7月20日は「口唇口蓋裂啓発デー」口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんを迎えるご家族向けワークショップを後援

~ご家族に寄り添い、出生前から継続的に支援~

ピジョン株式会社

 ピジョン株式会社(本社:東京、社長:矢野 亮)は、専門的なケアが必要な赤ちゃんとご家族向けの支援活動「ちいさな産声サポートプロジェクト」の一環として、一般社団法人FMF Japan主催の「口唇口蓋裂のある赤ちゃんをむかえるご家族へ向けたワークショップ」に賛同し、継続的な支援を実施しています。

 7月20日の「口唇口蓋裂啓発デー」を前に、ご家族が安心して赤ちゃんの誕生を迎えられる環境づくりをサポートしてまいります。

 ピジョンは「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にします」という存在意義のもと、どんな状態で生まれても赤ちゃんが成長する力を育める社会を目指しています。なかでも口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんは哺乳に困難を抱えることが多く、ピジョンは創業以来、医療とケアに携わる専門家の皆様とともに課題解決を使命として長年取り組んできました。

■口唇裂・口蓋裂とは

 口唇裂・口蓋裂は、唇や歯肉、上あごに裂がある状態で生まれてくる先天性の疾患です。日本では約500人に1人の割合で生まれる比較的頻度の高い疾患です。適切な治療により他のお子さんと同様の生活を送ることが可能です。一方で、外見上の特徴に加えて、乳児期には哺乳が困難になること、中耳炎にかかりやすいこと、言葉のリハビリを必要とする場合があること、歯並びへの影響など、特徴は多岐にわたります。そのため、小児科、形成外科、口腔外科、耳鼻咽喉科など、多くの部門の多様な専門職によるチーム医療が長期にわたり行われます。

■ワークショップでのピジョンの活動

 ピジョンは、本ワークショップにおいて、初回から助産師資格を持つ社員を講師として派遣しています。口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんの哺乳の特徴に関する講義をはじめ、「口唇口蓋裂児用哺乳器」や「ロングフィーダー」といった専門的なケアが必要な赤ちゃん向けの哺乳器を実際に触っていただきながら、使い方のコツや購入方法についてお伝えすることで、ご家族の事前の準備をサポートする活動を継続的に行っています。


ワークショップ詳細

 本ワークショップは、一般社団法人FMF Japanが主催する「出生前から出生後をつなぐ家族支援」のための取り組みです。2025年5月にスタートし、本年6月に4回目の開催を迎えました。これまで18組のご家族が参加し、次回は9月に予定されています。ワークショップでは、さまざまな施設に所属する産婦人科医、形成外科医、言語聴覚士、助産師など多職種が登壇し、口唇裂・口蓋裂という疾患について、治療方法や成長発達に伴い必要となる可能性がある言語訓練など、妊娠中のご家族が赤ちゃんの誕生に備えるための知識と実践的なスキルを提供しています。

 ピジョンでは出生前診断により妊娠中に疾患を知ったご家族が、安心して赤ちゃんの誕生を迎えられるよう、初回から助産師資格をもつ社員を講師として派遣し、哺乳や母乳育児に関する講義を行っています。

■ワークショップでのピジョンの説明内容

口蓋裂の赤ちゃんの授乳と母乳育児のメリット

ピジョン株式会社 

病産院・自治体グループ 岸 千尋

・哺乳の特徴と授乳の工夫

 口蓋裂のある赤ちゃんは、お口の中を密閉空間にすることが難しく、空気の飲み込みが多かったり、乳汁を引き込む力(陰圧)をうまく生じさせられない特徴があります。そのため、授乳時には「上体をしっかり立てて飲ませる」「こまめにげっぷをさせる」といった、赤ちゃんが楽に飲める工夫をお伝えしています。

・口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃん向けの哺乳器の紹介

 口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんが治療段階や状態に応じて活用できる哺乳ツールについて紹介しています。「口唇口蓋裂児用哺乳器」は逆流防止弁や厚みを工夫した乳首形状により、乳汁を引き込む力が弱くても哺乳することができます。手術前後等にお使いいただける「ロングフィーダー」は口を大きく開けなくても哺乳でき、飲むペースに合わせて授乳できる設計になっています。ご家族にそれぞれの実物を触っていただきながら、使い方のコツや購入方法についても説明しています。

・母乳育児のアドバイス

 免疫物質が多く含まれている、消化・吸収しやすいといった母乳のメリットはもちろん、口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんにとっては中耳炎リスクの軽減といった特有のメリットがあります。口唇裂・口蓋裂の状態によっては直接授乳が難しいこともありますが、さく乳器などを活用することで母乳育児をおこなうことは可能です。母乳育児を希望されるご家族が、無理なく進められるよう助産師の視点からアドバイスを行っています。

・実践・個別相談の実施

 講義終了後には、シミュレーターを使用し、実際のケア方法や授乳のコツを体験していただいています。ご家族からの個別具体的なお悩みや疑問に、和やかな雰囲気の中でお答えしています。


■主催者・ワークショップにご参加されたご家族のコメント

 【主催者:一般社団法人 FMF Japan 代表理事 林 伸彦 医師】

 医療が進歩し、口唇裂・口蓋裂を出生前に診断できるケースも増えてきました。しかし、診断を受けたご家族が出産後の治療や生活を具体的にイメージできる機会は、まだ十分とは言えません。「授乳はどうなるのだろう」「手術はいつ行うのだろう」「どのように成長していくのだろう」といった不安を抱えながら過ごされる方も少なくありません。

 私たちが日々感じているのは、ご家族が苦しんでいるのは病気そのものだけではなく、「わからないこと」による不安も大きいということです。口唇裂・口蓋裂は適切な医療や支援につながることで、多くのお子さんが元気に成長し、学校生活や社会生活を送っています。そのため、診断後できるだけ早い段階から正しい情報に触れ、治療に関わる医療者や先輩ご家族とつながれる仕組みが重要だと考えています。ご家族が安心して出産や育児を迎えられるよう支援につなげることまでが私たちの役割だと思い、本ワークショップに取り組んでいます。

【ワークショップに参加されたご家族の声】

妊娠後期にワークショップにご参加された生後3ヵ月の男の子のお母さまより

―口唇裂・口蓋裂の可能性があると知ったときはどのようなお気持ちでしたか?

