三菱総合研究所、特許庁「デザイン経営ハンドブック2」の制作に協力

デザイン経営と知財経営の関係を整理し、企業の「知」を次の価値創造へ

株式会社三菱総合研究所

株式会社三菱総合研究所(代表取締役 社長執行役員:籔田健二、以下 MRI)は、特許庁が発行する「デザイン経営ハンドブック2 知的財産の視点からみた『デザイン経営』―自社らしさが息づく『知』を、経営の力に変える―」の制作に協力しました。

 本ハンドブックは、特許庁が推進する「デザイン経営」を知的財産の視点から捉え直し、知財経営との関係を体系的に整理したものです。企業に蓄積された理念や文化、経験、技能、信用などの「知」に着目し、知的財産の視点を生かして価値創造につなげる経営のあり方について、理論と実践事例の両面から紹介しています。

1. 背景

プロダクトやサービスの機能、品質、価格が一定水準に達し、差別化が難しくなる中、企業には、自らの社会的役割や大切にする考え方を明確にし、顧客や社会にどのような価値を届けるのかを示すことが求められています。デザイン経営とは、自社の思いや「らしさ」を明確にする「人格形成」、社内外に共感と共創の土壌を育む「文化醸成」、顧客や社会に届ける価値をプロダクトやサービス、事業として形にする「価値創造」を循環させる経営の実践です。そこで生まれたプロダクトやサービス、技術、ブランド、ノウハウなどを事業の中で生かし続けるには、何を権利として守り、何を秘匿し、何を公開・共有し、どのように伝えるかを判断する知財経営の視点も欠かせません。本ハンドブックでは、企業に蓄積された知的資産を起点に、デザイン経営と知財経営を相互に作用させながら、知を創造・保護・活用し、次の価値創造へつなげる循環を整理しています。

 

2. 概要

本ハンドブックは、デザイン経営と知財経営の関係や非財務的効果を解説した理論編、企業・自治体の取り組みを紹介する事例編、実践・学び・相談につなげる情報をまとめた付録で構成されています。

MRIはこれまで、デザイン経営の効果やニーズに関する調査研究、「新・デザイン経営支援プログラム」の開発、大企業・中小企業におけるデザイン経営の実践支援に取り組んできました。本ハンドブックの制作でも、これまでに蓄積した知見を生かし、知的財産の視点からデザイン経営を捉え直す理論の整理や、企業・地域における実践事例の分析に協力しました。

 

主な掲載内容

  • デザイン経営がもたらす非財務的効果

    デザイン経営の効果が、経営者・社員の判断や行動の変化、企業文化・組織風土の改善、従業員満足度の向上など、非財務面の成果として現れることを、特許庁の調査結果とともに解説しています。また、こうした組織の変化が、価値創造や財務的効果につながるプロセスを示しています。

  • デザイン経営と知財経営が働きかける企業の「知」

    企業の「知」を、理念、文化、経験、技能、信用など、暗黙知を多く含む「知的資産」、プロダクトやサービス、技術、ブランドなど、言葉や形になった「知的財産」、特許権、意匠権、商標権など権利として保護された「知的財産権」の三層で捉えています。デザイン経営が自社らしい価値を見いだして形にし、知財経営がそれを守り、生かす関係を整理しています。

  • それぞれの限界と、両輪で進める意義

    デザイン経営だけでは知的財産の保護や活用の道筋が十分に設計されにくく、知財経営だけでは、保護や活用に焦点が当たる一方で次の創造につながりにくくなることがあります。デザイン経営と知財経営を両輪として進めることで、知の創造、保護、活用を循環させ次の価値創造へつなげる考え方を示しています。

     図1 デザイン経営と知財経営は、自社らしさを育て、守り、生かす両輪である

出所:特許庁 「デザイン経営ハンドブック2 知的財産の視点からみた『デザイン経営』」

            図2 デザイン経営と知財経営を両輪で回す実践事例

出所:特許庁 「デザイン経営ハンドブック2 知的財産の視点からみた『デザイン経営』」

本ハンドブックの特徴

本ハンドブックの特徴は、デザイン経営を推進する特許庁が、知的財産の視点からその考え方を捉え直し、知財経営との関係を明確に整理したことです。デザイン経営は、知的資産から自社らしい価値を見いだし、形にします。知財経営は、そこで生まれた知を保護、活用し、事業に生かします。両者を連動させることで、知の創造・保護・活用が一貫し、その経験や学びが新たな知的資産として蓄積され、次の価値創造につながる循環を生み出します。

 

3. 今後の予定

MRIは、今後も経済産業省・特許庁をはじめとする行政機関による普及・支援事業を支えるとともに、地域の支援機関や専門家と連携し、企業によるデザイン経営の実践と定着を幅広く支援します。

 

参考

「デザイン経営ハンドブック2」
 知的財産の視点からみた「デザイン経営」
 自社らしさが息づく「知」を、経営の力に変える

発行・企画:
 特許庁デザイン経営プロジェクトチーム 中小企業支援チーム

制作協力:
 株式会社三菱総合研究所 DESIGN×CREATIVE TEAM
 代表 山越理央、町田匠人、豊田陸、竹内萌恵、大川夏実

協力:
 株式会社SASI 近藤清人
 株式会社IPディレクション 土生哲也

発行年月:
 2026年7月

URL:

 https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/handbook2.html 

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会社概要

株式会社三菱総合研究所

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URL
https://www.mri.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111
代表者名
籔田 健二
上場
東証プライム
資本金
63億3624万円
設立
1970年05月