IBM、Power10 サーバーのラインナップを拡充し、急速に変化するビジネス要求に迅速に対応

新しい Power10 スケールアウト・モデルとミッドレンジ・モデルの追加により、ハイブリッドクラウド環境向けに柔軟かつ安全なインフラストラクチャーを提供するIBMの能力がさらに拡大

日本IBM

[米国ニューヨーク州アーモンク- 2022年7月12日(現地時間)発]
IBM は、本日、Power10 サーバーのラインナップを大幅に拡充し、ビジネス・アプリケーションと IT 運用のモダナイズ、保護、自動化を実現するミッドレンジ・サーバーおよびスケールアウト・サーバー( https://www.ibm.com/jp-ja/it-infrastructure/power#3086132 )を新たに追加することを発表しました。新しい Power10 サーバーは、パフォーマンス、拡張性、柔軟性を兼ね備え、また複数の環境に新しいサービスを迅速に展開したいお客様向けの新しい従量課金制サービスも提供します。

デジタル変革により、企業はアプリケーションと IT インフラストラクチャーの両方をモダナイズする必要に迫られています。IBM Power は、今日の要求の厳しいダイナミックなビジネス環境向けに設計されており、新システムは、データベースやコア・ビジネス・アプリケーションといった重要なワークロードを実行するとともに、コンテナ化したアプリケーションの効率性を最大化できるように最適化されています。Red Hat OpenShift を使用したソリューションのエコシステムにより、IBM はお客様とのコラボレーションを実現し、重要なワークロードを、既存インフラストラクチャーへの投資の価値を最大化するように設計された新しいクラウドネイティブ・サービスと接続することができます。

新しいPower10 サーバーは、2021 年 9 月に提供開始( https://jp.newsroom.ibm.com/2021-09-09-ibm-announces-new-generation-ibm-power-server-for-scalable )されたPower10 E1080 サーバー( https://www.ibm.com/jp-ja/products/power-e1080 )に続く製品群として、お客様の IT インフラストラクチャー全体で他の x86 やマルチクラウド管理ソフトウェアと共に管理可能な、安全でレジリエンシーの高いハイブリッドクラウド体験を提供します。この新しいミッドレンジおよびスケールアウト・サーバーによるIBM Power10製品ラインナップ( https://www.ibm.com/jp-ja/it-infrastructure/power#3086132 )の拡張により、製品群全体でハイエンド・サーバーの機能を提供可能になりました。新システムは、透過的なメモリー暗号化やプロセッサーとシステムの高度な分離といった重要なセキュリティー機能をサポートするだけでなく、Linux Foundation の OpenBMC プロジェクトを活用し、新しいスケールアウト・サーバーでの高度なセキュリティーを実現しています。

発表内容のハイライトは以下の通りです。
  • 新しいシステム: 拡充された IBM Power10製品ラインナップ( https://www.ibm.com/jp-ja/it-infrastructure/power#3086132 )は、前世代の Power製品と比べて 2倍 以上のコアと 2倍 以上のメモリー帯域幅を備えた次世代のIBM Power10 プロセッサーを中心に設計され、新たに追加されるPower10 Midrange E1050 ( https://www.ibm.com/jp-ja/products/power-e1050 ) は、4 ソケット・サーバーとしての計算能力1、Javaパフォーマンス2、および ERP3パフォーマンス能力の新記録を達成しています。新しいスケールアウト・サーバーとして、エントリー・レベルの Power S1014と、S1022 および S1024 を用意し、中小企業やリモート・オフィス/事業所のオフィス環境に、キャパシティー・アップグレード・オンデマンド(CUoD)等のエンタープライズ機能を提供します。
  • 新しい柔軟な従量制課金体系を備えたオンプレミスのクラウド:  IBM は、IBM Power Private Cloud 向けの従量課金制と分単位の課金という新しい使用量ベースの課金体系を発表し、代替プラットフォームと比較して、Power 上での OpenShift ソリューションのランニング・コストを削減する機会を提供します。これらの新しい課金モデルは、IBM Power Virtual Server で既に使用可能なオプションに基づいて設計されており、お客様のハイブリッド・ジャーニーにおける柔軟性がさらに向上します。さらに、IBM i では、ご要望の多かったハードウェア、ソフトウェア、サポート/サービスがサブスクリプション・サービスに含まれる包括的なプラットフォーム・ソリューションを提供します。
  • SAP を使用したビジネス変革: IBM は、SAP ソリューションに対するイノベーションを継続しており、新しいミッドレンジ・サーバーの E1050 は、RISE with SAP on IBM Cloudを実行するお客様向けに、4 ソケット・システムで拡張性(最大16TB)とパフォーマンスを提供します。さらに、プレミアム・サプライヤー・オプション( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/services/rise-with-sap-premium )の拡張により、IBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM Cloudでワークロード実行する選択肢が追加( https://jp.newsroom.ibm.com/2022-05-23-IBM-Transforms-Business-Operations-with-the-RISE-with-SAP-Solution-in-Expanded-Partnership-with-SAP )され、さらなる柔軟性とコンピューティング能力の提供が可能になりました。

