「COLLEZIONE 1967」ハイジュエリーコレクション:ポメラートの哲学を体現するコレクションの誕生
ポメラートは新たなハイジュエリーコレクション「Collezione 1967」を発表します。これは、メゾンのジュエリーに対する信念を体現する「マニフェスト」です。このステートメントは、創業時より受け継がれてきた自由な精神にインスピレーションを得た、革新的な表現力を表しています。メゾンを特徴づける芸術性を体現した「Collezione 1967」は、豊かな伝統から生まれたブランドのアイコニックなコードを唯一無二の現代的な視点を通じて解釈し、作品へと昇華させています。

イタリアのクラフツマンシップが宿る芸術的な魂から生まれ、ミラノにあるカーサ・ポメラートの熟練した職人の手によって生み出されてきたそれぞれの作品は、何世紀にもわたり受け継がれてきた金細工技術と前衛的なデザインを融合させています。希少なストーンの組み合わせが、色彩と光の意外性に満ちた対話を生み出すとともに、先進的なセッティングがストーンをこれまでの限界から解き放ち、卓越した創造性というストーリーをより豊かに紡いでいます。
75点におよぶハイジュエリーのマスターピースを通して、このコレクションはポメラートのアイデンティティを形作った30年間をたどります。1970年代の画期的なチェーン技法から、1980年代のスカルプチュアルなデザイン、そして1990年代の色彩の妙技と華麗なフォルムまで、それぞれの時代がポメラートの唯一無二の美学に欠かせない要素となっています。ポメラートのクリエイティブディレクター ヴィンチェンツォ・カスタルドは次のように語ります。「今回の新作ハイジュエリーコレクションは30年間のエッセンスを凝縮し、私たちのルーツへの回帰を表現しています。今日私たちが愛してやまないポメラートのアイデンティティ、つまり常識にとらわれない唯一無二の個性を築く上で重要な役割を果たしてきた瞬間の数々をとらえています」
いずれの名品も、真のラグジュアリーとは貴重でありながら遊び心を含み、伝統的でありながら既成概念を打ち破り、時代を超越しながらも常に現代的である、というメゾンの信念が宿っています。

THE CHAIN REVOLUTION:1970年代
1970年代、ミラノが変革と反逆のエネルギーに満ち、革新的なデザインの中心地として躍動していた時代に、ポメラートの創業者ピノ・ラボリーにはジュエリーにおけるチェーンの役割を新たな視点で捉え直しました。チェーンに愛情を捧げたラボリーニは、ミラノに息づく金細工の伝統へ対する深い理解を活かしながら、それまで機能的な要素とされてきたチェーンをジュエリーの主役へと昇華させ、芸術的表現へと進化させました。ポメラートのジュエリーにおいて、チェーンはその哲学を体現し、多彩なフォルムへと解釈されています。重さの絶妙なバランスによってまるで体の一部のように肌に寄り添うものから、デザインに溶け込むシームレスなクラスプまで、一つひとつのリンクが革新という物語を紡ぎます。ジュエリーにおける解放の象徴として、本コレクションはメゾン創業時のビジョンにオマージュを捧げています。チェーンはゴールドと光がきらめく彫刻へと姿を変え、ハイジュエリーという視点を通じて、この時代のロックな精神を表現しているのです。ジュエリーにおける解放の象徴として、このコレクションは創業者のビジョンに敬意を表し、チェーンをゴールドと光の彫刻へと昇華させています。1970年代のロックンロール精神をハイジュエリーの視点から表現した作品群です。
チェーンメイキングの卓越した技を駆使して制作された20点の優れた作品が、メゾンの技術力の高さと創造的なビジョンを讃えています。
BLUE CHAIN CASCADE - 「Chain Cascade」ネックレスは、ホワイトダイヤモンドのパヴェで飾られたしなやかなチェーンが、ダイナミックな一体感を表しています。2種類のチェーンを採用した斬新な構造が特徴で、丸みある小さなリンクが連なる内側のチェーンと、より大きな楕円形のリンクが連なる外側のチェーンが寄り添い、完璧な調和を生み出しています。中心には22.23カラットの希少なセイロンサファイヤが輝きを放ち、取り囲むダイヤモンドのパヴェは凍った滝を想起させます。この流麗な動きを映し出すイヤリングは、見事な対を成す合計5.62カラットの2つのサファイヤと流れ落ちるようなホワイトダイヤモンドのチェーンがハーモニーを奏で、ポメラートの匠の技が光るパリュールを作り上げています。
