【メルカリトレンド通信:7月 テーマ「スマートフォン」】「スマートフォン」のメルカリ物価・数量指数に見る、中古スマートフォン価格の上昇
今秋発表予定の新型iPhone、中古でのスマートフォンの売買はいまがチャンス⁉ 高く売ってお得にチェンジ!「メルカリ」での取引は3大キャリア下取りより31,898円も高い!
株式会社メルカリより、「メルカリ」における売買傾向と注目テーマに関連するトレンド情報をまとめたニュースレターをお送りいたします。今月のピックアップテーマは新型のiPhone発表を目前に控える「スマートフォン」。そのメリットから動向までお伝えします。
7月のポイント
1.今年の9月には新型iPhoneの発表が予定されており、今年もiPhoneの売買の盛り上がりが予測 |
2.メルカリでのiPhoneの取引は3大キャリア下取り最高価格より、31,898円も高い |
3.「スマートフォン」のメルカリ物価・数量指数傾向:中古スマートフォン市場が年々拡大、市場価格が上昇 |
4.<ご参考>2023年6月、物価指数が上昇・下落した商品カテゴリーTOP5(前年同月比) |
この秋は新機種発表前のiPhone売買に注目
今年の9月には新型iPhoneの発表が予定されており、今年もiPhone売買の盛り上がりが予測されます。例年9月以降の発売後にはiPhone売買量は増えていることがわかり、お得にスマートフォンの乗り換えを行っている人が多く存在します。特に円安や製造・部材費高騰に伴う新品価格の値上げで中古スマートフォン市場は拡大基調が続いており、事実、昨年発表された調査では中古スマートフォン全体の販売台数は過去最高を記録。(※1)今後も拡大が予測されています。
※1:MM総研:「2021年度 中古スマートフォン市場規模の推移・予測」(2022)https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=548
「メルカリ」でのiPhoneの取引は3大キャリア下取り最高価格より、31,898円も高い!
特に、「メルカリ」での取引は買い手と売り手が直接取引するため、3大キャリアの下取りより高く売れる可能性があります(※2)。 たとえば、iPhone13 (128G)の「メルカリ」平均取引価格は、3大キャリアの下取り最高価格である51,150円(※3)に対して、「メルカリ」平均取引価格では83,048円(平均販売利益74,272円)(※4)となっており、3大キャリア下取り最高価格より、31,898円高くなっています。
※2:「メルカリ」での取引では販売手数料10%および配送料が発生します。
※3:3大キャリア(docomo,au,softbank)公式サイトより、2023年6月1日時点のiPhone13(128G)の下取り晸高価格
※4:2023年5月1日から2023年5月31日までのメルカリにおける平均取引価格(商品状態が「新品、未使用」「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」のもので算出、「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」の商品は含まれない)。メルカリでの取引では販売手数料10%・配送料が発生します。¥74,272は、平均取引価格¥83,048から販売手数料10%の¥8,305・平均配送料¥471を引いた金額です。
「メルカリ」でのスマホ取引のメリットと注意点
※5:2019年と2022年各年1年間の「スマホ本体」カテゴリー内取引数を比較
※6:配送方法に「メルカリ便」を選択した場合
メルカリ物価・数量指数について
「メルカリ物価・数量指数」は、月間利用者数2,200万人超のフリマアプリ「メルカリ」を活用し、「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を、「メルカリ」における商品カテゴリー毎に月単位で表す価格指数・数量指数です。個人間商取引における消費者の需要を可視化していく世界初(※7)の取り組みです。各種データを参照した消費トレンドを発信している報道関係者をはじめ、物価変動を取り扱うマクロ経済学、消費者行動、マーケティング等の研究者に情報を開示し、経済・研究活動に寄与することを目的としています。
本ニュースレターでは、「メルカリ」の“中カテゴリー”内のトピックカテゴリーの商品を紹介しています。
※7:メルカリおよびUTEcon調べ。基準年月を2018年1月から2020年1月に今回より改訂しています。
<ピックアップ>メルカリ物価・数量指数に見る、「スマートフォン/携帯電話」の取引傾向について
「スマートフォン/携帯電話」カテゴリーでは、最新スマートフォン端末の価格上昇が中古スマートフォン市場にも波及していることが読み取れます。より手頃な価格で端末を手に入れたいというニーズから中古品を選択する傾向が見られ、需要の増加によって中古スマートフォンの市場価格が上昇しています。
<ご参考>2023年6月、物価指数が上昇・下落した商品カテゴリーTOP5(前年同月比)
「メルカリ」の“中カテゴリー”に限定し、前年同月比で物価及び数量指数が上昇、または下落した商品カテゴリーを紹介しています。
コメント:株式会社メルカリ メルカリ総合研究所研究委員 韓昇勲(ハン スンフン)
今月ピックアップした「スマートフォン/携帯電話」に関して、今年の9月には新型iPhoneの発表が予定されており、再びiPhone売買の盛り上がりが予測されます。また、格安スマホやSIMフリースマホの市場拡大に伴い、コスパ重視で中古端末を購入するニーズも増加しています。加えて、物価上昇による節約志向が強まるなか、コストパフォーマンスを考慮し、大手通信会社以外でスマートフォンを購入する選択肢が一般的になりつつあります。
フリマアプリ上でのスマートフォン取引数も年々伸長しており、スマートフォン本体の取引のうち、63%が3日以内に売れているというデータもあります(※8)。その背景には「下取り価格より高値で取引できる」「下取りでは査定不可だった商品でも売れる」といった、フリマアプリならではの特徴・利用メリットがあると考えられます。
また、6月のメルカリ物価指数においては、「メルカリ」における「スキー」カテゴリーの物価指数が上昇しました。新型コロナウイルスが5類感染症に移行し、旅行の機会が増えた背景を受け、アウトドア関連商品の「メルカリ」内で需要が高まったことが伺えます。
円安や製造・部材費高騰に伴うスマートフォンの新品価格の値上げが予測され、また、生活者の行動範囲が広がる中で、中古市場にもどのような影響が反映されるのか、今後の動向を注視していきたいと思います。
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