デル・テクノロジーズ、企業や大学が、AIを通じてイノベーションを促進する「DXイノベーションコネクト」を提供開始
~ローカル生成AIを実現するパッケージを含む5つのプログラムを提供。最先端技術の融合による企業の事業変革推進を実現し、中堅・中小企業の「DX迷子」からの脱却を支援~
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 俊彦、以下、デル・テクノロジーズ、URL:https://www.dell.com/ja-jp )は、大学と企業が協力し、革新的なプロジェクトやイニシアティブを共同で実現するプラットフォームとなる「DXイノベーションコネクト」を新たに提供することを発表しました。
デル・テクノロジーズは、事業変革の実現に必要なデジタル人材の育成・実践プログラム「DXアクセラレーションプログラム」を2020年より提供しています。同プログラムでは、社内で企業DXをリードするデジタル人材の育成にフォーカスしていたため、事業変革の実現に向けたPoC(Proof of Concept:概念実証)フェーズに着手するには、企業の持つ知見・知財への依存度が高く、企業DX推進のハードルとなっていました。
一方、このたび新たに提供を開始した「DXイノベーションコネクト」では、あらゆる産業において、学術知識と実務経験が融合することで、企業の事業変革を推進します。奈良先端大発のベンチャー企業 株式会社dToshと運営する専用のプラットフォームを通じて、大学は最新の研究成果を提供し、企業はその知見をビジネスに活かす方法を探求します。大学の先端的な知識と企業の実務経験が交わることで、企業DXのPoCを実施するための新たなビジネス アイデアやソリューションが生まれ、革新的なプロジェクトが加速します。また、各企業で実用化に向けて急速に検討が進む“生成AI”を、それぞれの企業・団体の業務に特化した情報で活用できる “ローカル生成AI” を実現するソリューション パッケージもあわせて提供開始します。
「DXイノベーションコネクト」は、「企業DXをどこから手を着けて良いか分からない企業」「業務の自動化・高度化から手を着けたい企業」「社内のデジタル人材の育成を求める企業」向けに、「データ分析・戦略立案」、「RPA・業務自動化」、「問合せ自動応答」、「要件定義支援」、「AI実装」までをカバーする、以下の5つのプログラムを用意しました。
■DX Learning Community(データ分析・戦略立案):DX推進に向けて経営データを多角的に分析したいが、社内に人材がいない企業を支援するためのコミュニティー プログラムです。参加費は無料で、未経験者がデータ分析の基礎的なノウハウを短時間で習得できます。具体的には、BI(ビジネス インテリジェンス)ツールによるデータの加工から、分析と考察、戦略立案までの一連の流れを、ハンズオンとグループワークで実践的に体験できます。
■ゼロタッチ タスク(RPA・業務自動化):日々の雑多な業務から解放するサービス「ゼロタッチ タスク」を提供します。業務プロセスを自動化するには、RPA(ロボティック プロセス オートメーション)が必要だがどうすればよいか分からない企業担当者のために、「Microsoft Windows 11」に標準搭載されたRPAツール「Power Automate for desktop」を使って、どうすれば実現できるのかの手順を記した「設計図」を作成し、提供するサービスです。
■ローカル生成AIパッケージ(問合せ自動応答):生成AIの活用から進めたいという企業向けに、ローカル生成AIを利用できるパッケージです。「Microsoft Azure Open AI Service」をベースに企業固有の業務情報を利用し、複雑な問合せ解決のサポート、お客様や代理店の問合せに対する自動応答、お客様の過去の取引履歴や個々の嗜好に基づいた製品推奨、高度にパーソナライズされたアドバイスの提供等、生成AIを活用したサービスの提供を実現します。
■DXワークショップ(要件定義支援):「知的資産経営メソッド」によるDXワークショップの実施により、DXの戦略策定から施策の具体化を行えます。自社の内部・外部環境における強み・課題分析、自社の今後のDX戦略の策定、過去から現在までの状況を元に将来の目標設定を行う3つのステップを実施し、知的資産経営の専門家による伴走のもと、約半日かけて企業DX実現の道筋を描きます。
■DXエンジニア養成講座(AI実装):自社サービスや製品に生成AIやAIを実装してサービスを強化したいサービス プロバイダーや、製品を提供する企業向けのAIプログラミングの実践講座です。参加費は無料で、Pythonを利用しビッグデータの整形・解析・マイニングから機械学習モデルの構築・評価まで、AIを実践的に活用するためのオンライン講義・演習です。
株式会社dTosh 代表取締役 平尾俊貴 氏は次のようにコメントしています。
「生成AIなどの技術が飛躍的に進展する中、世界中で競争が一層激しくなっています。このような状況の中、産学連携を通じて企業が最先端の技術を迅速に市場に導入できる環境を整え、また、ビジネス現場から得られた潜在課題を大学の新しい研究課題へと結びつける循環モデルを本取り組みで構築することで、我が国の技術進歩に大きく貢献できることを期待しています。」
デル・テクノロジーズでは、今回発表した「DXイノベーションコネクト」を通じて、中堅・中小企業の皆さまの課題解決に寄り添い、企業DX実現に向けたPoCフェーズに進めない「DX迷子」から脱却することで、今後ますますビジネスを拡大していただけるよう、幅広い製品ソリューションをご提案しながら支援してまいります。
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<「DXイノベーションコネクト」提供の背景>
今回で7回目の調査となる「中堅・中小企業IT投資動向調査2023追跡調査」の結果、生成AIなどの技術を活用し、企業DXを実現している企業はわずか8%で、活用したいと回答した企業は60%を超えていることがわかりました。しかし、コンサルティング ファームに相談するにはコストが高く、投資対効果を判断するPoCフェーズにおいては、企業DXに着手する足かせとなっています。「DXイノベーションコネクト」では、大学の研究成果と特許を活用し、企業規模に見合ったコスト感にて企業DXを実現するPoCフェーズを推進するとともに、自社製品やサービスの競争力を向上させることで、市場への進出を目指せます。これにより中堅・中小企業が国内外との競争力を強化・維持し、持続的な優位性を保ちながら、新たな分野で市場を新たな展開へと導きます。
<「DXイノベーションコネクト」の参加方法>
「DXイノベーションコネクト」には、奈良先端科学技術大学院大学(以下、奈良先端大)の情報科学領域の7研究室から参画いただき、生成AI・AI開発・ビッグデータ分析・Web3.0・IoT/センシング・画像認識AI・ソースコード解析・不具合の自動検出・ヒューマン インタラクション・生物情報学・VR/AR・スマートシティー等をはじめ、様々な分野の専門家が所属する研究室からスタートします。
参加方法は、DXイノベーションコネクト(URL:https://dx-innovation-connect.com/ )にアクセスし、大学・研究機関の専門技術や実績を確認し、お問合せフォームからお申込み頂けます。お問合せ頂くとDXイノベーションコネクト事務局からご連絡をさせて頂き、ご相談内容を確認のうえ、最適な研究機関との連携とお打合せを行います。相談内容に応じ、当該研究機関から共同研究・学術指導の実施内容と費用をご案内します。相互に合意された場合、該当機関・大学の産学連携推進室と直接契約を結び、企業DX PoC支援を開始できます。
お申込みプロセス
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、データ時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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