 妊娠13週のときに右側の口唇裂を指摘されました。それまで順調に育ってくれていると思っていたため、告知を受けた瞬間は現実味がありませんでした。周囲の同世代の友人たちが、特に大きな問題もなく妊娠・出産・育児をしている中で、なぜ自分だけが、という思いがよぎったのも事実です。数日間は涙が止まらず、一生分の涙を流したのではないかと思うほどでした。

―ワークショップに参加されてみて、口唇裂・口蓋裂の捉え方はどう変わりましたか?

 SNSで口唇口蓋裂に関する情報を集めており、さまざまなキーワードで検索していた中で、Xにてワークショップが紹介されているのを拝見し、知ることができました。参加前は、疾患を受け入れることに精一杯でしたが、参加後は、疾患との向き合い方や今後の具体的なスケジュールについて、現実的にイメージできるようになりました。実際に模型を使ってホッツ床の着脱やテーピングを体験したり、専用の哺乳器の使い方を教えていただいたことで、一気に実感が湧きました。また、私以外にも複数の妊婦さんが参加されており、これまで身近にいなかっただけで、同じ立場の方が一定数いらっしゃるのだと感じ、気持ちの面でも大きな支えになりました。

―ピジョンの講義のご感想や印象に残ったことはありますか?

 ワークショップでは実際に哺乳器に触れる機会もご用意いただいていましたが、見た目は一般的な哺乳びんとほとんど変わらず、「この哺乳器で飲むことができれば、ほかの赤ちゃんと同じように育てていけるのではないか」と感じ、気持ちが軽くなったことを覚えています。また、直接母乳を与えることは難しいと聞いていたため、当初は完全ミルクでの育児を覚悟していましたが、講義の中で母乳育児のメリットについてのお話があったことが印象に残っています。実際には、搾母乳を哺乳器に入れて与えることで、息子にも初乳を含めて母乳を飲んでもらうことができ、とても嬉しく思いました。

―お子さまがお生まれになって、実際の哺乳(授乳)はいかがでしたか?

 新生児期から、口唇口蓋裂児用哺乳器を使用しています。息子はレギュラーサイズの乳首で上手にミルクを飲むことができました。むしろ飲むペースが早く、吐き戻しが多かったため、授乳の途中でこまめに休憩を挟み、げっぷを促すようにしていました。また、げっぷが出やすいよう、できるだけ縦抱きの姿勢で授乳することを意識していました。こうした姿勢では、鼻からミルクが出てしまうこともありませんでした。飲んでいる様子を見ていると、顎がしっかりと動いており、口まわりの筋肉も他のお子さんと同じように発達していくのではないかと感じており、今後に期待しています。

―もし、妊娠中のご自身に声をかけてあげるとしたら、どんなメッセージを送りますか?

 治療や通院で大変なこともありますが、息子は今、ほかの子と同じように元気に成長してくれています。あのときは不安でいっぱいだったと思いますが、これから先、少しずつ気持ちも落ち着き、前を向ける日が必ず来ます。どうか自分を責めすぎず、生まれてくる日を楽しみにしながら、お腹の中の我が子とのかけがえのない時間を大切に過ごしてほしいです。


■ピジョンの支援について

口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃん向けの哺乳器の開発・販売(口唇口蓋裂児用哺乳器(左)とロングフィーダー(右))
口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんとご家族を支える医療従事者向けに作成された冊子

■ちいさな産声サポートプロジェクトについて

 ピジョンは、早産で生まれた赤ちゃん、低体重で生まれた赤ちゃん、病気の治療が必要な赤ちゃんなど、専門的なケアを必要とする赤ちゃん一人ひとりの健やかな成長を支え、ご家族がより安心し幸せを実感できるように「ちいさな産声サポートプロジェクト」を各国で行っています。

 このプロジェクトの活動の一つとして、2020年より「日本橋 母乳バンク」の開設をサポートするほか、社会への普及啓発活動などの継続した支援を実施しています。

ピジョンは今後も、専門的なケアを必要とする赤ちゃんとそのご家族のために、日本はもちろん海外での支援活動、そして社会に向けた情報発信を継続的に行ってまいります。

ちいさな産声サポートプロジェクト: https://www.pigeon.co.jp/csr/tinycry/


ピジョン株式会社

ピジョン株式会社

ピジョンは、育児用品をはじめ、マタニティ用品・介護用品・保育サービスなどを手掛けるブランドです。
60年以上に亘る研究に基づき、製品やサービスを提供することによって、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にしたいと考えています。
ピジョンは、赤ちゃんが生まれながらに持つ素晴らしい力を育み、すべての赤ちゃんがありのままに輝ける世界の創造を目指していきます。

赤ちゃんにやさしい未来に向けた世界中に広がる私たちの取り組みを下記でご紹介しています。
https://www.pigeon.co.jp/vision-of-a-baby-friendly-future/

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出産・育児医療・病院
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会社概要

ピジョン株式会社

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URL
https://www.pigeon.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区日本橋久松町4-4
電話番号
03-3661-4188
代表者名
矢野 亮
上場
東証1部
資本金
51億9959万円
設立
1957年08月