【能登半島地震緊急支援:第2報】七尾市で初動調査、金沢市内1.5次避難所で「子どもの居場所支援」の立ち上げをサポート
子ども支援の知見を有するスタッフを派遣
プッシュ型支援で水・食料・衛生用品などの緊急援助物資は行政を中心に石川県まで送られている状況をふまえ、WVJとしては、避難生活を強いられている子どもたちが安心・安全に過ごせる居場所の開設、学校再開支援など「子ども支援」を中心に行う方向性で、心理的応急処置(PFA: Psychological First Aid)指導者研修の修了者、国内外での緊急援助特に子どもの居場所支援の豊富な経験を有するスタッフ等からなる4名を第1陣のチームとして派遣しています。
断水が続く石川県七尾市、子どもたちのニーズに応えるために
1月8日ならびに9日は七尾市を訪問し、七尾市長の茶谷義隆さまと面会、避難所となっている山王小学校を訪問し、子どもを取り巻く状況やニーズを調査しました。子どもたちの避難先が、避難所、自宅、県内のご親戚・知人宅など多様で日々刻々と状況が変わっている状況において、断水が続き学校が避難所となっている中で、学校再開の目途が立たず、また、調理施設の被害状況も不明であり給食再開への懸念もあることなどをうかがいました。
茶谷市長からは次のようなコメントをいただきました「余震も続き、子どものストレス・精神状態を心配しています。子どもの心のケアはとても重要です」「七尾は大変な状況ですが、皆さまに助けていただいています。奥能登に支援を届けるための拠点になるためにもしっかりしたいと思います」
被害が甚大な地域から避難されてきた子どもたち。WVJならではの知見を活かして寄り添います
金沢市内「いしかわ総合スポーツセンター」内に8日に開設された県内広域避難をされる方のための「1.5次避難所」において、他団体と連携し、避難所内で子どもが楽しく安全に安心して過ごせる「子どもの居場所」の立ち上げをサポートしました。8,9,10日にわたり、運営体制強化のサポートや心理的応急処置(PFA)のアドバイスを提供し、また、乳児のいるご家庭から要望のあった沐浴や衛生用品の調達を行いました。9日夕方、余震が発生した際には、体育館が大きく音をたてて揺れました。楽しく鬼ごっこやおもちゃ遊びをしていた子どもたちの表情が一変。スタッフの声掛けで円陣を組んで座った子どもたちの背中は震え、身を固くする子どももいました。「何の音なの?地震、地震なの?大丈夫?」「(鬼ごっこをしていて)近くのテントにいてよかった。だって先生(WVJスタッフ)のところにすぐ来られたから」子どもたちがケアを必要としている中、1月10日「子どもの居場所」の活動を支えておられたのは、有志の保育士、幼稚園の先生、学童保育の先生方でした。中には珠洲ご出身で、ご家族が大変な状況にいらっしゃる保育士の先生もおられました。ご自身またご家族も厳しい状況にある中で、厳しい状況にある子どもや人々の支援に奔走されている地域の皆さまのお力になれるよう、関係者の皆さまと連携し活動を続けてまいります。引きつづき調査を続け、子どもたちが日常と笑顔を取り戻すために、必要とされる支援は何かを見極めていきます。
◆募金を受け付けています
WVJでは、「能登半島地震緊急支援募金」を受け付けています。ご協力をお願いいたします。
ウェブから: ワールド・ビジョン・ジャパン公式ホームページで「能登半島地震緊急支援募金」を選択
お電話で: フリーダイヤル 0120-465-009 9:00~23:00
<ワールド・ビジョン・ジャパンとは>
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録されたワールド・ビジョンの日本事務所です。
詳細はこちら: https://www.worldvision.jp
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