AQUAMARINE DREAM - ポメラートの時代を超えたエレガンスに敬意を捧げるこの名作は、シグネチャーであるフォルサチェーンのボリュームを巧みにアレンジしています。首の後側のリンクを小さくすることで快適な着け心地を確保しつつ、フロントには徐々に大きくなっているリンクを配することで、豊かなボリュームを演出しています。デザインとしての特徴は、フォルムとカットの対比が印象的な2つの見事なアクアマリンです。センターには、丸みを帯びた長方形のカボションカットがほどこされた37.98カラットのアクアマリンを、またペンダントヘッドにはファセットカットをほどこしたティアドロップ型の15.95カラットのアクアマリンをあしらい、それぞれのストーンを取り囲むダイヤモンドのパヴェが輝きを添えています。同時に、一つひとつを丁寧につなぎホワイトダイヤモンドが煌めくチェーンリンクが、地中海の波のようになめらかに揺れ動きます。
YELLOW DIAMOND MOON - ホワイトゴールドとホワイトダイヤモンドを組み合わせたこのパリュールは、光と革新性が一体となり、揺らめく月明かりを捉えています。ネックレスのセンターには、12カラットのライトイエローのファンシーカラーダイヤモンドがきらめきます。チェーンにはダイヤモンドパヴェがほどこされ、ストーンセッティングにおけるメゾンの卓越したクラフツマンシップを物語っています。ポメラートを代表するグルメチェーンを平らで小さく再解釈したチェーンと、丸いリンクチェーンという2つの異なるスタイルを巧みに組み合わせ、センシュアルななめらかさと建築的な力強さを表現しています。ホワイトゴールドのグルメチェーンがシャンクとなるコーディネートリングは、7.05カラットのイエローダイヤモンドのソリテールをホワイトダイヤモンドで囲んだデザインが月の光のように輝きます。ポメラートのチェーンの妙技を大胆に解釈した作品です。
THE ART OF CHAINS - このブレスレットはポメラートの卓越したチェーン技術を象徴するシグネチャーピースであり、レイヤリングの美学への賛辞を込めた作品です。ローズゴールドとホワイトゴールドで仕立てられたデザインの異なる4本のチェーンのうち、2本はホワイトダイヤモンドのパヴェで飾られ、見事な調和を生み出しています。自分らしさを表現するステートメントジュエリーとして、チェーンを身に着ける現代女性の自由を表現したこのデザインは、ポメラートの揺るぎないDNAを定義するメゾン誕生以来の理念を体現しています。
PRECIOUS SPRING RING - ポメラートの革新的な精神を捉えたこの多機能な作品は、ベルトからブレスレット、ペンダントと姿を変えます。ローズゴールドにホワイトダイヤモンドのパヴェをほどこし、バゲットカットのダイヤモンドをあしらったこのチェーンデザインは、ポメラートのアーカイブからインスピレーションを得ています。元々は機能的なパーツであったバネ式のクラスプを、主役へと昇華させた逸品です。高度な技術力により、シームレスにスタイルを変えながらもメゾンのシグネチャーである美学を損なうことなく、クラスプを独自のデザイン要素としてジュエリーに取り込むポメラートの巧みなアプローチが際立っています。

BREAKING THE RULES OF DESIGN:1980年代
熱気にあふれ華やかな1980年代は、大胆な実験と尽きることのない芸術的ビジョンが花開いた時代でした。ミラノで巻き起こったプレタポルテ革命の中、メンフィスデザイン、パワードレッシング、アバンギャルドなファッションを背景に、メゾンはジュエリーフォルムにおいて独自の表現を築きました。この10年間は、ジュエリーデザインに対する建築的なアプローチがポメラートのDNAに深く刻まれた時代でもあります。卓越した技術と大胆でセンシュアルなフォルムによってクリエイティビティの限界に挑み、ボリュームとフォルムが何よりも重視されるようになりました。一つひとつの作品が、恐れを知らぬ創造の精神に彩られたこの時代を象徴し、個性の表現と実験的なスタイルを映し出しています。
これら18の個性豊かな作品には、時代の活力に満ちクリエイティビティにあふれ、ポメラートが誇る金細工の専門技術と、無限の想像力に富んだデザインが一体となっています。
