【文系におすすめの職業ランキング】文系出身者395人アンケート調査

文系におすすめの職業に関する意識調査

Biz Hits

株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、文系出身者395人を対象に「文系におすすめの職業に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

文系の授業や研究を通じて培った能力やスキルは、仕事の場でもしっかりと生かされています。では文系出身の強みを生かせる職業には、どのようなものがあるのでしょうか。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するBiz Hits採用サイト制作代行サービス( https://bizhits-saiyo-site.com/ )は、文系出身者395人に「文系におすすめの職業」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、株式会社産業医システムズ代表取締役の絹川千尋氏よりご考察いただいております。

※データの引用・転載時のお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、調査記事( https://bizhits-saiyo-site.com/1231 )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:文系出身者

調査期間:2025年8月12日~26日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:395人

回答者の年代:20代 24.1%/30代 33.3%/40代 21.3%/50代以上 21.3%

【調査結果サマリー】

文系におすすめの職業1位は「営業職」

・文系で良かったと思うことは「話のネタに困らない」

・文系で養われた仕事で役立っている能力は「コミュニケーション能力」

文系におすすめの職業1位は「営業職」

文系出身者395人に「文系におすすめの職業」を聞いたところ、1位は「営業職(33.4%)」でした。2位「事務職(27.8%)」、3位「広報(14.7%)」、4位「企画職(11.9%)」が続きます。

営業や事務といった、「人とのやりとりが多い仕事」や「協調性を大切にしながら組織を支える仕事」が上位を占めました。

また、事務・広報・企画・マーケティング・ライター・編集者などは、文章を読んだり作成したりすることも多い仕事で、言葉に関する力を活かせます。

<1位 営業職>

・文書作成や相手との深いコミュニケーションを必要とする業務が多く、一定の国語能力や文章理解力が必要であるため(20代)

・営業や企画は、人と向き合う力がすべての基本です。数字や商品だけではなく、信頼関係が大切になります。そのため文系の人が培ってきた「読解力」「表現力」「幅広い知識」が活かされます。私自身、お客様の要望を丁寧に聞き取り、わかりやすくまとめて伝えることが評価につながりました(50代以上)

「営業職が文系出身者に向いている」と考える理由としては、コミュニケーション能力や国語力が求められるか」という人が多くなっています。顧客によっては、営業担当者が信頼できるから買うというケースもあり、信頼関係の基本となるコミュニケーション能力は、営業担当者にとって重要な能力のひとつです。

また営業資料作成やメールでのやりとりでも、相手にわかりやすく誤解なく意図を伝えるためのコミュニケーション能力や国語力を生かせます。

<2位 事務職>

・経済や簿記などの知識を活かして仕事ができるからです(30代)

・営業事務。文章を考えたり、人への伝え方を考えたりする機会が多いから(30代)

事務職は書類を作成したり読んだりすることの多い仕事です。文系出身者が得意とする「言葉を使って整理し、わかりやすくまとめる力」が事務職で生きるため、おすすめだと考える人が多くなっています。

また文系学部で学べる経済、簿記、会計、法務などの知識を、直接的に活かせる事務系職種もあります。

<3位 広報>

・発信する文章や言葉の選び方などが、広報では大切な能力であると感じる。文系で国語力や小説など本を読む習慣がある人のほうがいいと思う(20代)

・SNSチェックに余念がなく、文章作成が得意な文系の人にとっては天職だと思います。いま広報は完全に専門職として独立しだしているので、極めると多くの報酬が得られるのも魅力です(30代)

・広報は技術的な専門知識よりも、「人とのつながりを築く力」が重要になるからです。多様な価値観をもつメディアや社内外の人と対話し、ひとつの事柄を多角的に捉え、どうすれば伝わるかを考える力が必要とされます。文系で培われる「人への理解力」やコミュニケーション能力を最大限に活かせます(50代以上)

広報は、情報をどう伝えるかを考える仕事です。発信する文章ひとつで相手の受け取り方が変わるため、言葉選びや表現力といった文系的なスキルが求められます。

そのため文系出身者におすすめだと考えている人も多くなりました。

<4位 企画職>

・「資料作成力」「発想力」「文章力」など、いろいろな文系の力が必要になるから(20代)

・営業等と異なり、個人の能力だけではなく、仕事の異なる他部門の人にも働きかける必要がある。バックグラウンドの異なる人にもわかりやすく説明したり関係性を構築したりするのは、文系のほうが向いているから(30代)

・文章を書く機会が非常に多いです。企画職は提案を企画書にまとめてプレゼンをする機会が多く、説得力があり、魅力のある文章を書く能力が必要です(40代)

企画職は、アイデアを形にし、人に伝えて動かすことが求められる仕事。企画書をまとめ、上司や協力してくれる部署などの周囲を納得させるためには、文章力や説得力ある表現力も重要です。

そのため文章力や発想力を培ってきた文系出身者にとっては、能力を生かしやすい仕事だと考えられます。

<5位 ライター>

・特別なトレーニングをしなくても、すでに基礎言語力・伝達力が高い(30代)

