【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 前月から大幅に低下
募集賃料 横ばい傾向が継続
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2024年3月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2024年4月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2024年3月末現在および各年12月31日時点
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 前月から大幅に低下 空室率は2023年5月以来の4%台前半へ
空室率は前月比マイナス0.51ポイントの4.35%となり、2023年5月以来の4%台前半まで低下した。複数の新築ビルが空室を抱えて竣工したものの、本社移転や館内増床等でまとまった面積の空室が消化され、主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.75ポイントの6.67%と、空室率同様に前月から大幅に低下し、2021年3月以来の6%台となった。
<空室率&潜在空室率>
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 横ばい傾向が継続 28,000円/坪前後での小幅な動き
募集賃料は前月から上昇したものの、28,000円/坪前後での小幅な動きが続き、横ばい傾向が継続している。募集状況が改善した一部のビルでは、募集条件の上方修正を検討する動きも見られるが、マーケット全体には広がっていない。
<募集賃料&募集面積>
東京都心5区 大規模ビル 区別 空室率
中央区と港区で1ポイント弱の大幅な低下
区別の空室率は、中央区と港区で前月から1ポイント弱の大幅な低下となった。中央区は日本橋アドレスを中心とした交通利便性の高いビルでの成約が目立っている。港区では昨年竣工した新築ビルを中心に、数千坪単位の大口の空室消化が複数見られた。
<区別 空室率>
アナリストの視点
港区の空室率は前月から大幅に低下したものの、依然として都心5区で最も高い水準にある。港区では昨年竣工したビルで6万坪超の空室が残っており、来年には約15万坪の大量供給も予定されている。今年の供給量は比較的低水準に止まるため、オフィス需要の拡大を背景に短期的には空室率の上昇傾向は一服するとみられるが、来年は供給過剰によりオフィス床の余剰感が強まる可能性がある。(市場調査部 今関豊和・津田宏美)
6大都市 空室率 募集賃料(大規模ビル)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像