製造現場の生産記録を起点に、データで判断する工場経営へ『カミナシ 生産実績』提供 開始
「出来高・不良・停止」情報をリアルタイムで自動集計・可視化。転記作業など事務工数削減や生産性向上を実現
現場オペレーションHub『カミナシ』シリーズを提供する株式会社カミナシ(本社:東京都千代田区、代表取締役 執行役員 CEO:諸岡 裕人、以下「カミナシ」)は、製造現場における進捗遅れや停止原因をその場で把握・分析し、データ駆動型の業務改善を実現する新製品『カミナシ 生産実績』を、2026年11月1日より提供開始いたします。
本サービスは、現場の作業者がこれまで紙で記録していた「出来高」「不良」「停止」などの情報をタブレット等で直接入力するだけで、可動率やサイクルタイム(CT)、不良率などの生産指標を自動で算出・可視化します。これにより、従来、紙への生産記録や電卓での集計、Excelへの転記作業にかかっていた事務工数を削減し、製造現場のデータを活用可能な資産へと変革します。

背景
日本の製造現場においては、熟練者の退職に伴う技能伝承の断絶、多品種少量化や受注変動などの外部環境の変化、設備の老朽化に伴う突発停止の増加、そして深刻な人手不足という「4つの危機」に直面しています。自動車部品をはじめとするライン生産の現場では、生産計画と実績を紙に手書きで記録する運用が根強く残っています。これまで、工場内にモバイル環境が整備されていないため、紙や手計算に頼らざるを得ず、毎日の回収・集計・転記作業に膨大な工数がかかっていました。さらに、実績の集計が翌日以降に持ち越されることで、「不良の頻発や異常の察知・対応が後手に回る」という課題が存在していました。また、近年普及が進むIoTやPLC(Programmable Logic Controller)による設備データの自動収集機能を用いても、ライン停止の「発生事実」や「停止時間」といった定量数値の把握にとどまるのが現状です。「何が原因で停止したのか」「どのような不良が発生し、現場作業者がどう対処したのか」といった定性的な理由までは把握できず、高額な設備投資を行ったにもかかわらず、取得したデータを具体的な現場改善につなげられていない事例も見受けられました。
カミナシはこれまで「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに掲げ、工場などの現場主導のデジタル変革を支援してきました。新たに提供を開始する『カミナシ 生産実績』は、従来の紙による生産記録をデジタルに置き換える製品です。現場作業者の負荷をかけずに定量・定性データをリアルタイムに可視化することで、勘や経験に依存しない「データ駆動型の工場運営」を実現します。
『カミナシ 生産実績』の主な特長
1. 「出来高・不良・停止」をリアルタイムで見える化し、翌日集計による対応の遅れや損失拡大を防ぐ
現場作業者はこれまで紙に記録していた「出来高」「不良」「停止」などの情報をカミナシの画面に沿って入力します。その入力データをもとに、進捗、可動率、サイクルタイム(CT)、不良率、停止時間などの主要指標がリアルタイムで自動で算出。これにより、「翌日の集計で初めて問題を知る」というタイムラグを解消できます。進捗遅れなどが発生すると、その場で速やかに状況を把握し、損失の拡大を防ぐ迅速な対応が可能になります。
2. 電卓集計やExcel転記などの手間をなくし、生まれた時間を「現場の改善活動」に活用
帳票の回収から電卓での集計、Excelへの転記やグラフ作成など、これまで毎日のように発生していた間接作業を削減します。データの集計や加工に工数を割く必要がなくなるため、管理者は空いた時間を現場の巡回やトラブル対応、改善活動といった本質的な業務に集中できるようになります。
3. 誰でも直感的にわかるダッシュボードとパレート分析
リアルタイムのダッシュボードにより、ラインごとの生産進捗や稼働状況が一目で把握できます。不良原因や停止理由のパレート分析機能も備えており、データ収集や加工の手間なく、優先して対応すべき原因を現場作業者や管理者が一目で把握することが可能です。「最優先で対応・改善すべき真の原因」を共通の数値ベースで把握し、再現性のある改善サイクルを回せます。

先行導入企業コメント

ナルコ株式会社(自動車用部品・産業用機械シート製造)
取締役COO 羽根 幹雄 氏
当社は乗用車用シート部品を主力に、産業用機械シートの一貫生産しています。
2023年に『カミナシ レポート』で設備の日常点検を始めた当初から、生産記録にも使いたいと考えていました。生産記録は月にA4で約1,000枚の紙を使い、毎日のPC入力とファイリングに工数がかかるうえ、その日に起きた問題を全体へ共有できずにいました。『カミナシ 生産実績』の導入により、紙と入力の手間を減らし、生産状況と問題点を全部署で素早く共有できます。今後は、AIを使って生産性阻害要因をより高度に分析することや、設備データとの連携にも期待しています。私たち現場の声を製品にしていただいたことに感謝しております。
M社(自動車部品製造・金属部品加工)
当社は自動車のステアリング部品や安全システム部品をはじめとするパイプ・シャフト部品を製造し、国内外のお客様に供給しています。
製造現場では、生産実績を紙で記録し、毎日数十枚の帳票を集計・転記する運用が続いていました。集計に工数を取られることで実績の把握が後追いとなり、不良や設備の停止に気づくのが翌日以降になるほか、製造部が本来注力すべき可働率・不良率の改善活動に思うように時間を割けない状況にありました。
『カミナシ生産実績』の導入を機に、集計・転記の工数をなくし、生産の進捗・不良・設備停止の状況をリアルタイムに可視化することを期待しています。半年で全30ラインへの展開を目標としており、生まれた時間を改善活動と人材の適所配置に振り向け、工場全体の生産性向上を実現してまいります。
今後の展開
実績データを起点として、今後、カミナシが提供する『カミナシ レポート』や『カミナシ 設備保全』『カミナシ 教育』等とデータ連携を深めることで、モニタリングから異常対応、教育、改善の仕組み化までを一気通貫で支援する「現場基盤(現場オペレーションHub)」としての価値を提供していきます。
製品概要
製品名:生産実績管理システム『カミナシ 生産実績』
提供開始日:2026年11月1日
製品サイト: https://kaminashi.jp/tracker
主な機能:生産記録、生産計画登録、生産進捗ダッシュボード、生産指標グラフ、不良・パレート分析、CSV出力
料金体系:初期費用および月額費用(プラン制)
現場オペレーションHub『カミナシ』シリーズについて
現場オペレーションHub『カミナシ』は、現場管理の要である「作業・人・設備」を軸に、多角的なソリューションを提供するクラウドサービスです。帳票のデジタルをはじめ、設備保全、従業員教育、コミュニケーションなどの製品を幅広くラインナップ。アナログで分断されていた現場のデータをつなぐことで、ノンデスクワーカーが本来の力を発揮できる環境をつくり、さらにそのデータを経営の意思決定にまで生かしていきます。
株式会社カミナシ
会社名:株式会社カミナシ
所在地:東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F
代表者:代表取締役 執行役員 CEO 諸岡 裕人
設立:2016年12月
事業内容:現場オペレーションHub『カミナシ』シリーズの開発および提供
URL:https://corp.kaminashi.jp
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