・文章にずっと触れてきた文系なら、苦もなく楽しく仕事ができるから(40代)

ライターは国語力や文章力はもちろん、テーマを調べて整理するリサーチ力や、読者に伝わるように構成を工夫する力も大切になります。

文系出身で日常的に文章や本に触れてきた人にとっては、自然に身についている力を活かせる点がメリットです。そもそも本や文章を書くことが好きで文系を選んだ人にとっては、好きなことが仕事になるのも魅力となっています。

<6位 編集者>

・コミュ力が高く、やり取りや折り合いをつけるのがうまいから(30代)

・編集の仕事は論理で詰めていく作業です。文章の読解や構築ができる文系の人にとっては非常にマッチしている職業だと思います(40代)

編集者は、文章を読み解き、他者と調整しながら作品や記事として形にしていく仕事です。そのため国語力や論理的な思考力を備えた文系出身者にとっては、能力を活かせる仕事となっています。

また、著者やライターなど人と関わり折衝しながら行う仕事でもあり、自分と相手の都合に折り合いをつけて進めていく力が必要です。そのためコミュニケーション能力に長けた文系出身者におすすめする人が多くなりました。

言葉や情報を扱うことに親しんできた文系出身者にとって、強みを存分に発揮できる仕事です。

<同6位 公務員>

・役所仕事以外にもいろんな業務があり、文系の人にぴったりな仕事は見つかりそうだから(20代)

・法令などの難解な文書を読み解けないと、仕事にならないから(30代)

・コミュニケーションは文章で行うことが多く、法律のような独特の文章を読み解ける力や相手に合わせた説明をする能力を活用できるから(50代以上)

公務員には事務系のほか、公安系・医療系・教育系・技術系などさまざまな仕事があり、文系出身者の強みを生かせる仕事もあります。

法律や条例などに触れることも多く、難解な文章を読み解いたり、わかりやすく伝えたりする力も求められます。そのため文系で培った読解力や説明力が役立つのですね。

「一般企業やフリーランスと比べた場合の安定性」「文系出身者が昇進しやすい」といった点を魅力として挙げた人もいました。

<8位 マーケティング>

・市場の動向を常に追い続ける必要がある仕事です。変化の速い環境だからこそ、学び続ける力とわかりやすく伝える力が求められます。そこに文系の強みを活かせると考えています(20代)

・商品を売るためには、数字の分析だけでなく「人はなぜこれを欲しがるのか」という心理や社会のトレンドを深く理解する必要があります。こうした人間や社会への洞察力は、まさに文系で培われる強みだからです(30代)

マーケティングは、どうすれば消費者に自社商品やサービスを選んでもらえるかを考える仕事です。ビジネスのトレンドや人の心理を分析する必要があり、文系学部で学べるビジネス・マーケティング・心理学などが生かせます。

数字への強さや統計学も重要になりますが、「人はなぜ欲しがるのか」という背景を洞察する力が必要となるため、人文系の知見や柔軟な発想が力を発揮します。

文系で良かったと思うことは「話のネタに困らない」

文系で良かったと思うことの1位は「話のネタに困らない(24.6%)」でした。2位「文章を書くのが苦にならない(19.0%)」、3位「コミュニケーションが円滑になる(14.7%)」と答えた人も多くなっています。

・文学部フランス文学専攻だったので、「フランス語を勉強していた」と話すと相手の記憶に残りやすい。「話題の映画やドラマ」「旅行」など、関連した話題にもつながりやすい(20代)

・歴史・時事など授業で学んだことが、意外と雑談で使えます(40代)

・レポートを作成する際などに、簡単に作成できる(20代)

・何か文章を作るときに、言葉を知っていたり、漢字を知っていたりするので、恥ずかしい思いをしない。文章を書くのが苦ではない(40代)

・お客様の使う言葉から、本当に必要としていることを拾い出せたときです。言葉のニュアンスを読み取るのも、文系で鍛えられたスキルだと思います(50代以上)

文系で学んだ知識や経験は、ビジネスシーンにおける会話の引き出しを増やしてくれることがわかりました。文学・歴史・法律・経済などは関心をもっている人も多く、初対面のクライアントと距離を縮めるための雑談などで役立ちます。

また、仕事ではメールや報告書・企画書などを書く機会も多いため、文章を書くことが苦にならないことは、作業の効率化や負担感・ストレスの低減に役立ちます。

仕事の場面で活かせる言葉の力にまつわる項目が多く挙がりました。

文系で養われた仕事で役立っている能力は「コミュニケーション能力」

「文系で養われた仕事で役立っている能力」を聞いたところ、圧倒的1位は「コミュニケーション能力(41.5%)」でした。2位「文章作成能力(18.7%)」、3位「読解力(10.9%)」が続きます。

文系の学びで培われ、かつ社会で役立つ能力は、「人と関わる力」と「言葉の力」に大きく分類できる結果となりました。

<1位 コミュニケーション能力>

・相手を不快にさせずに問題点を指摘できる(30代)

