介護から生まれたアートで世界に注目された不世出のアーティスト、折元立身の半生を追った初の評伝『生きるアート 折元立身』(深川雅文著)を1月31日(水)より順次発売。
本書概要
折元立身は、2001年のヴェネチア・ビエンナーレにて企画展に日本人で唯一選出されるなど、約50年のあいだ国際舞台の前線で活躍してきたパフォーマンス・アーティストです。顔中をフランスパンで埋め尽くした「パン人間」、認知症を患った母の世話をしながら作品にした「アート・ママ」シリーズ等で注目され、国際展や世界各地の美術館で個展やパフォーマンスを行ってきました。地元川崎で開催された大規模個展がきっかけで、国内での評価がようやく高まるのが、作家が70歳を迎えた頃でした。本書は、個展を企画したキュレーターの深川雅文が長年の取材を通して綴る、不世出のアーティストの知られざる物語です。
[目次]
プロローグ 「クレー、万歳!」
第一章 パン人間の旅
第二章 アート・ママの奇想
第三章 ポスト・ヴェネチア
第四章 痕跡としてのアート
第五章 疾風怒濤の2016年
エピローグ コミュニケーション・アートの追求
折元立身略歴
著者プロフィール
深川雅文(ふかがわ・まさふみ)
キュレーター/クリティック。九州大学文学部哲学科卒業・同修士課程修了(西洋哲学史)。川崎市市民ミュージアム(以下kcm)在職中、学芸員として写真、デザイン、現代美術に関する展覧会企画を行う。2017年からインディペンデントで活動。代表的展覧会に、「バウハウス 芸術教育の革命と実験」(1994 kcm)、「現代写真の動向」(1995、2001 kcm)、「遠・近 ベッヒャーの地平」(1996 kcm)、「バウハウスの写真」(1997 kcm)、「写真ゲーム」(2008 kcm)、「WA 現代日本のデザインと調和の精神」 (2008 国際交流基金 共同キュレーション)、「生きるアート 折元立身」(2016 kcm)など がある。また、同館で「処刑」、「50人のおばあさん」など多くの折元立身のパフォーマンスの実施に関わる。2019年のバウハウス創設100周年を祝うbauhaus100 japan プロジェクトを推進。巡回展「きたれ、バウハウス」の監修を行う。著書『光のプロジェクトー写真、モダニズムを超えてー』(青弓社 2007)、訳書『写真の哲学のために』(ヴィレム・フルッサー著勁草書房 1999)、編著『Akira Yoshimura Worksー吉村朗 写真集ー』(大隅書店 2014)、共著『現代写真アート原論《コンテンポラリーアートとしての写真》の進化形へ』(フィルムアート社 2019)など。国際美術評論家連盟日本支部(AICA Japan)会員。 https://www.mfukagawa.com/
書籍情報
『生きるアート 折元立身』
著者:深川雅文
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:4,500円+税
発売日:2024年1月31日(水)より順次
仕様:四六判変形、上製本、394⾴
ISBN: 978-4-568-22138-1
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/4568221382
美術出版社
1905年の創業以来、一貫して良質な美術図書の出版を手掛けてきました。
『美術手帖』『ワイナート』などの定期雑誌、『カラー版美術史シリーズ』をはじめとする美術・デザイン・建築などの芸術全般にわたる書籍の出版、美術展のカタログ制作のほか、アートと人々をつなぐ多彩な事業を行っています。
https://bijutsu.press/
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