ASIMMETRICO AQUAMARINE TANZANITE - 卓越した技巧とエレガンスが際立つこの大胆な作品は、不規則なカットをほどこした55.96カラットもの壮麗なタンザナイトを中央に配しています。特別に制作されたベゼルに留めることで存在を際立たせたタンザナイトに、しなやかにたわむローズゴールドが寄り添い、首元を優雅に彩ります。アシンメトリーなフォルムが特徴的で革新性に富んだこのネックレスの構造は、ホワイトダイヤモンドのパヴェがきらめくローズゴールドのプレートをつなぎ合わせており、まるで肌に触れる布のようなしなやかさを生み出しています。78個のパーツは一つひとつ丁寧に作られ、丹念に組み立てられています。熟練のジュエリー職人がその技を駆使し、700時間に及ぶ製作時間が費やされています。クラスプに向かって徐々に小さくなるリンクと、裏面の精緻な透かしが、ポメラートらしい細部へのこだわりを物語っています。リングには37.73カラットのタンザナイトがセットされ、目のくらむような青紫の深い輝きを放ちながらこの格別なパリュールを完成させています。
ZIGZAG SUPREME -シンプルなエレガンスとドラマティックなインパクトが融合した、ホワイトゴールドの逸品。ポメラートの歴史的アーカイブに収められた貴重なデザインを再解釈したスカルプチュアルなジグザグのチェーンは、ダイヤモンドの輝きをまとい、2つの壮麗なタンザナイトを見事に引き立てます。彫刻的なジグザグチェーンは、ポメラートの歴史的アーカイブに収められた貴重なデザインを再解釈したもので、ダイヤモンドのセッティングが煌めきを添えています。タンザナイトのペンダントは一つが23.78カラットのペアシェイプカット、もう一つは19.91カラットの六角形です。その深い青紫の色彩を、きらめくホワイトダイヤモンドのパヴェが一層引き立たせています。また、このネックレスはベゼルにストーンをセットした建築的な厳格さと、チェーンの流れるような動きが特徴的なデザインで、巧みなコントラストを生み出しています。チェーンはペンダントトップに向かって徐々に大きくなることで作品に躍動感をもたらしています。
RIVIÈRE ZIGZAG - クラシカルな「リヴィエール」ネックレスを大胆に再解釈したこの作品は、アシンメトリーで有機的な美しさを讃えています。息をのむほど美しい、グリーントルマリンまたはルベライトの2つのバリエーションが用意されており、ダイヤモンドのパヴェで飾られたローズゴールドのジグザグのチェーンが、美しく並んだ壮麗なグリーントルマリンまたは鮮烈なルベライトを包み込んでいます。グリーンを基調とするパリュールは、合計47.31カラットのトルマリンを贅沢なブーケのようにあしらったネックレスと、14.80カラットのドロップカットのストーンを配したリング、そしてペアシェイプやオーバル、スクエアカットのストーン合計27.94カラットを組み合わせたイヤリングです。一方、レッドのバリエーションは、50.85カラットの色鮮やかなルベライトが輝くネックレスと、16.10カラットのドロップカットのルベライトを3つあしらった印象的なリングです。どちらも有機的なフォルムと幾何学的なシェイプが合わさり、センターストーンの斬新なポジションと絶妙に配置されたダイヤモンドのアクセントが、光の星座のように輝きます。このクリエイティブな10年間を通じてポメラートが生み出した、大胆なフォルムとカラージェムストーンの妙技が凝縮された作品です。

THE CHROMATIC VISION:1990年代
1990年代に入ると、社会には新たな楽観主義が広まり、ミニマリズムと派手さが融合した刺激的な時代が幕を開けました。建築やデザインの分野では、すっきりとしたラインとシンプルなフォルムが主流となる一方、ファッションや文化の世界にはカラフルな色彩があふれ、この10年間の解放的な喜びと無限の可能性を映し出しました。ミラノは常に時代を先取りし、本質と生きる歓びとが見事な調和を奏でる実験の場となりました。また、ポメラートにとって、この10年間は色使いの真髄を極め、真の創造的表現を見いだした非常に重要な時代でした。類まれなる特別なストーンと独創的なカットを自由奔放に組み合わせ、ボリュームあふれるジュエリーの数々とともに、メゾンの色彩に対する卓越した感性は、その美的表現に新たな次元をもたらし、ポメラートのアイデンティティに欠かせない要素として確立されたのです。
本章では、ポメラートが誇る卓越したストーンの技巧と色彩に対する革新的なアプローチを体現する、37点の作品をご紹介します。この10年間を象徴するミニマルな美学が、大胆で楽しい色彩の表現を見事に引き立てています。
