マクアケが、池田泉州HDによる日本初の法人向けデジタルバンク事業に参画〜「Makuake」のデータを活用し、オンラインでの事業性評価融資が可能に〜
■「01Bank」と当社参画について
「01Bank」は、池田泉州HDが関係当局の許認可等を前提に開業の準備を進めている、法人向け融資に特化したデジタルバンクです(※2)。法人向けのデジタルバンクは、地方銀行が展開するものとしては日本初です。インターネット上で手続きが完結する融資(オンラインレンディング)を主な事業内容とし、特に中小事業者に対する、事業性評価融資のサービスを展開する予定です。
「01Bank」は、池田泉州HDと当社が構想段階から協働してきたもので、今後複数のプラットフォーマーと連携し、オンラインレンディングサービスを提供する予定です。従来、多くの融資判断は財務情報や担保の有無を元に行われてきましたが、「01Bank」では、連携する各社が運営するプラットフォームに蓄積されたスタートアップや中小企業に関するデータを活用することで、事業者の将来性や成長性を評価して融資を判断する事業性評価融資を行います。また、各プラットフォームの事業者向け画面から「01Bank」に遷移して、「01Bank」への融資の申し込みから融資の実行までをオンライン完結できるようにすることで、中小事業者が求めるスピーディーな融資の実現を目指します。これにより、全国の中小事業者の更なる事業成長を支援していきます。
▼「Makuake」と「01Bank」の相関イメージ図
当社は、「Makuake」でプロジェクトを実施した事業者(以下、実行者)のプロジェクトに関する様々なデータをもとに、事業の成長性や将来性を評価できる独自の評価モデルについて、池田泉州HDと協力してきました(※3)。実行者は、「Makuake」の実行者管理画面から「01Bank」に遷移して融資を申し込むことで、これまでに実施したプロジェクトの実績を、その評価モデルに当てはめて算出したスコアを見ることができ、そのスコアに応じた利率・限度額の融資を受けることが可能になる構想です(※4)。
■当社参画の背景
当社は「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げ、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営しています。2013年のサービス開始以来、日本全国の中小企業やスタートアップによる、アタラシイものや体験を生み出す挑戦を後押ししてきました。地域に根差した中小企業の事業成長をより支援すべく、サービス開始初期から池田泉州銀行をはじめとした各地の金融機関と連携しており、連携金融機関の数は現在約100社となっています。
金融庁が2014年に「平成26事務年度金融モニタリング基本方針(※5)」を発表して以降、財務諸表や担保の有無だけでなく、事業の成長性を評価する事業性評価に基づく融資判断の重要性は年々高まっています。一方、事業性評価を行うには、融資を希望する事業者のビジネスモデルに対する深い理解や、現地訪問を含む細かい調査など多くの対応が必要であり、経営の効率化が求められる金融機関において実施が進んでいないのが実情です。金融庁からの前述の発表から約10年が経つ現在もなお、金融機関に対しては事業性評価融資への一層の取り組み強化が求められています。
他方、「Makuake」でのプロジェクトの実績は、実行者の作る新商品や新サービスを実際にどれだけの方がどの程度の価格で応援購入したかを示します。従来の融資判断基準ではリスクが高いと判断されることの多かった新商品・新サービス、ひいては新規事業のテストマーケティング段階での実績を見ることができるため、多くの金融機関が融資判断の参考にしています。実際に、以前はリスクが高いと判断されていた事業に対し、「Makuake」での結果を踏まえ、金融機関が新規や追加の融資を決定したケースも多数生まれてきました。
こうしたことから、「Makuake」のデータが、金融機関において一定の信頼性をもつことがわかってきました。当社は、「Makuake」のデータを活用した仕組みづくりと、行員の負荷をさらに軽減する完全デジタル化を実現することで、実行者の事業の成長性や将来性が適切に反映された事業性評価融資を後押しでき、それにより新商品や新サービスの創出にチャレンジするイノベーティブな実行者に対してのさらなる成長支援を実現できると考えています。このような考えを、当社の創業初期から連携してきた池田泉州HDと共有し議論を重ねる中で、両社の強みを掛け合わせたデジタルバンク事業「01Bank」の構想に至り、この度プラットフォーマーの筆頭として参画することになりました。
本取り組みを通じ、新商品や新サービス・新規事業の創出に挑む中小企業の経営環境を変え、日本の産業の発展に貢献することを目指します。
今後も当社は、ビジョンに掲げる「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」に向け、様々なパートナーと連携し実行者のアタラシイ挑戦を後押ししていきます。
※1:デジタルバンクの開業時の名称「01Bank」は現時点で予定しているものであり、変更される可能性があります。
※2:池田泉州HDおけるデジタルバンク事業の開始及びデジタルバンク子会社の設立について
https://www.senshuikeda-hd.co.jp/news/pdf/20230928-2.pdf
※3:評価モデルの構築にあたっては、データから個人を特定できないよう適切な処理を行っています。(融資申込時には情報の連携について同意が必要です。)
※4:「01Bank」は関係当局の許認可等を前提に事業開始の準備を2024年度中に完了することを目指すものであり、「Makuake」での機能実装も事業開始と同時期となる見込です。
※5:平成26事務年度 金融モニタリング基本方針(監督・検査基本方針)について
https://www.fsa.go.jp/news/26/20140911-1.html
■株式会社池田泉州ホールディングス 会社概要
代表者:取締役社長兼CEO 鵜川淳
本社所在地:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町18-14
設立:2009年10月1日
事業内容:銀行、その他銀行法により子会社とすることができる会社の経営管理及びこれに付帯関連する一切の事業
URL:https://www.senshuikeda-hd.co.jp/index.html
■01Bank設立準備株式会社 会社概要
代表者: 代表取締役社長 伊東 眞幸
本社所在地:〒564-0051 大阪府吹田市豊津町9-1(EDGE江坂19階)
設立:2024年2月1日
事業内容: 中小事業者を対象にしたデジタルバンク事業
URL:https://www.senshuikeda-hd.co.jp/01bank/teaser/ (2024年2月2日以降公開予定)
■「Makuake」サービス概要
サービス名:アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」
「Makuake」は、プロジェクト実行者が開発背景などのストーリーとともに発表する新商品や新サービスを、サポーターが応援の気持ちを込めて先行購入することができる、「アタラシイものや体験の応援購入サービス」です。全国約100社の金融機関との連携により日本各地の事業者が活用しているほか、国内外の流通パートナーとも連携し、プロジェクト終了後も事業が広がるよう支援しています。また、プラットフォームとしてプロジェクト実行者とサポーター双方の利便性と満足度向上を目指し、プロダクトの改善や新機能の開発に注力しています。
Web URL:https://www.makuake.com/
iOSアプリ:https://apps.apple.com/jp/app/id1274816320
Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ca_crowdfunding.makuake_android
■株式会社マクアケ 会社概要
代表者:代表取締役社長 中山亮太郎
本社所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa渋谷宮益坂ビル 10F
設立:2013年5月1日
事業内容:「Makuake」を中心とした各種支援サービスの運営、研究開発技術を活かした製品プロデュース支援事業
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