnetニュース
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近年は、従来のビッグデータに新しくAI等のテクノロジーを用い、不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。
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代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月
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