【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 前月からほぼ横ばい

募集賃料 2022年1月以降、小幅な動きが継続

三幸エステート株式会社（本社：東京都中央区、取締役社長：武井重夫）は、2024年4月度の東京都心5区（千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区）および全国6大都市（東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡）の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2024年5月号」を公表します。
※1：大規模ビル＝1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点：2024年4月末現在および各年12月31日時点

※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/

• 東京都心5区 大規模ビル 空室率＆潜在空室率

空室率 前月からほぼ横ばい 4％台前半で推移
空室率は前月比マイナス0.03ポイントの4.32％となった。前月からほぼ横ばいで、空室率は前月に続いて4％台前半で推移している。部分解約や集約移転をしたテナントの退去床により現空床が生じた一方、築浅・新築ビルを中心に空室消化が進んだ。潜在空室率は前月比マイナス0.10ポイントの6.57％と、小幅に低下した。

＜空室率＆潜在空室率＞

• 東京都心5区 大規模ビル 募集賃料＆募集面積

募集賃料 2022年1月以降、小幅な動きが継続 28,000円／坪前後での横ばい傾向
募集賃料は前月から横ばいとなった。2022年1月以降は小幅な動きが継続し、28,000円／坪前後での横ばい傾向にある。テナント誘致が順調に進み募集状況が改善したビルでは、募集賃料は据え置いたまま値引き幅の縮小を検討するケースが散見される。

＜募集賃料＆募集面積＞

• 東京都心5区 大規模ビル ネット・アブソープション＆新規供給

2期連続で需要が供給を上回る
ネット・アブソープション（吸収需要）はオフィス需要の指標であり、一定期間におけるテナント入居面積（稼働面積）の増減を表す。2023年第1～第3四半期は、都心部の大量供給を背景に供給が需要を上回る供給過剰となったが、その後は2期連続で需要が供給を上回る需要超過となっている。

＜ネット・アブソープション＆新規供給＞

• アナリストの視点

吸収需要は新規供給に連動する傾向があり、供給が多い四半期は需要も伸びやすいが、供給のピークを過ぎた直近2四半期も高水準の需要が続いている。特に2024年第1四半期は直近の供給ピークである2023年第2四半期並の需要を記録し、需要超過は2016年第2四半期以来の約4万坪に達した。今後もオフィス需要の拡大傾向は続くことが見込まれており、2024年は供給量が低水準に止まることを背景に、需要が供給を上回ると予想される。(市場調査部　今関豊和・津田宏美)

• 6大都市 空室率 募集賃料（大規模ビル）

＜空室率の推移（6大都市 大規模ビル）＞

＜募集賃料の推移（6大都市 大規模ビル・主要駅前地区）＞

三幸エステートHP：https://www.sanko-e.co.jp/

三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社（1977年5月17日設立）は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。