英国・欧州市場への進出を目指す日本のインパクトスタートアップ12社を採択

英国VCのBethnal Green Venturesと連携し、現地市場への参入を支援

JETROスタートアップ課

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は、海外における起業家等の育成プログラム「J-StarX」の一環として実施する「J-StarX UK Impact Accelerator Programme」において、英国・欧州市場への進出を目指す日本のインパクトスタートアップ12社を採択しました。

本プログラムは、社会課題の解決に取り組むインパクト分野の日系スタートアップを対象に、英国および欧州市場の理解、市場参入戦略の策定、資金調達や販路開拓に資する現地エコシステムとのネットワーク構築を支援するものです。ジェトロは、英国のベンチャーキャピタル Bethnal Green Ventures(BGV)と連携し、参加企業の英国・欧州市場参入に向けた実践的な支援を行います。

背景・目的

気候変動、ヘルスケア、包摂性、持続可能性などの社会課題を解決するスタートアップには、国内市場にとどまらず、海外市場での事業展開や資金調達の機会が広がっています。一方で、英国・欧州市場への参入には、現地の市場環境、投資家の評価軸、顧客開拓、規制・商習慣、インパクトの測定・発信方法などに関する理解が不可欠です。

本プログラムでは、欧州進出を目指す日系スタートアップが、英国・欧州市場での事業機会を具体化し、投資家・事業会社・支援機関等との接点を構築することを目指します。

採択企業

今回採択された企業は以下のとおりです。

企業名

企業概要

BHQ株式会社

「脳を楽しむ文化を涵養し世界を元気にする」を掲げ、国際標準BHQに基づくAIミドルウェア「Brain-Health OS」を提供。脳状態の可視化と行動介入により、職場・地域・移動空間でのウェルビーイングを実現。

MBTリンク株式会社

奈良医大発のベンチャー。大学の提唱する「医学を街づくりに活かす」構想の社会実装に向け、ライフスタイルセンシングを展開。電力データから生活リズムを解析、病気の予兆検知、早期対応することで健康寿命延伸と社会保障費の削減を目指している。

NanoFrontier株式会社

東北大学発の独自のナノ粒子製造技術で、多様な素材をナノ粒子化し高濃度で安定に分散。水中PFASの高感度検出試薬、レアメタルフリー蓄電池電解液、データセンター向け冷却液、医薬品へ展開。

ONESTRUCTION株式会社

ONESTRUCTIONは、AI・BIM・データを活用したソリューションとサービスを建設業界に提供する鳥取大学発ベンチャー。大手ゼネコン、鉄道会社、官公庁など200以上の組織の業務変革と生産性向上を支援。

SustainaVerse, Inc.

AIと独自のサステナビリティ評価技術を活用し、製品・サービスの環境・社会価値を可視化するスタートアップ。
200以上の指標をもとに、企業の持続可能な製品開発や事業設計、意思決定を支援。

株式会社BIOTECHWORKS-H2

廃棄物を資源に変え、エネルギーの地産地消を実現するスキームを構築。リサイクルできない有機性廃棄物を独自の前処理最適化で燃料チップにし、水素やナフサ原料を作り出します。CO2削減の証明まで行い、カーボンクレジット事業にも対応。

株式会社Dots for

アフリカ農村部に独自のデジタルインフラを構築し、これまで金融サービスにアクセスできなかった人々へ、スマートフォン等の分割払いを起点とした金融サービスを提供。

株式会社Grape

産後ケアホテル「ぶどうの木」を全国4拠点で運営し、累計6,000家族を支援。現場知見を注いだAI育児アプリ「We育」で育児を見える化し、「誰もひとりで子育てしない社会」を目指す京都発のケアテック企業。

株式会社イムノセンス

独自の革新的免疫測定技術「GLEIA」を基盤とするディープテック企業。小型・高精度なPOCTセンシングにより、臨床医療から日常のウェルネス、動物ヘルスケアまで迅速検査ソリューションを提供。

株式会社ソラフネ

衛星データとAIを組み合わせた高度な解析技術を強みに、地球上の変化を広域・継続的に可視化するスタートアップで、農業、災害、インフラ、環境など幅広い分野で意思決定を支援。

株式会社ノベルジェン

独自の微細藻類大量増殖技術(ABC技術)をコアに、CO2固定化や水質浄化、スマート水産養殖システムなどの地球課題解決に向けた循環型バイオ技術の研究開発と社会実装を展開。大学発スタートアップ。

株式会社ファーストラボ

独自の超音波AOP(高度酸化処理)技術により、水中のPFAS(有機フッ素化合物)や難分解性有害物質を効率的に 破壊・処理する環境テクノロジー企業。

プログラムの特徴

本プログラムは、Phase1とPhase2の2段階で構成されます。

Phase1では、東京でのキックオフ、オンライン講義、東京でのラップアップを通じて、英国・欧州のインパクト市場、インパクト投資家へのピッチ、セオリー・オブ・チェンジ、インパクトKPI、市場参入計画などを学びます。

Phase2では、Phase1参加企業から選考された6~8社を対象に、個別メンタリングおよび英国渡航プログラムを実施します。英国では、現地投資家や顧客候補とのネットワーキング、ピッチ機会等を通じて、英国・欧州市場参入に向けた具体的な足掛かりの構築を目指します。

連携先のBethnal Green Venturesは、テクノロジーを活用して社会・環境課題の解決を目指す「Tech for Good」領域に特化した英国のベンチャーキャピタルです。ジェトロとBGVは、それぞれの知見とネットワークを生かし、参加スタートアップの海外展開に向けた支援を行います。

今後の予定

採択企業は、2026年10月下旬から11月にかけてPhase1プログラムに参加します。
その後、Phase1参加企業の中からPhase2参加企業を選考し、2026年12月中旬から2027年3月にかけてオンラインプログラムおよび英国渡航プログラムを実施する予定です。

なお、本プログラムは、日本のインパクト投資エコシステムの発展を目指し、ジェトロがパートナー機関を務めるWE AT主催の「WE AT Challenge 2026」と連携して実施します。

ジェトロは、本事業を通じて、社会課題解決と事業成長の両立を目指すスタートアップのグローバル展開を後押しします。

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ジェトロ スタートアップ課

担当:近藤、山下

問い合わせ先:JETRO Startup / J-StarX お問い合わせフォーム

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ジェトロについて

ジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)は、貿易・投資の促進を通じて日本企業の海外展開や海外企業の日本進出を支援する公的機関です。国内外のネットワークを活用し、スタートアップの海外展開支援やイノベーションの創出にも取り組んでいます。

公式ウェブサイト:https://www.jetro.go.jp/

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会社概要

URL
https://www.jetro.go.jp/theme/innovation/startup_menu.html
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル7階
電話番号
03-3582-5770
代表者名
樽谷範哉
上場
未上場
資本金
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設立
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