LAGOON BAVAROLE - 緑豊かな自然の宝物が、ドラマティックなジュエリーとなって生き生きと輝きます。イレギュラーなカットがほどこされた47のグリーントルマリンが、魅惑的なグラデーションを描きながら流れる水の美しさを表現しています。それぞれのストーンは多様なグリーンの色彩を表現するため、一つひとつ丹念に選び抜かれています。ネックレスのチェーン部分はホワイトダイヤモンドのパヴェが煌めくロープチェーンとなっており、ストーンの美しさを引き立たせています。自然の流れを映しだしたようなさまざまなグリーンが調和するリングも用意されています。サイズの異なるジェムストーンや、イレギュラーカット、そしてダイナミックな配置が織りなす絶妙なバランスにより、各ストーンが互いの美しさを高め合い、魅惑的な躍動感を創り出します。これこそが、ポメラートがカラーストーンに注ぐ情熱的なアプローチであり、本作品における卓越したジェムストーンのセレクションに見事に表現されているのです。
MARVELOUS GRIFFE - アーティストが丹精込めて色を作り上げたパレットのように、10種類のローズゴールドのイヤリングで構成されるこのシリーズは、自然が織り成す最も魅惑的な色合いを讃えています。イヤリングはそれぞれにオーバルのカボションカットをほどこしたストーンがあしらわれ、アクアマリンやウォーターメロントルマリン、タンザナイト、グリーントルマリン、インディゴライト、紫がかった赤や茶色がかった赤のルベライト、ペリドット、マンダリンガーネット、ヘリオドールに、パヴェストーンを組み合わせています。カボションカットされたジェムストーンとパヴェセッティングの組み合わせは、同系色による調和の美しさや、コントラストカラーが生み出す遊び心を巧みに演出しています。さらに、大胆な幾何学模様の透かし細工が光を通し、ストーンの間を縫うように輝くことで、その美しさを一層際立たせています。センシュアルな曲線を描くカボションカットはポメラートの特徴的なスタイルであり、ストーンセッティングにおけるメゾンの代表的な技法を讃えるように、さまざまな色彩が妙なるシンフォニーを奏でます。
ICONICA EXTREME - ローズゴールドのチェーンが美しいこのパリュールは、大胆なボリュームと精緻な幾何学的デザインが交差しています。ネックレスとブレスレットには、中央に向かって徐々に大きくなるデグラデリンクが用いられています。それぞれのリンクにはバゲットカットのダイヤモンドがセットされ、さらにブリリアントカットのダイヤモンドがスポットライトのようにきらめきを放つデザインとなっています。角の丸いスクエアシェイプのリングがこのデザイン言語を受け継ぎ、建築的な存在感を放つスタッズピアスがパリュールの核を完成させています。共通するのは、バゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドの繊細なグラデーションが生み出す美しいコントラストです。このパリュールに合わせて、ローズゴールドが12.27カラットのクッションカットのエメラルドを包み込む、印象的なリングも提案しています。エメラルドとダイヤモンドを絶妙な配置で組み合わせた精緻なパヴェが、ストーンの美しさをさらに際立たせています。熟練の技により生み出された重厚なボリュームが魅力的なこのリングは、ポメラートにおける最高峰の金細工の技術が光る逸品です。
PRECIOUS SNAP HOOK - 建築的なエレガンスの粋を極めたこのローズゴールドのラリアットネックレスは、1990年代の女性らしさと力強さを表現するとともに、ポメラートが誇る卓越したダイヤモンドセッティングの技術を体現しています。サイズの異なるリンクが連なり部分的にダイヤモンドパヴェを施したデザインが、ゴールドの表面に有機的な流れを生み出しています。このネックレスには2つのスナップフックが付いており、多様なスタイリングが可能です。長くしなやかなチェーンは二連での着用や、ラリアット、ソトワールなど、さまざまな方法で楽しむことができ、ポメラートがこだわる多用途性と現代的なエレガンスへのこだわりを表現しています。
本コレクションは、ポメラートのジュエリーに対する哲学を高らかに宣言するものです。クラフツマンシップを単に守るべき技術として捉えるのではなく、新たな芸術を創造するものとして昇華させています。デザインはボリュームと動きの絶妙なバランスを追求し、身に着ける人に自分だけのルールを紡ぐ力を授けるのです。これらの作品を通じて、ポメラートはその美的アイデンティティと創造的なアプローチの軌跡を辿り、伝統を尊重しながらも現代的な表現を取り入れたコレクションとして世に送り出します。ポメラートの「Collezione 1967」は、ジュエリーという枠を超えた存在です。それはポメラートの精神とビジョンを表し、真のラグジュアリーとは常識に縛られない自由、ルールを破る勇気、そして伝統をまったく新しいものへと変革する力にあるという信念を、大胆に表明しています。
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