IBMのバイス・プレジデントでPower 製品マネジメントを担当するスティーブ・シブレイ(Steve Sibley) は、次のように述べています。「今日の非常にダイナミックな環境は、素材から人材、スキルに至るまで、短期的な業務オペレーションとビジネスの長期的な持続性に影響を及ぼす不安定さを生み出しています。適切な IT 投資は、ビジネスとオペレーションのレジリエンスにとって不可欠です。新しい Power10製品群は、パフォーマンス、セキュリティー、レジリエンスを犠牲にすることなく、お客様のニーズに最適な俊敏性と自動化を備えた柔軟なハイブリッドクラウドの選択肢を提供します」

IBM Power10製品ラインナップの拡充は、オンプレミスのワークロードからハイブリッドクラウドに至るまで、 SAP S/4 HANAなどのデータ集約型ワークロード向けに、業界で最も柔軟かつ広範なサーバーの1つを確立するように設計されています。IBMは、同じプラットフォーム上の最新および従来型のアプリケーションをサポートするIBM i、AIX、Linux、OpenShift を含むすべてのOS環境にわたるメータリングや、可視性と管理を改善する統合インフラストラクチャー自動化ソフトウェアの提供など、 ダイナミック・キャパシティーを実装するためのより多くの方法を提供します。

また、新システムでIBM Power Virtual Server( https://www.ibm.com/jp-ja/products/power-virtual-server )を活用すると、IT インフラストラクチャー全体で高いパフォーマンスとアーキテクチャーの一貫性を実現する、安全なハイブリッドクラウド体験の運用が可能になります。これらのシステムは、コアからクラウドに至るまで機密データを保護するよう独自に設計されており、仮想マシンとコンテナ化されたワークロードを同一システム上で同時に実行可能です。従来はオンプレミスに置く必要があったミッション・クリティカルなビジネス・ワークロードを、ワークロードやニーズに応じてクラウドに移行可能になります。このような柔軟性により、お客様は、異なるプラットフォーム向けにアプリケーションを書き換える際のリスクと時間を軽減することができます。

IDC Worldwide Infrastructure Research のバイス・プレジデントであるピーター・ルッテン(Peter Rutten)氏 は、次のように述べています。「世界中の企業が、消費者の行動やニーズの予測不可能な変化に対応し続けている中、アプリケーションや洞察を、必要な場所で、必要な時間に、安全に提供できるプラットフォームが必要とされています。IBM Power は、高い信頼性と可用性を保ちながら、お客様がダイナミックに変化する環境やビジネス要求に迅速に対応し、情報セキュリティーを保護し、データから新しい洞察を引き出せるように、引き続き注力しています」

ISV とチャネル・パートナーのエコシステムが IBM Power10 向けの機能を強化
拡充された Power10製品ラインナップの提供開始には、ISV、ビジネス・パートナー、ライフサイクル・サービスからなる強力なエコシステムが不可欠です。ベル・データ株式会社や JBCC株式会社などのエコシステム・パートナーは、IBM エコシステムがお客様と協力してハイブリッド環境を構築し、必要なワークロードをクラウドに接続して、既存のインフラストラクチャー投資の価値を最大化する方法の一例を示しています。

ベル・データ株式会社 代表取締役社長の鈴木 明一氏は、以下のように述べています。「新しいPower10サーバーが、パフォーマンス向上に加えて、可用性、セキュリティー、データ活用を通じたDX推進のための新たなスタンダードとなるばかりでなく、パートナーである弊社としてもその価値を積極的にお客様に伝えることで、弊社成長の大きな原動力となることを期待しております」

JBCC株式会社 取締役副社長 ソリューション事業担当の薮下 真平氏は、以下のように述べています。「JBCCはPower10ミッドレンジ・サーバー、Power10スケールアウト・サーバーの発表を心より歓迎いたします。JBCCは、トータルITサービス『HARMONIZE』で、基幹システムの超高速開発やハイブリッドクラウド、セキュリティー・ソリューションを包括的に提案し、お客様のデジタル・トランフォーメーション(DX)の実現を支援しています。さらに進化したPower10は、DXを推進するあらゆるお客様のご要望に応えるシステム基盤として、JBCCのHARMONIZEソリューションの組み合わせや国産メインフレームからIBM Powerへのレガシーシステムのマイグレーションで、お客様の成長につながるDXをご提案してまいります。Power10の柔軟かつ堅牢なシステム基盤が、お客様のビジネス変革を加速し、日本産業界の発展へとつながることを期待しています」

