水没車両のドアは開くのか?何を使えば窓が割れるのか?~水没車両の危険性と脱出方法を検証した動画を公開~
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 小栗七生)は近年、各地で集中豪雨が頻繁に発生し、冠水によって車両が立ち往生したり、ドアが開かず車内に閉じ込められる被害が発生していることから、「車両水没」をテーマとするテストを行い、その危険性と脱出方法を検証した動画をホームページに公開しました。
このテストは、アンダーパスの冠水路に進入し車が停止してしまったことを想定し、後輪が浮いている状態と完全に水没した状態で、セダンの運転席ドアとミニバンの後席スライドドアが開くかどうかを、水深を変えながら検証しました(テスト1)。さらに、車内にありそうなもの5点と脱出用ハンマー3点で窓を割ることが可能かどうかをテストし、ドアも窓も開かない場合の脱出方法として適切な道具についても検証しました(テスト2)。
テスト1結果(別添1参照) ※車種や水没状況によって結果が異なる場合があります。
後輪が浮いている状態では、車外の水位が高いためドアに外から強い水圧がかかり開けられませんでした。完全に水没している状態では、車内外の水位差が小さくなり、水の抵抗で重たいものの、どちらのドアも開けることができました。
テスト2結果(別添表2参照)
窓を割ることができたのは、脱出用ハンマーだけでした。なお、フロントガラスはフィルムが入っているため、脱出用ハンマーでも割ることはできませんでした。
JAFでは、大雨の中、冠水路で車が止まってしまった場合、水かさが急激に増えて水没車両から脱出することが困難になることもあるので、安易に冠水路に入らないように呼びかけています。また、万が一、車両が水没した場合、ドアや窓が開かない状況に備えて脱出用ハンマーを車内の手の届くところに常備しておくことが大切です。
■動画「水没車両の危険性」「水没車両からの脱出」
・水深何cmまで運転席ドアは開くか?(セダン)
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_98729
・水深何cmまでスライドドアは開くか?(ミニバン)
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_98730
・水没時、何を使えば窓が割れる?
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_98731
■参考動画「冠水路走行テスト」
・冠水路走行テスト(セダンタイプ)
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_56642
・冠水路走行テスト(SUVタイプ)
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_56644
■テストで使用した脱出用ハンマーの購入はこちらから(リンク先:e-JAF Shop)
http://www.e-jafshop.jp/category/0002.html
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