第14回山田風太郎賞受賞作 前川ほまれ『藍色時刻の君たちは』待望の文庫化
読書メーター「読みたい本ランキング」でも第1位を獲得!(単行本・月間・2023年5月19日~6月18日)
第14回山田風太郎賞受賞作『藍色時刻の君たちは』(前川ほまれ・著)が7月30日、創元文芸文庫より刊行されました。

【内容紹介】
宮城県の港町に暮らす高校2年生の 小羽(こはね)、航平、凜子は家族の介護と家事に忙殺され、鬱屈を抱えていた。そんな3人が、町にやって来た女性・青葉の理解と支援で前向きになっていった矢先、2011年3月の震災により全てが一変してしまう。2022年7月。震災時の後悔と傷を抱えながら看護師になった小羽は、旧友たちと再会。それを機に、過去や青葉の秘密と向き合うことになる……。著者あとがき=前川ほまれ/解説=瀧井朝世
◇東北出身者初! 第14回山田風太郎賞受賞作
『藍色時刻の君たちは』は、2023年に選考委員の満場一致で、第14回山田風太郎賞を受賞しました!
選考委員の夢枕獏氏、朝井まかて氏による推薦の言葉をご紹介します。
思わず落涙。重いテーマの本だがこの道は希望へと続いている。
安心して読まれたし。――夢枕獏 氏
「解放」と「再生」の物語。
”かく生きた、生きている”瞬間に何度も胸が震えた。――朝井まかて 氏

◇瀧井朝世氏による解説を収録
一部抜粋でご紹介します。
ヤングケアラーや震災の被災者、あるいは難しい疾患の患者がそばにいた時、どんな言葉をかけ、どんな働きかけをするのが正解なのだろう。(中略)ただ、少なくとも、表面だけを見て「可哀想な人」「同情すべき人」と見なすことは短絡的だと、本書は感じさせてくれる。三人の高校時代に思春期らしいきらめきがあったように、大人になった三人が、辛さを抱えながらも明るい笑顔を見せるひとときがあるように、辛い思いをしている人の人生にも、晴れ間はある。(中略)と同時に、ずっと苦しい状況にいる人が笑顔を見せたからといって、立ち直ったと決めつけてしまっていいはずがない。感情の波の幅を、行きつ戻りつしながら進んでいくのが人間なのだ。そして、それが生活というものだ。そしてだからこそ、終盤に広がる光景は、貴重で、かけがえがないものなのだ。
■現役看護師だから書けた感動作
心の痛みを抱えたヤングケアラーや震災の被災者に寄り添う、祈りに満ちた物語は、宮城県出身で現役の看護師だからこそ描けたものだと思います。

文庫化を機に、改めて前川ほまれ『藍色時刻の君たちは』にご注目ください!
■書誌情報

藍色時刻の君たちは
前川ほまれ
判型:文庫判
ページ数:540ページ
初版:2026年7月31日
ISBN:978-4-488-80321-6
Cコード:C0193
文庫コード:LA-ま-2-1
装画:かない
装幀:アルビレオ
■著者プロフィール
前川ほまれ(まえかわ・ほまれ)
1986年生まれ、宮城県出身。看護師として働くかたわら、小説を書き始める。2017年『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』で、第7回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2020年『シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎』が第22回大藪春彦賞の候補となる。2023年『藍色時刻の君たちは』で、第14回山田風太郎賞を受賞。その他の著書に『セゾン・サンカンシオン』『臨床のスピカ』『在る。SOGI支援医のカルテ』などがある。
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