三菱地所プロパティマネジメント、「エコファニ」運営へ

オフィス家具引取・販売サービス　ソリューションメニュー拡大

三菱地所株式会社

2024年9月18日 13時00分

　三菱地所株式会社は、オフィス家具引取・販売サービス「エコファニ」を2022年より本格展開しておりますが、今後、本事業の主な業務を、三菱地所グループでオフィスビル等の総合的な運営・管理を担う三菱地所プロパティマネジメント株式会社（以下、MJPM）が運営します。MJPMは2024年10月より運営を開始する予定で、MJPMサービスソリューション推進部が本事業を担います。MJPMが顧客のソリューションメニューのひとつとしてプロパティマネジメント業務と一体で提案することで、本事業のさらなる成長と事業機会創出を目指します。

　「エコファニ」は、三菱地所グループの社員から広く事業提案やアイデアを募集する「新事業提案制度」により生まれたサービスです。オフィスのレイアウト変更等に伴い、まだ使えるオフィス家具の多くが、やむを得ず処分される状況を目の当たりにした社員が、問題意識をもとに、資源の有効活用とオフィステナント向けソリューションを両立するサービスとして企画・立案・事業化しました。

　2020年度の新事業提案制度における最終審査合格後、実証期間を経て2022年より本格展開しており、一般的なリユース家具販売をはじめ、リユース家具を利用したオフィス空室への「セットアップリーシング」、商業施設等の催事スペースに出店する「エコファニGO」等、総合不動産デベロッパーならではのサービスを展開してまいりました。このほど、一定のサービス認知と体制構築が図られたことから、オフィス・商業の垣根を越えてより現場に近い組織からの機動的なサービス供給とソリューションメニューの拡大を目指し、MJPMによる運営体制へと移行いたします。

　なお、MJPMサービスソリューション推進部は、所管ビル入居テナント・就業者に向けたサービスソリューションの提供で入居満足度向上を目指すセクションです。複層的・多面的なテナントリレーション施策の継続・強化・創造を担っており、今後、「エコファニ」の運営を通じて、本役割をさらに強化してまいります。

　今後は、オフィステナント所有の什器を清掃する「エコファニの家具クリーニング」や商業施設の空き店舗等に一定期間出店する「エコファニストリート」を手掛けるなど、オフィスビルの運営管理におけるソリューションメニューの充実を図るとともに、資源の有効活用や廃棄物削減等に寄与することで循環型社会構築により一層貢献してまいります。

■「エコファニ」が展開する主なサービス

【エコファニ】
オフィスのレイアウト変更などで不要になったオフィス家具を企業から引き取り、検品・清掃のうえ、リユース家具として展示、法人・個人に販売。現在は、ショールーム兼倉庫「丸の内Base」（「丸の内二丁目ビル」地下1階、約300坪）、「池袋Base」（2025年春頃閉鎖予定）を構え、チェアやデスク、キャビネットを中心に常時約2000点の商品を展示。今後はストックヤードとして、飯田橋・内幸町・芝公園等の当社所有物件を活用予定。

【エコファニGO】

出張型のオフィス家具体験イベント。オフィスチェアやフォンブースなどのほか、最新のオフィス家具等を展示。来場者は入場無料・事前予約不要で、リユース品をはじめ、新品のワークチェアの試座・購入が可能。専門スタッフのレクチャーも実施。これまで「丸ビル」1階マルキューブのほか各地の商業施設等でのべ9回開催。

【エコファニストリート】※2024年度秋以降、新規施策として展開予定

商業施設の空き店舗等に一定期間出店。サイネージ型リモートコミュニケーションツール等を活用して無人販売を試行するほか、オフィスチェアを解体展示してリユース品使用による廃棄プラスチック削減量を見える化するなど、実験的な取り組みも実施。併せてセミナーやイベントも企画。なお、東京都等が推進する「サーキュラーエコノミーの実現に向けた社会実装化事業」（令和6年度）にも採択。