人事担当者の4割が生成AIを活用している 〜生成AI活用企業は「人的資本経営」を重視する傾向〜

カオナビが「生成AI活用に関する実態調査」を実施

株式会社カオナビ

 生成AIを活用したタレントマネジメントシステム「カオナビ」を提供する株式会社カオナビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:佐藤 寛之、以下:当社)は、企業の人事担当者を対象に「生成AI活用に関する実態調査」を実施しました。

 その結果、人事担当者の4割が生成AIを業務で活用していることがわかりました。また、人事担当者が生成AIを活用している会社ほど、人的資本経営を「非常に重視している」割合が高く、未活用企業の約2倍であることも判明しました。

■ 調査背景

 生成AIの進展が著しく、日常的に活用しているシーンを多く目にするようになってきた一方、ビジネスシーンにおいては生成AIの活用率が3割強に留まっていることが当社調べ(※)でわかりました。この度は、人事担当者に焦点を当てて業務においてどの程度利用されてきているのか、状況を把握するために調査を実施しました。

※ 「企業の生成AI活用に関する実態調査」 https://www.kaonavi.jp/news/detail/pr20250618/

■ 調査サマリー

調査結果① 人事担当者の生成AI活用は43.7%。使用しない理由に「どのように使うのか分からない」の声も。

調査結果② 人材採用や勤怠・離職率データの分析、人事評価など、さまざまな分野で活用されている。

調査結果③ 人事担当者が生成AIを活用している会社ほど、DXや人的資本経営を重視し、人事システム導入も積極的な傾向に。また、人的資本経営を「非常に重視している」割合は、生成AI活用者が未活用者の約2倍。

■ 調査概要

調査名 :人事担当者の生成AI活用に関する実態調査

調査主体:株式会社カオナビ

調査方法:WEBアンケート方式

調査期間:2025年5月14日~2025年5月16日

対象者 :全国20〜50代の人事担当者(男女)300名

※回答の構成比は小数第1位もしくは第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはなりません。そのため、グラフ上に表示される構成比での計算結果は、実際の計算結果とずれが生じる場合があります。

■ 調査結果

① 4割の人事担当者が生成AIを活用(n=300) 

 「業務で生成AIを使用しているか」という問いに対し、人事担当者の43.7%が使用していると回答しました。生成AIを業務で使用していない人事担当者に対し、その理由を聞いたところ、「特に理由はない(38.5%)」に続いて多かったのが、「どのように使うのか分からない(23.7%)」、「必要性を感じていない(23.7%)」でした。「情報の正確性に不安がある(17.8%)」、「セキュリティリスクが気になる(17.8%)」と続き、生成AIへの理解不足や信頼性への懸念が活用が進まない一因となっていることがわかります。

② 人材採用や勤怠・離職率データの分析、人事評価など、さまざまな分野で活用(n=131)

 生成AIを業務で使用している人事担当者131名に対し、どのような業務で活用しているかを聞いたところ、最も多かったのは「人事レポートやコンテンツの草案作成(38.2%)」でした。次いで「採用関連(34.4%)」、「勤怠データや離職率などの可視化・分析(32.1%)」、「人事評価(31.3%)」、「エンゲージメントサーベイの集計・分析(30.5%)」と続き、人事に関する情報の整理や言語化に生成AIを活用している傾向が見られました。また、「研修資料やeラーニング教材の作成(29.0%)」や「人材配置の提案(26.7%)」など、育成や異動に関わる業務にも幅広く活用されていることがわかります。

③ 人事担当者が生成AIを活用している会社ほど、人的資本経営を「非常に重視している」割合が高く、未活用企業の約2倍に

 「所属企業が人的資本経営をどの程度重視しているか」を聞いた結果、生成AIを業務で活用している人事担当者(n=131)のうち、32.8%が「とても重要視している」と回答し、未活用者(n=169)の16.6%の約2倍に上りました。一方で、「分からない」と回答した割合も、生成AI活用者が3.1%だったのに対し、未活用者では30.2%に上り、生成AIの活用度合と人的資本経営の理解に一定の相関が見られました。

■ 総括

株式会社カオナビ CTO・松下 雅和より

 本調査により、生成AIが単なる業務効率化ツールとしてだけでなく、企業の競争力の源泉である「人」の価値を最大化することを力強く後押しする存在として認識され始めていることが明らかになりました。真の人的資本経営の実現には、個々の従業員に関するデータを深く理解し、その潜在能力を最大限に引き出すための科学的アプローチが不可欠です。生成AIは、そのための強力な武器となり得ます。

 私たちカオナビは、テクノロジーを駆使して「個」の力を最大限に引き出し、組織力として高めることで、企業の持続的な成長を支援してまいります。

株式会社カオナビ AI Operation室 室長・藤田 泰生より

 人事担当者の4割が生成AIを活用する一方で、「使い方がわからない」「必要性を感じていない」と考える層も多いことが明らかになりました。これは、生成AIを使い戦略的な人事を展開する担当者と、従来業務に留まる担当者との間で、スキルや業務の質に「二極化」が生じる可能性を示唆しています。生成AIの必要性を判断するためには、まず使ってみることが最も重要です。そのため、経営層が主導して組織的に生成AIの導入をすすめ、業務の中で生成AIを使うのが当たり前の環境を整えることが、来るべきAI時代を勝ち抜くための第一歩となるでしょう。

■ 株式会社カオナビについて

 当社は、タレントマネジメントシステムのリーディングカンパニーとして、「“はたらく”にテクノロジーを実装し、個の力から社会の仕様を変える」というパーパスの下、テクノロジーによって一人ひとりの個性やスキルを理解することで、キャリアの自律や多様な働き方ができる社会を目指しています。

 利用企業数4,000社以上※のタレントマネジメントシステム「カオナビ」をはじめ、労務管理システム「ロウムメイト」や予実管理システム「ヨジツティクス」などを提供し、企業や団体の経営戦略・人材戦略の実現に貢献しています。

※2024年12月末時点

<会社HP :https://corp.kaonavi.jp/

所在地 :東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 38F

設立  :2008年5月27日

代表者 :代表取締役社長CEO 佐藤 寛之

事業内容:タレントマネジメントシステム「カオナビ」、労務管理システム「ロウムメイト」、 勤怠管理システム「ロウムメイト勤怠」、予実管理システム「ヨジツティクス」の開発・販売・サポート

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会社概要

株式会社カオナビ

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URL
https://corp.kaonavi.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 38F
電話番号
-
代表者名
佐藤 寛之
上場
未上場
資本金
11億4377万円
設立
2008年05月