IBM Power および本日発表された新しいサーバーと利用モデルの詳細については、https://www.ibm.com/it-infrastructure/power をご覧ください。
  • IBM Powerのジェネラル・マネージャー である ケン・キング(Ken King) によるブログ「Announcing IBM Power10 Scale-Out and Midrange Servers: The Right Compute Architecture for Today’s Unpredictable and Dynamic Business Climate(IBM Power10 のスケールアウト・サーバーとミッドレンジ・サーバーの発表: 今日の予測不能なダイナミックなビジネス環境に適したコンピュート・アーキテクチャー」もご参照ください。
  • 7 月 14 日に開催される Web セミナー「Creating business agility with IBM Power」(英語)では、IBM Powerの最新情報をご紹介するとともに、Power がクラス最高の信頼性でビジネスのモダナイズ、自動化、安全性を実現するハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーでデジタル優位性を生み出す方法について、お客様や IBM の専門家が講演します。
  • 拡充されたIBM Power10製品ラインナップの詳細については、こちらをご参照ください。
  • IBM Power Expert Careは、製品購入時に階層型のサービスとサポートを付加する方法を提供しています。 このサービスは、IT インフラストラクチャーのミッション・クリティカルな要件に対して、複数年にわたって最適なレベルのサポートをお客様に提供します。詳細は、こちらをご参照ください。

1比較は、2022 年 6 月 22 日時点で https://www.spec.org/cpu2017/results/rint2017.html に公開されている結果を使用して、パフォーマンスが最も高い 4 ソケット・システム (IBM Power E1050 3.15-3.9 GHz、96 コアおよび Inspur NF8480M6 2.90 GHz、Intel Xeon Platinum 8380H) をベースにしています。SPEC® およびベンチマーク名の SPECrate®2017_int_base および SPECrate®2017_int_peak は、Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。SPEC CPU 2017 の詳細は、https://www.spec.org/cpu2017/ をご参照ください。

2比較は、2022 年 6 月 22 日時点で https://www.spec.org/jbb2015/results/jbb2015multijvm.html に公開されている結果を使用して、パフォーマンスが最も高い 4 ソケット・システム (IBM Power E1050 3.15-3.9 GHz、96 コアおよび AIX、Inspur NF8480M6 2.90 GHz、Intel Xeon Platinum 8380H) をベースにしています。SPEC® およびベンチマーク SPECjbb2015-MultiJVM および SPECjbb2015 は、Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。SPECjbb® 2015 の詳細は、https://www.spec.org/jbb2015/ をご参照ください。

3比較は、SAP ERP 6.0 EHP5、 Power10 2.95 GHz プロセッサー、4,096 GB メモリー、4p/96c/768t、134,016 SD ベンチマーク・ユーザー、736,420 SAPS (Aver) を実行する IBM Power E1050、 2 層 SAP SD 標準アプリケーション・ベンチマークをベースにしています。ダイアログ 応答、時間 0.92 秒、 発注品目/時: 14,728,330、ダイアログ・ステップ/時R: 44,185k、CPU 使用率: 98%) AIX 7.3、DB2 11.5, (DB 要求時間: ダイアログ/アップデート: 0.012/.028 秒) 認証番号(報道発表時点では不明)および (2) Dell EMC PowerEdge 840、SAP ERP 6.0 EHP5 を実行する 2 層 SAP SD 標準アプリケーション・ベンチマーク、Intel Xeon Platinum 8280 2.7 GHz、4p/112c/224t、SD ベンチマーク・ユーザー数 69500、(38万1280 SAPS)、SUSE Linux Enterprise Server 12 および SAP ASE 16、 認証番号 2019045。すべての結果は、2022 年 6 月 23 日現在、 sap.com/benchmark でご覧いただけます。

当報道資料は、2022年7月12日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文は下記URLを参照ください。

https://newsroom.ibm.com/2022-07-12-IBM-Expands-Power10-Server-Family-to-Help-Clients-Respond-Faster-to-Rapidly-Changing-Business-Demands

IBM、IBMロゴ、ibm.com、IBM Cloud、Power、POWER、は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

Linux(R) は、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。

Red Hat およびOpenShiftは米国およびその他の国におけるRed Har, Inc.,およびその子会社の商標または登録商標です。

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ビジネスカテゴリ
サーバ・周辺機器
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会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月