Craif、名古屋大学医学部附属病院・藤田医科大学・中日病院と尿がんリスク検査「マイシグナル・スキャン」を用いた前向き観察研究を開始
〜東海エリアを中心に地域医療機関と連携し、がん早期発見・早期治療を目指す〜
Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学医学部附属病院(所在地:愛知県名古屋市、病院長:丸山 彰一、以下名古屋大学医学部附属病院)、藤田医科大学 消化器内科学(所在地:愛知県豊明市、学長:岩田 仲生、以下藤田医科大学)、中日病院(所在地:愛知県名古屋市、病院長:田嶋 一喜、以下中日病院)と共同研究契約を締結いたしました。本契約の締結により、東海エリアにお住まいの方を対象とした、尿がんリスク検査「マイシグナル・スキャン」を用いたすい臓がんスクリーニングの前向き観察研究(*1)を開始いたします。

本研究は、東海エリアを中心に300社以上の企業や医療機関が参画している「すい臓がん啓発プロジェクト」の取り組みの一環として、Craifが生活習慣でわかる「がんリスクテスト」を受けていただいた方の中からすい臓がんのリスクが相対的に高い方を対象に「マイシグナル・スキャン」を100セット無償提供し、「マイシグナル・スキャン」でリスクが高いと判定された方に共同研究機関での精密検査を案内することで、すい臓がんを中心とした複数のがんの診断率を評価します。
*1.特定の集団に治療や指導等による介入(通常診療と同じように実施される研究検査を除く)もせず、健康状態や疾病の発生を観察し、データを収集する研究手法
■ 取り組みの背景と目的
すい臓がんの5年生存率はわずか8%であり(*2)、昨年、がん種別死亡者数で胃がんを抜いて第3位となりました(*3)。すい臓がんは早期ステージで症状が出にくく、腫瘍マーカー等の変動がみられない場合も多く、未だ早期発見のために有用な検査手段が確立されておりません。一方で、腫瘍が1cm以下の大きさの段階で早期発見できれば、5年生存率を80%以上に向上させることが可能です。(*4)このようなすい臓がんの情報はまだ広く知られていないことが現状です。
Craifは「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」というビジョンのもと、名古屋大学医学部附属病院や藤田医科大学病院をはじめとした医療機関、300以上の企業と共に、すい臓がんの啓発および、早期発見・早期治療を目的に、「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」を発足し、東海エリアから取り組みを開始いたしました。
*2.国立がん研究センターがん対策情報センター「全国がん罹患モニタリング集計 2009-11年生存率報告」
*3.厚生労働省「人口動態統計2023」
*4.Egawa S, et al : Japan pancreatic cancer registry;30th year anniversary. Pancreas 2012;41 : 985-992
■ 研究概要(すい臓がんの研究)
・目的:マイシグナル・スキャンによりすい臓がんのリスクが高いと判定された方に対し、精査を目的とした追加検査を行い、その診断結果をもとにすい臓がんのスクリーニングにおけるマイシグナル・スキャンの陽性的中率を評価する。
・研究の種類:侵襲を伴う探索的前向き観察研究
・対象者:東海エリアに在住し、過去1年以内にすい臓の検査を受けておらず、すい臓がん啓発プロジェクトの取り組みの中で提供されたマイシグナル・スキャンにより、すい臓がんのリスクが高いと判定された方
・実施医療機関:藤田医科大学病院、名古屋大学医学部附属病院
・期間:2027年3月31日まで
■ 研究概要(すい臓がん以外の研究)
・目的:マイシグナル・スキャンによりすい臓がん以外(肺がん、乳がん、大腸がん、胃がん、食道がん、卵巣がん)のリスクが高いと判定された方に対し、精査を目的とした追加検査を行い、その診断結果をもとにすい臓がん以外のがんスクリーニングにおけるマイシグナル・スキャンの陽性的中率を評価する。
・研究の種類:侵襲を伴う探索的前向き観察研究
・対象者:東海エリアに在住し、すい臓がん啓発プロジェクトの取り組みの中で提供されたマイシグナル・スキャンにより、すい臓がん以外(肺がん、乳がん、大腸がん、胃がん、食道がん、卵巣がん)のリスクが高いと判定された方
・実施医療機関:中日病院
・期間:2027年3月31日まで
■ すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナルについて
・概要
すい臓がん啓発プロジェクトは、早期発見が重要とされるすい臓がんに関して、各種取り組みを通じて知っておくべき情報を提供し、すい臓がんの早期発見につながる検査プログラムに参加いただくことで、すい臓がんの啓発を推進するプロジェクトです。
名古屋大学医学部附属病院消化器内科、藤田医科大学 消化器内科学の医療機関や豊田合成株式会社、株式会社名古屋グランパスエイト、株式会社三菱UFJ銀行を中心に、314の企業・医療機関に参画いただいています。
・主な取り組み:すい臓がん早期発見プログラムの実施
プロジェクトへの参加条件として、まずは生活習慣でわかる「がんリスクテスト」を無料で受け、ご自身のがんリスクを把握していただきます。このテストはスマートフォンで簡単な質問に答えるだけで、7種類のがんリスクを知ることができます。その後、参加者の中からリスクに応じて100名に尿がん検査「マイシグナル・スキャン」を無償でご提供いたします。万が一、「マイシグナル・スキャン」ですい臓がんがハイリスクになった方も、名古屋大学医学部附属病院を中心としたプロジェクト参画医療機関で精密検査を受けることが可能です。
■「 マイシグナルシリーズ」について
「マイシグナルシリーズ」は、予防と早期発見につなげる、がんリスク検査です。このシリーズはマイクロRNA×AIでがんリスクを高精度に評価する検査「マイシグナル・スキャン」、より手軽にがんリスクを評価する検査「マイシグナル・ライト」、がんに特化した遺伝子検査「マイシグナル・ナビ」、DNAダメージをモニタリング・予防につなげる検査「マイシグナル・チェック」で構成されています。どの検査も尿やだ液を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。4つの検査を通じて、自らの体質的なリスクを知り、日々のDNAのダメージをモニタリングすることで発症予防をサポート。それでも防ぎきれないがんを早期発見することを一気通貫でサポートし、がんの予防と早期発見を促進することを目指した包括的ながん対策です。
詳細はWebサイトをご覧ください。
マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に変わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。
■ Craifについて
Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifはNANO IP®︎を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。さらに、すい臓がんが当たり前に早期発見できる世の中を目指し、「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」を発足し、がんの啓発活動を推進しています。
【会社概要】
社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)
代表者:代表取締役 小野瀨 隆一
設立:2018年5月
資本金:1億円(2024年3月1日現在)
事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナル®︎」の提供
本社:文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F
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