・文系の人のほうが、傾聴力・共感力が強いと思うので、組織で人間関係をうまく構築できるので強みだと思います(40代)

文系では、授業やゼミ、ディスカッションなどを通じて、人の話を聞き、自分の考えを言葉にして伝え、議論する機会が多くあります。

「相手に合わせて会話を進める力」や「共感しながら話を広げる力」が育まれ、社会に出ても人間関係の構築や問題解決の場面で活かせるのだと考えられます。

<2位 文章作成能力>

・議事録や報告書などの書類作成で、学校で学んだ構成力が使えます(40代)

・メールでの言い回しなど、ビジネスメールにプラスアルファで柔らかさや温かみを添えることが苦にならない(50代以上)

オフィスワークはもちろん、サービス業や福祉職などでも「報告書」「申し送り」「お礼状」などを書く機会はあります。

文系の学びでは、レポートや論文を作成する機会も多くなっています。そのため、論理の流れを意識しながら文章を構成する力が自然と磨かれますし、レポートの形式を整える癖もつきます。

<3位 読解力>

・法律に関することなど、難しい文章を苦労せずに読める読解力(20代)

・文章慣れしており、論文を読むことへのハードルが低いこと(30代)

例えばマニュアルを読んで正しく内容を把握できないと、作業を間違ってしまったり、仕事するうえで不安を抱えたりするため、読解力は重要です。

学生時代に多くの文献や資料に触れてきた文系出身者は、文章を読み解くことに慣れています。マニュアルだけではなく難解な法律や論文でも、抵抗感少なく内容を把握できるため、役立っていると感じるのだと考えられます。

<4位 調整力>

・交渉や対話の場面では、調整力が大きく役立っています。多様な考えをもつ人に寄り添いながら、妥協点を見つけて合意を導くことが求められるからです(20代)

・多様な人と議論する中で培った調整力(40代)

組織の中では、常に全員が同じ方向を向いて仕事にまい進するという状態にはなりません。職種間や部署間で意見の相違が起こることも多いため、仕事を進めるうえでは、異なる意見をもつ人たちの妥協点を探り、結論を出していく調整力が役立ちます。

文系の学びでは、自分と違う人の考えを聞いて意見したり受け入れたりする機会も多いため、調整力が身につきやすいと考えられます。

<5位 語学力>

・語学力を使って、外国人と一緒に仕事ができる(30代)

・英語力。医薬品業界では海外の文献やレポートを読む機会が多く、英語ができるだけで情報収集のスピードと精度が格段に上がります。また近年内資企業もトップ層とは英語でコミュニケーションするようになっているため、英語が使えるだけでキャリアの選択肢やチャンスが増えると思います(30代)

文系には「外国語学部」「◯◯語学科」などがあり、専門的に外国語を勉強しやすい環境になります。そして語学力があると、外国人顧客の対応ができたり、英語使用の企業で活躍できたりといったメリットがあります。

さらに最新情報が海外から入ってくるような業界では、文献やレポートを英語でスムーズに読めることによって、仕事の効率ややり方が改善する効果も。

語学力ができることにより、仕事の可能性が広がるとわかりました。

まとめ

文系出身者の強みとしては、「コミュニケーション能力」「国語力」が多く挙がりました。つまり文系出身者は、情報をわかりやすく整理してアウトプットし、人を動かす能力に長けていると言えます。コミュニケーション能力などは、企業から強く求められている能力のひとつです。

このような能力やスキルを活かす仕事として、営業職・事務職・広報などが挙げられました。また大学で「法務」「企業経営」「語学」「心理学」「教育」などの専門的な知識を学ぶことで、専門知識を活かせる仕事で強みを発揮できると考えられます。

▽絹川千尋氏の考察

産業医の知見から本調査を俯瞰すると、文系出身者が有する「高度なコミュニケーション能力」が各職種で発揮される点は納得の結果と言えます。

また、単なる社交性に留まらず、文脈から真意を抽出する「多角的な洞察力」や利害を調整する「言語的修辞力」は、これらの職種だけでなくあらゆる職場で重要な役割を担います。

▽監修者紹介

絹川千尋

働く人をターゲットとした中小企業向け産業保健サービス「株式会社産業医システムズ」と医療機関「新宿内科」を設立し、現在は20名以上の産業医を抱え、130を超える事業所の産業医業務を統括。産業医の専門である産業衛生学会指導医、社会医学系指導医などの有資格者。

https://sangyoisystems.com/

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■会社概要

社名   : 株式会社ビズヒッツ

所在地  : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21

代表者  : 代表取締役 伊藤 陽介

設立   : 2009年1月19日

資本金  : 300万円

事業内容 : 求人情報サイト・WEBメディアの運営・コンサルティング

URL   : https://bizhits.co.jp/company/

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会社概要

株式会社ビズヒッツ

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
電話番号
059-392-5012
代表者名
伊藤陽介
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2009年01月